デイリーニュース

  • ビルマで攻撃にあうロヒンギャの保護 ノーベル平和賞受賞者が国連安保理に要請

    ビルマでは人道的な危機が広がりつつあります。少数派のイスラム教徒ロヒンギャが住む何百もの村が焼かれ、40万以上のロヒンギャが国外に逃れました。国連人権高等弁務官は、典型的な民族浄化そのものを仕掛けているとビルマ政府を非難しました。ここ数日パングラデシュ当局はロヒンギャ避難民の移動を厳しく制限しています。ロヒンギャに仮設キャンプから出るなと命じ、ロヒンギャに車での移動を提供することや、家を貸すことを禁じました。グラミン銀行の創設者で、2006年のノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌスに、この件についての話を聞きます。彼および数十人もの他のノーベル平和賞受賞者たちは、ビルマ ラカイン州(Rakhine)のロヒンギャを保護し、その人道危機を止めるように国連安全保障理事会に呼びかける書簡にサインしました。ユヌスの新著は "A World of Three Zeros: The New Economics of Zero Poverty, Zero Unemployment, and Zero Net Carbon Emissions" (『3つのゼロの世界:貧困も失業も、温室効果ガス排出もゼロに』)です。

    dailynews date: 
    2017/9/27(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「沈黙の死」に苦しむイエメンの人々 米国支援の殺戮戦争でサウジアラビアが人権調査を拒否

    米国が支援するサウジアラビアによる一連のイエメン爆撃に対し、人権侵害の疑いへの独立調査組織を求める声が高まっています。イエメンのNGO「人権のための組織ㇺワタナ」 (Mwatana Organization for Human Rights) の代表、ラディア・アル・ムタワケル(Radhya Al-Mutawakel)に話を聞きます。彼女は、イエメン戦争について国連安保理で初めて市民社会を代表して証言をおこないました。イエメンで3年にわたって続く戦争では、1万人以上の民間人が殺され、国のインフラは荒廃し、甚大なコレラの蔓延が引き起こされています。

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    2017/9/27(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 利益か、プエルトリコ人の命か:トランプ政権がハリケーンに打ちのめされた島への支援物資輸送を阻止

    ハリケーン「マリア」がプエルトリコを襲って一週間、同島に住む350万人の米国市民のほとんどが、いまだに電気、飲み水、食料や燃料がない状態で停電生活を送っているさなか、ドナルド・トランプ大統領は翌週の10月2日に同島を訪問すると述べました。激しい批判さらされているトランプは、9月26日に記者会見を開き今回の大災害への対策を怠ってはいないと述べました。 トランプ政権はまた、回復途上にあるプエルトリコにガソリンその他の援助物資を届けるため輸送制限を解くことを求める下院議員有志からの要求を拒否しました。8月末に米国本土を襲ったハリケーン「ハービー」と「イルマ」の際には、米国国土安全保障省が二度にわたって「ジョーンズ法」(Jones Act)(米国内の港間の輸送を米国人が建造、所有、操業する船に制限する法)を免除したにも関わらず、です。 デモクラシー・ナウ!の共同司会者、フアン・ゴンザレス、および前ニューヨーク州議員のネルソン・デニスに話を聞きます。デニスは今週、ニューヨークタイムズ紙に、 "The Law Strangling Puerto Rico"(「プエルトリコの首を絞めている法」)という見出しで「ジョーンズ法」についての記事を書きました。

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    2017/9/27(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ハービーからひと月 メキシコ湾岸の大工場隣接住宅地域が直面する大規模な立ち退きと毒性汚染

    米国の多くの地域が一連の破壊的なハリケーンから立ち直りつつありますが、メキシコ湾岸沿いの地域で最もひどい被害を受けたコミュニティのひとつからの近況報告で本日の番組を締めくくります。テキサス州ポートアーサーは、ハリケーン「ハービー」の間に浸水した、複数の大規模石油精製所に隣接する住宅地域です。9月第4週末、ポートアーサーにあるバレロ石油精製所での火災は約100万ポンド(約45キログラム)の排出物を大気中に放出し、住人たちは数時間家の中に閉じこもっていなければなりませんでした。一方、ポートアーサーにある3600エーカーのモティバ石油精製所は、すでに米国最大である同精製所の施設を総工費数十億ドルで拡大する計画を引き続き進めると述べています。この発表は、嵐の間に自宅が浸水し、住むところがなくなった数百人のポートアーサーの住人たちがテントで暮らし続ける中で行われました。環境正義活動家のヒルトン・ケリーに話を聞きます。彼は2011年、「緑のノーベル賞」といわれるゴールドマン環境賞をアフリカ系米国人として初めて受賞し歴史に名を残しました。彼は「パワーあるコミュニティと開発協会」(Community In-Power and Development Association)の代表で創設者です。彼のレストランと自宅は両方とも、ハリケーン「ハービー」の間に浸水しました。

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    2017/9/26(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 大惨事で援助を求めるプエルトリコ人たち:「我々はアメリカ市民。見殺しにされるわけにはいかない」

