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2014年8月4日(月)

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  • イスラエルによる攻撃は28日目に入り、パレスチナ人死者数が1800人に達しました。3日、イスラエル軍はパレスチナ民間人が避難していた国連運営の学校を砲撃し、少なくとも10人が死亡しました。国連はこの攻撃を「恥ずべき」とし、国連事務総長の潘基文は「非道な犯罪行為だ」と非難しました。イスラエルによる攻撃が開始されて以来、国連運営の学校が攻撃されるのはこれで7回目です。また、ガザ地区では多くの地域で電気や水道が止まったまま約40万人が避難生活を送っており、国連は健康危機が「急速に広がっている」警告しています。72時間の停戦が1日に崩壊して以降、200人以上のパレスチナ人が死亡しています。イスラエル政府は前週末にかけ、捕まったと発表していたイスラエル軍兵士1人が、実際には戦闘で死亡していたことを認めました。イスラエルは4日未明、ラファを除くガザ地区の大半の地域での7時間の単独休戦を発表しました。ですがパレスチナ人たちは早くも、イスラエルがシャティ難民キャンプに攻撃を行い自ら設定した停戦を破ったと非難しています。ガザ市から賞受賞経験のあるパレスチナ人ジャーナリストで家族がラファにいるムハマド・オマールに話を聞きます。

  • 米政府と国連は、イスラエルの空爆によりパレスチナ人が避難する国連の運営する学校入口近くで10人が死亡したことを受け、イスラエルを激しく非難しました。学校は約3000人が避難所として利用していたと伝えられています。国連の学校が攻撃されたのはこの1週間で2回目で、一連のイスラエルによるガザ地区攻撃の中では7回目です。学校のコーディネーターらはイスラエル国防軍と少なくとも33回話し合っており、最後の会話は攻撃の1時間前でした。日曜日の攻撃直後、米国務省は「米政府は、今日の国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の学校の外での恥ずべき攻撃にがく然としている」と声明を発表しました。また国連事務総長の潘基文はこの攻撃を「非道な犯罪行為だ」と述べました。UNRWA広報のクリストファー・ガンネスに話を聞きます。

  • ガザ地区での長期間効力のある停戦は可能なのか──可能ならばいかなる条件か。番組ゲストのネイサン・スロールはロンドン・レビュー・オブブックスの最新記事「ハマスのチャンス(Hamas’s Chances)」の中で、可能な停戦案を提示しています。「明らかな解決方法は新パレスチナ自治政府がガザ地区へ戻り、再建することです。イスラエルは、ハマスにとっての敵の力を強めることで、ハマスを弱体化したと主張することができます。ハマスは新自治政府の承認を得たことと、ガザの封鎖を大幅に緩和させたことを勝利だと主張することができます。もちろんこの解決法は、紛争が始まり多くの命が犠牲になる何ヶ月も前から、イスラエルと米国、エジプト、そしてパレスチナ自治政府が採用できたものです」とスロールは話ます。エルサレムにいるスロールは、国際危機グループのシニアアナリストで、ガザ地区、イスラエル、ヨルダン、ヨルダン川西岸地区を担当しています。スロールはまた、イスラエルが自軍兵士を拉致されたと世界に間違った情報を流したとして、ハマスが非難していることについても触れました。イスラエルは1日、イスラエル軍兵士のハダール・ゴールディン中尉がラファ近辺で捉えられたと発表しました。彼の拉致疑惑はイスラエルのラファ地区攻撃へとつながり、100人以上が死亡、米国と国連が仲介した停戦が崩壊しました。

  • 1日早朝、イスラエルによるガザ地区南部のハーンユーニスへの空襲で5人の子どもを含むエルファラ家の9人が死亡しました。家はロケット弾とみられるもので攻撃され、一家と近隣住民は外へ避難しました。そして別のロケット弾かミサイルが、避難中の家族らを襲ったとみられています。エルファラ家は、ガザ地区パレスチナ赤新月社医療議長で有名なパレスチナ人内科医のモナ・エルファラの親族でした。彼女は「中東子供連合」(MECA)ガザ・プロジェクトのディレクターでもあります。1日の議会でこの虐殺の証言をしたエルファラ医師の姪ライラ・エルハダッドと、エルファラに話を聞きます。

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