グアテマラ沖での海洋保護団体シー・シェパードの所有船とフカヒレ密漁者たちとの衝突にかかわる10年前の容疑で、コスタリカへ身柄引き渡しのためドイツで逮捕された「シー・シェパード環境保護団体」(SS)の設立者、ポール・ワトソンが保釈されました。SSは国際漁業保全法を施行するために非暴力的直接行動をすることで知られ、特にその反捕鯨活動で広く認識されています。SSは、ワトソンの逮捕は政略的なものであるという立場を維持し、支持者らに対し、コスタリカのローラ・チンチラ大統領がドイツを訪問する5月23日に行われる抗議行動に集結することを呼び掛けています。ワトソンにドイツのフランクフルトから話を聞きます。「我々は誰も傷つけたことはありません」と、ワトソンは言います。「私が知る限り、世界で最も強力な武器はカメラです。だから我々はカメラを持って闘いに行きます。現在、年間9000万頭のサメが、アジアのフカヒレ産業に供給されるために殺されています。つまりサメのヒレだけが切り落とされ、あとは海に投げ込まれているのです。この様子を我々はグアテマラ沖で撮影し、この極めて不法な活動に反対して我々は介入したのです」。