ワシントンからロビイストを追い出すという選挙戦での公約にもかかわらず、オバマ政権は、ブッシュ政権以上に企業の利益にかなうように基準緩和を進めてきたという新たな報告書が発表されました。Behind Closed Doors at the White House: How Politics Trumps Protection of Public Health, Worker Safety, and the Environment 『ホワイトハウスの密室の中で:政治はいかに公衆衛生や労働環境の安全、環境保護を出し抜いたか』)と題した研究は、ここ十年以上にわたってロビイストと、あまり知られていない規制局との間で行われてきた1千件以上の会合を調べ、提案された規制基準が業界側の要望する方向に緩和されてきた過程を検証しました。それによると、オバマ政権では76%の割合で規制基準が緩和されていました。ブッシュ政権時代はそれが64%だったのです。特に環境保護庁の規制が緩和される割合が際立って高く、84%にも上りました。この報告書の主執筆者メリーランド大学ケアリー法科大学院の教授で革新改革センター(Center for Progressive Reform)代表のリーナ・スタインザーに話を聞きます。