デイリーニュース

  • ウィキリークスのジュリアン・アサンジ:コンピュータハッカーたちにNSAの監視に対して団結することを呼び掛け

    ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジは12月30日、ドイツ・ハンブルクでの「カオス・コミュニケーション会議」(Chaos Communication Congress)で演説し、集まった大勢のコンピュータ専門家たちに、インターネットの自由とプライバシーに対する政府による侵害に抵抗するよう力を合わせようと呼びかけました。アサンジの演説と、ウィキリクースのメンバーでロシアまでエドワード・スノーデンに同行したサラ・ハリソンの演説のハイライトを放送します。また、独立系ジャーナリストでセキュリティ専門家のジェイコブ・アッペルボームからも話を聞きます。彼は「携帯型連続波発生機」(portable continuous wave generator)として知られる国家安全保障局(NSA)によって使われたスパイツールを明らかにします。このリモートコントロール式の機器は、ある場所に仕掛けられた極小の電子部品と連動しており、キーボードやモニターからの目に見えないエネルギー波を反射し、コンピューターに何が打ち込まれたかを監視するものです。この機器は、標的になったコンピュータがインターネットにつながっていない状態でも作動します。

    dailynews date: 
    2013/12/31(Tue)
    記事番号: 
    2
  • エジプトがジャーナリストにとって最も危険な場所にランクインする中、ムスリム同砲団と反政府団体への高まる弾圧

    エジプトでは、ムスリム同砲団を含む政府批判の声に対する弾圧の大幅な強化が起こっています。エジプトの軍事政権は、12月第4週に自爆攻撃で14人が死亡したことを受け、ムスリム同砲団を「テロ組織」と指定しました。ムスリム同砲団はこの攻撃を非難し、団とは無関係の別のジハード(聖戦)団体が犯行声明を出したにもかかわらず、この発表が行われました。エジプト政府は、「テロ」のレッテルを利用して、数百人の同砲団メンバーを逮捕し、彼らの資産を差し押さえました。これは、大規模抗議行動を受けて7月にムハンマド・ムルシ大統領が失脚して以来始まった弾圧の最新のものです。反政府活動家とジャーナリストらに対する弾圧もまた強化されました。2011年の民衆蜂起の指導者的人物であるアラー・アブド・エルファタとアハメド・マーヘルの二人は、新しい抗議行動禁止法を批判したために逮捕されて以来、勾留されたままとなっています。エルファタは裁判を待っている状態で、マーヘルと他の二人には、3年の禁錮刑が科せられました。一方、ニュースネットワーク、アルジャジーラの4人のジャーナリスト、記者のピーター・グレステ、プロデューサーのモハメド・ファーミーとバヘール・モハメド、カメラマンのモハメド・ファウジーは、「虚偽のニュースを流し」、ムスリム同砲団と会合を持った容疑でカイロで逮捕されました。現在ファウジーだけが釈放されています。

    dailynews date: 
    2013/12/31(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 2013年総集編 権力 政治そしてレジスタンス

    本日は2013年の総集編です。2013年は歴史的な年でした。エドワード・スノーデンはNSAが世界的監視システムを構築していることを明らかにしましたが、チェルシー・マニングはアメリカの機密書類をウィキリークスに漏洩した罪で懲役35年の刑を言い渡されました。ローマ教皇フランシスコは、経済的な不平等の是正に取り組むよう世界中に提唱し、蔓延した資本主義の暴政について警告を発しました。シリアでは何万人もの人々が殺害され、それ以上に多くの人々が難民となりました。フィリピンは台風30号によって非常に大きな打撃を受けました。また米最高裁判所は、投票権法の一部を廃止しましたが、連邦政府の同性間結婚の承認 を妨げていた結婚防衛法を覆しました。ジョージ・ジマーマンはトレイボン・マーティンの殺人罪で起訴されましたが無罪になりました。米国連邦政府は16日間閉鎖し、議会は包括的な移民改革法案と真の銃規制法案を可決することができませんでした。アフガニスタンでの戦争は13年目に突入、そしてイラクでは2008年以来最多の8千人以上もの市民が殺害されました。一方で、オバマ大統領のひそかなドローン戦争は、パキスタンとイエメンで引き続き行われています。本日は一時間、2013年を形成した重要なニュースをもう一度振り返ります。

    dailynews date: 
    2014/1/1(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 第2次大戦後最悪の長期失業率が続く中、 130万人の失業手当が削減に

