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2014年8月26日(火)

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  • ミズーリ州セントルイスで8月25日に行われたマイケル・ブラウンの葬儀に参列するため、数千人が列を作りました。18歳のアフリカ系米国人がファーガソンで白人警察によって射殺された事件は、数週間に渡って米各地および地元社会で人種問題についての抗議と対話のきっかけとなりました。デモクラシー・ナウ!のアーロン・マテはセントルイスで、フレンドリー・テンプル・ミッショナリー・パプティスト教会に列を成して入っていく会葬者たちにインタビューしました。「マーティン・ルーサー・キング師のことも、エメット・ティルのことも知ってます。でも、私のまわりでは、何十年も前に終止符が打たれた筈のことがいまでも起きているんです」と、地元住人のアン・ハミルトンは言います。「私たちアフリカ系米国人は、公平に扱われること、同じ恩恵を得られることを求めているだけです」。セントルイスの住民であるエルウッド・ハリスは、ときには略奪も行われている抗議行動に対して「他にどうしろというのでしょう? 我々は平和的に抗議するというマーティン・ルーサー・キングのやり方をやってみました。でも平和はないし、正義もありません」と言います。「でも今回の件には正義があるはずです。私は本当にそう信じています」。

  • マイケル・ブラウンの葬儀のため、2500人以上がフレンドリー・テンプル・ミッショナリー・パブティスト教会の内陣を埋め、予備に用意された部屋も別の2000人で一杯になりました。追悼演説者の中には、アル・シャープトン師、弁護士のベンジャミン・クランプ、ブラウンの従兄弟タイ・プルイットらがいました。「米国は何かがおかしいということを受け入れなければならなくなるでしょう。我々には、軍隊仕様の武器を警察に渡すお金はあるのに、訓練や公教育、子供たちの教育のためのお金はないのです」とシャープントンは述べました。

  • リビアは、ムアンマル・カダフィ排除を目指した北大西洋条約機構(NATO)支援の2011年の空爆以来最も激しい戦闘状態にあります。6月の選挙で入れ替わったリビア議会が8月25日に再招集され、イスラム主義者の後ろ盾を持つ人物を新首相に選びました。これによってリビアは、互いに違う武装勢力に支持される2人の対立する指導者と2つの議会を持つことになりました。一方、ニューヨークタイムズ紙は、エジプトとアラブ首長国連邦(UAE)が、リビアの首都トリポリ掌握をめざして戦闘中のイスラム武装勢力に対し、8月第3週に2回空爆を行ったことを明らかにしました。この空爆にもかかわらず、イスラム急進派武装勢力は空港を制圧し、首都トリポリの掌握を不動のものにしました。「[米国とNATOが]この国を空爆したことがきっかけで、武装勢力間の闘いが今起こっています」と、トリニティ・カレッジの国際学教授ヴィジャイ・プラシャドは言います。「カダフィが殺害されて以来ずっと、武装勢力同士の激しい争いが続いているのです」。

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