    ハリケーン「マリア」がプエルトリコを直撃してから6日経ちましたが、同地域の340万人の米国市民は依然として十分な食糧と水、燃料がない状態におかれています。にもかかわらず、危機の重大さが見えてきた9月第4週の週末の間、トランプ大統領はこの事態に取り組むこともせず、人種的不公平に対する抗議に加わったスポーツ選手たちに暴言を吐いていました。大統領がハリケーン被害についてコメントするまで5日かかり、しかもそのコメントはプエルトリコの不運の責任は同島自身にあると攻めているように聞こえます。プエルトリコの惨状について、プエルトリコ人の学者ヤリマー・ボニラと共に検証します。彼女はワシントンポスト紙に”Why would anyone in Puerto Rico want a hurricane? Because someone will get rich”(「プエルトリコでハリケーンを待つ人間がいるとしたらそれはなぜ? その理由は誰かが金持ちになるから」)という記事を執筆しました。また、約1週間経っても愛する人たちと連絡が取れないでいるニューヨーク在住のプエルトリコ人たちにも話を聞きます。

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    2017/9/26(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ハリー・エドワーズ博士:脳損傷にまつわる不公平 NFLが黒人主体になるなかで

    頭部への度重なる衝撃と慢性外傷性脳症(CTE)との関連が懸念されるなか、亡くなったNFL選手111人の脳を調べたところ一人を除く全員にCTEが見られたことが最近の研究で明らかになりました。社会学者で著者、スポーツアクティビストのハリー・エドワーズは、黒人選手に仕事の機会が不足していることとCTEとの因果関係は見過ごされていると語ります。スポーツ解説者で、NFLで10年を過ごした元選手のドンテ・ストールワースにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/9/25(Mon)
    記事番号: 
    4
  • ハリー・エドワーズ博士:フットボール選手のコリン・キャパニックをノーベル平和賞候補に

    試合前の国歌演奏中に地面に膝をつき、人種的な不公正に抗議する行為がスポーツ選手に広がっています。この抗議を始めた選手フォーティナイナーズの元クォーターバック、コリン・キャパニックの顧問を務めた人物に話を聞きます。サンフランシスコ・フォーティナイナーズの顧問を長年にわたって務めるハリー・エドワーズ博士は、キャパニックが今年の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、ノーベル平和賞にノミネートされることを期待していると語ります。エドワーズは、カリフォルニア大学バークレー校の社会学の名誉教授で、今年50周年版として再刊されたThe Revolt of the Black Athlete(『黒人アスリートの反乱』)の著者です。エドワーズは、1968年五輪大会では人権プロジェクトの立案者でした。

    dailynews date: 
    2017/9/25(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 元NFLプレーヤー ドンテ・ストールワース:人種差別と暴力についての議論をトランプにハイジャックさせるな

    トランプ大統領は22日アラバマ州ハンツビルで演説し、試合前の国歌演奏中に地面に膝をつき、人種的な不公正に抗議する行為がスポーツ選手に広がっていると批判しました。これはサンフランシスコ・フォーティナイナーズの元クォーターバック、コリン・キャパニックが始めた運動です。NFLで10年を過ごし、現在はスポーツ解説者を務めるドンテ・ストールワースは、「大統領が話題をハイジャックし、すべて自分についての話に変えてしまうのを許してはなりません」と語ります。

    dailynews date: 
    2017/9/25(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 国歌演奏中に膝をつくNFL選手たち トランプに逆らって人種差別と警察暴力への歴史的な抗議

    トランプ大統領は22日、試合前の国歌演奏中に膝をついて人種差別と警察の暴力に抗議したプロフットボールリーグ(NFL)やプロバスケットボール(NBA)の人気選手たちの行為を批判しました。24日には全米各地のフットボールチームが膝をついてトランプ大統領に抗議、アスリートによる抗議としては近年最大規模となりました。アスリートによる前代未聞の政治アクティビズムがトランプ政権下で果たす役割、試合で国歌を流すことの政治性について考えます。カリフォルニア大学バークレー校の社会学の名誉教授で、今年50周年版として再刊されたThe Revolt of the Black Athlete(『黒人アスリートの反乱』)などの著書があるハリー・エドワーズ博士に聞きます。エドワーズは1968年五輪大会で人権プロジェクトを立案し、長年サンフランシスコ・フォーティナイナーズの顧問を務めています。ネイション誌のスポーツ編集者のデイブ・ザイリンにも話を聞きます。ザイリンは、試合前の国歌演奏には長く神聖な歴史があると思われがちだが、テレビ番組"Jersey Shore"やジャスティン・ビーバーの時代(2009年)にまでしかさかのぼることはできないと語ります。

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    2017/9/25(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 北朝鮮との緊張が続く中 米国の反対を尻目に51カ国が核兵器禁止令に署名

    北朝鮮の核ミサイル実験をめぐる緊張状態の中、世界初の法的拘束力のある核兵器禁止条約に51カ国が署名しました。この条約は、核兵器の行使や威嚇はもちろん、その開発や実験、保有を禁止します。この条約は7月に、米国の強い反対を押し切って、122の国連加盟国によって初めて採択されました。ロシア、英国、中国、フランス、インド、パキスタン、北朝鮮、イスラエルを含め核保有の9国はいずれも、この条約に署名していません。オランダに拠点のある団体PAXの核軍縮計画責任者で報告書Don’t Bank on the Bomb(『爆弾に頼るな』)の著者スシ・スナイダーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/9/22(Fri)
    記事番号: 
    3

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