    28日、130万人の米国人が連邦政府からの最後のライフラインである緊急失業保険プログラムを失いました。長期失業率は第2次世界大戦後の最高を記録しているにもかかわらず、米議会は冬期休暇による休会前に可決された予算案で、同プログラムの更新を行うことができませんでした。このプログラムは、職を探している失業者を対象に最長47週まで追加の失業手当を支給していました。今は、失業者のうち25%しか失業手当を受給していません──これは半世紀で最も低い割合です。この制度の打ち切りは、来年の新規雇用を30万件減らし、何万件もの世帯が貧困に追いやられるなど経済全体に広範囲な影響を及ぼすとされています。Colorlines.comに経済的正義を中心に寄稿しているイマラ・ジョーンズに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/12/30(Mon)
    記事番号: 
    3
  • グレン・グリーンウォルド:「NSAは文字通り全てのキーストロークを監視している」

    ドイツ誌シュピーゲルが、米国家安全保障局(NSA)内の秘密ハッキング部隊、通称TAO(Office of Tailored Access Operations)について新たな詳細を公表しました。この部隊は、グローバル通信網にハッキングするために1997年に創設されました。TAOのハッカーは、ウィンドウズOS搭載のPCを使うユーザーがマイクロソフトにクラッシュレポートを送信した際にPCへのパッシブ・アクセスを取得し、PCに侵入する方法を開発しました。さらにNSAはCIAとFBIの協力の下、オンラインで購入されたPCやその他の電子機器を配送前に入手し、情報機関がアクセスするためのバックドアを作るスパイウエアやその他のソフトをそれらに秘密裏に忍ばせることも可能だったというのです。米自由人権協会の副法務部長のジャミール・ジャファーとジャーナリストのグレン・グリーンウォルドと、この最新の公表について、そして米政府の標的にされていたドイツ、ブラジル両政府のNSAスパイに関する独自調査への協力を申し出たエドワード・スノーデンの今後について話し合いました。

    dailynews date: 
    2013/12/30(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「監視社会」か「鈍器」か NSAのスパイシステム、連邦地裁で判断割れる 最高裁で対決か

    米連邦裁判所が、米国家安全保障局(NSA)による国内電話記録の大量収集を支持する判断を下しました。数週間前には別の裁判所で真逆の判断が下されたばかりです。連邦地方裁判所のウィリアム・ポーリー判事は27日、米自由人権協会(ACLU)によるNSAの大量の国内電話記録収集に対する訴えを退けました。ポーリー判事は9.11攻撃で、米国内で通話を行ったハイジャック犯について電話のメタデーターから政府に警告し、攻撃を阻止することもできたかもしれないと述べました。この問題は連邦最高裁に持ち込まれる見込みです──2週間近く前、別の連邦裁判所判事は、監視プログラムの合憲性を疑問視し、大量のデーター収集を「ほとんどオーウェリアン(監視社会)」と表現していました。本日は、ACLU副法務部長で民主主義センター(Center for Democracy)主任のジャミール・ジャファーと、エドワード・スノーデンによるNSAの内部告発を最初に公開したジャーナリストのグレン・グリーンウォルドに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/12/30(Mon)
    記事番号: 
    1
  • フィリピン独裁者マルコスが遺した借金が台風30号からの復興を拒む 

