米連邦陪審は、2013年に起きたボストンマラソン爆破事件で実行犯とされたジョハル・ツァルナエフ(21)に対し、薬物注射による死刑の評決を出しました。事件では3人の死者と260人以上の負傷者が出ています。評決が下されたマサチューセッツ州では、1987年以降死刑が廃止されており、最後に死刑が執行されたのは1947年です。世論調査によるとボストン住民の85パーセントがツァルナエフの死刑に反対と答え、マサチューセッツ州全体でも80パーセントの住民が反対しています。この裁判の陪審員は「死刑評決適格者」、すなわち死刑に対してオープンに考えることが出来る人で構成されており、死刑に反対する人は陪審員になることが出来ません。弁護側は控訴する見通しです。結審までに10年以上かかることも予想されます。連邦で死刑制度が復活して以来、連邦囚人で死刑が執行されたのは3人、2003年以降は執行されていません。3人のゲストによる討論を行います。