7月31日の上院公聴会の証言で、米国家安全保障局(NSA)ジョン・イングリス副長官は、米愛国者法215項の下で行った数百万人の米市民の通話記録の大量収集がテロ計画阻止に重要な役割を果たしたのは、これまでの公式発表の数十件ではなく、1件のみであることを認めました。同公聴会を前に、オバマ政権は激しく検閲された監視活動関連文書3通を公開しましたが、ホワイトハウスは無差別情報収集の法的根拠や、通話記録収集についての命令の根拠となる、米外国諜報活動監視法廷(U.S. Foreign Intelligence Surveillance Court)が下した原型の判決について機密解除することは拒否しました。一方、同日ラスベガスで行われたハッカーとサイバーセキュリティ専門家が集うブラック・ハット会議(Black Hat conference)で、NSA長官を務めるキース・アレクサンダー将軍は、政府による監視に反対する人たちによってよりスピーチを繰返し中断されました。英ガーディアン紙の国家安全保障関連担当記者スペンサー・アッカーマンと、80年代にNSAの存在を暴露する一端を担って以来、30年に渡りNSAについて取材をつづけてきた調査報道記者ジェームズ・バムフォードに話を聞きます。