    台風30号の被害からの復興を試みているフィリピンは、その裏で世界銀行をはじめ他の機関から何十億ドルもの借金の返済を強いられています。台風30号はフィリピンの中心部を直撃し、44郡、1400万人に被害をもたらまし、6000人が死亡、1800人が行方不明となり、100万戸以上の家屋が損壊し、400万人が避難しています。台風以来、借金は増え続け、クリスマスイブの日、フィリピンが支払わなければならない返済額はついに10億ドルを超えました。この借金の一部は、独裁者フェルディナンド・マルコス政権時代の負の遺産です。マルコス政権の繁栄は米国レーガン政権の早期の援護で可能となったものです。マルコスは政権の座にあった20年余の間に、50億~100億ドルもの金を横領していました。マルコス政権が作った借金をフィリピンは未だに支払っているのです。フィリピンの借金と同国が台風からの復興にどう立ち向かっているかについて、「ジュビリーUSAネットワーク」の事務局長エリック・レコンプトに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/12/27(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 普通の人々代表 「The Other 98%」 910億ドルのウォール街ボーナスで金融危機被害者の救済を提案

    ダウ工業株30種平均とS&P500指標は26日、ともに過去最高値を更新し、NASDAQも過去13年間の最高値を記録しました。年末の株価上昇で今年のウォール街の巨額のボーナスはさらに増えると予想されています。ウォール街の大手企業は今年年末のボーナス用にすでに910億ドルを準備していると言われています。これを受けて、「The Other 98%」と言う活動家団体が請願書を作成しました。この請願書はウォール街の大手、チェース、シティ、ウェルス・ファーゴ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカなどの従業員に向けられたもので、住宅ローン危機で家を失った人1千万人の人々のために、彼らのボーナスの一部を寄付することを呼び掛けています。 本日は「The Other 98%」のコミュニケーション・ディレクターであるアレクシス・ゴールドステインに話を聞きます。ゴールドステインは、かつてコンピュータ・プログラマーとしてモルガン・スタンレー、メリル・リンチ、ドイツ銀行で勤務していました。「The Other 98%」は「ウォール街を占拠せよ(Occupy Wall Street )運動から派生したグループです。

    dailynews date: 
    2013/12/27(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 米国イラク政府への武器供与を急ぐ 2003年のイラク侵攻が引き起こした宗派間の争いが激化する中

    イラクではクリスマスに起こった一連の攻撃で少なくとも42人が死亡し、数十人が負傷しました。ここ数年で最悪の武力衝突が起きているイラクに、米国政府は急遽ヘルファイア・ミサイルを新たに出荷し、イラク政府による武力集団の鎮圧を支援しています。CIAも、戦闘グループの陣地を狙ったイラク軍の空爆を援助しています。国連によれば、今年に入ってから8000人ものイラク国民が殺害されたということです。これは2008年以来、最悪の事態です。イラクでこのような危機が続いていること、またシリアの紛争が中東地域全体に及ぼしている影響について、2人のゲストに話を聞きます。ラエド・ジャラールは、イラク系アメリカ人のブロガーで政治アナリスト、ウィリアム・ダンロップは、フランスの通信社AFPのイラク特派員です。

    dailynews date: 
    2013/12/27(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ブレッド・アンド・パペット劇団創設者ピーター・シューマン 芸術と反抗の50年を語る

    米国で最も愛される劇団のひとつが今年創立50年を迎えます。ニューヨーク市で1963年に設立されたブレッド・アンド・パペット劇団(Bread and Puppet Theater)は最初から、子どものための人形劇から劣悪な住宅事情に抗議する作品まで幅広い上演を行いました。高さ約6メートルにも及ぶ巨大な人形を囲んだ同劇団の行進は、ベトナム戦争反対デモの恒例となりました。「われわれの劇団には脚本家はいません。毎日のニュース、この恐ろしい出来事すべてが、われわれの脚本となるのです」と創設者ピーター・シューマンは言います。「私たちがどうしてもやりたかったからというよりは、やむを得ずやっているのです。というのも、どうしようもないマスコミが報道しないからですよ。マスコミというのは報道することより、見落とすことで成り立っているようなもんです。」1970年代の初めに、ブレッド・アンド・パペットはバーモント州グローバーに拠点を移し、そこで干草小屋だった建物を操り人形の博物館に作り変えました。今日、ブレッド・アンド・パペットは、米国でもっとも長く続いている独立採算の非営利劇団です。核兵器から国内大量監視活動に至るまで、われわれが直面している危機的な政治的テーマを劇団はどのように扱うのか、番組の残り時間いっぱいシューマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/12/26(Thu)
    記事番号: 
    1

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