新刊本、Back Channel to Cuba: The Hidden History of Negotiations between Washington and Havana(『キューバへの裏ルート ――ワシントンとハバナの隠された交渉史』)で、著者のピーター・コーンブルーとウィリアム・リオグランデは、最近、機密指定を解かれた文書から、米国・キューバ間で行われた交渉の知られざる歴史を明らかにしました。その中には、1976年にフィデル・カストロが、アンゴラへ独立運動戦士支援のために兵士を派遣した際、当時米国務長官だったヘンリー・キッシンジャーが検討したキューバ空爆の詳細も明らかにされています。その後何年間も、ジミー・カーター元大統領や、ノーベル文学賞受賞者のガブリエル・ガルシア・マルケスなどを含む米国の極秘特使が、米・キューバ関係正常化へに尽力しました。本書は、キューバの首脳ラウル・カストロが、2015年にパナマで行われる米州首脳会議(Summit of the Americas)へ初参加を表明したのと同時期に出版されました。キューバは先日、50年以上つづく米国による経済封鎖が9月にこっそりと1年延長されたことについてオバマ政権を非難しました。
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