5日は大銀行から小さなコミュニティ銀行や信用組合へ自分の口座を移そうというキャンペーン「銀行口座移動の日(Bank Transfer Day)」でした。全米でこの抗議活動が行われ、信用組合は4万人の新規口座開設者を得て、合計約8000万ドル、1口座あたり平均約2000ドルの新たな預金を獲得したようです。このキャンペーンはクリステン・クリスチャンが組織しました。バンク・オブ・アメリカが毎月デビット・カード手数料5ドルを請求すると知ったのがきっかけでした。彼女はそのことをフェイスブックにポストして友人たちに大銀行を放棄しようと訴えかけ、それが期せずして全米に広がる動きになったのです。このキャンペーンはサイバー活動家グループのアノニマスやウォール街占拠運動に刺激されたものでも、呼びかけられたものでもなかったのですが、両者からの支持も受けることになりました。「『銀行口座移動の日』のメッセージは手数料の問題だけではありません。その裏にある原則の問題なのです。なぜなら少なくともバンク・オブ・アメリカは口座残高が総額で2万ドルに満たない人にだけこの手数料が適用されます。この原則に基づいて貧困層や労働者階級に狙いを定める企業を、私は支持できないのです」