デイリーニュース

  • 弁護士:セッションズ司法長官の家庭内暴力被害者移民への攻撃は米国を「暗黒時代」へ引き戻す

    ジェフ・セッションズ司法長官は11日、家庭内暴力やギャングが関与する暴力は一般的にもはや亡命の理由にはならないと発表しました。この方向転換は、何千人もの人々に影響を与える大きな結果を招くものであり、特にジェンダーにもとづく暴力から逃れてきた中米出身の女性にとっては深刻です。この日セッションズ長官は、エルサルバドルの家庭内暴力被害者「A.B.」(仮名)に対し入国不服審査会が下した亡命認定を覆しました。彼女は15年にもわたり夫から暴行、性的暴行、殺人脅迫を受け続けたのちにアメリカへ命からがら逃げ出しました。A.B.に対する判決の中で、セッションズ長官はまた、家庭内暴力被害者は保護するに値すると認めた2014年の革新的な入国不服審査会の判例も覆しました。カリフォルニア大学法学部教授で「ジェンダーと難民研究センター」所長のカレン・ムサロに話を聞きます。

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    2018/6/15(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 拘留センターが満員で トランプは軍基地にテントを設営し移民の子ども達の拘束を検討

    トランプ政権は、拘留センターで増え続ける移民の子ども用に米・メキシコ国境近くの軍基地内にテント設営を計画していると報道されています。「マクラッチー・ワシントン・ビューロー」によれば、米保健社会福祉省(HHS)当局者がテキサス州エルパソ近くの陸軍基地フォート・ブリスを数週間内に訪れ、テント設営予定地を見学することになっています。HHSが保有する拘留センターは定員の95パーセントまで達しており、そこに1万人以上の子ども達が拘束されています。拘束される子どもの数は最近2割以上増え、テントが設営されれば一時的に追加で1000~5000人の収容が可能です。このニュースを初報道したフランコ・オルドーニェス記者にワシントンから話を聞きます。オルドーニェスは「マクラッチー・ワシントン・ビューロー」のホワイトハウス特派員です。

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    2018/6/14(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 米政府に違法に拒否された亡命希望者に 米・メキシコ両国の住人が救いの手を差し伸べる

    トランプ大統領の新たな「ゼロ・トレランス(容赦ゼロ)」政策を受け、ジェフ・セッションズ司法長官は、亡命希望者に対し法に従い正式な入国地で通関手続き行うよう求めています。しかしサウス・テキサスのリオグランデ・バレーに渡る国際橋は、申請手続きはできないとする国境警備隊により移民らは通過を阻止されています。女性や幼い子どもを含む一部の亡命希望者たちは、酷暑の中、数日から場合によっては数週間に渡り国境の国際橋上で待つよう指示されています。米・メキシコ両国の周辺住民は、手続きを待つ人々のために食料、水、衣服を運んで来ています。デモクラシー・ナウ!のプロデューサーのルネー・フェルツが援助物資を運ぶ人々に密着しました。また、リオグランデ・バレー在住40年以上の人権擁護弁護士ジェニファー・ハーブリーに、米国が法的な亡命申請を拒否し、長期に渡り彼らを拘束、場合によっては子どもと親を引き離した後、国外退去処分に処していることの意味についてインタビューしています。

    dailynews date: 
    2018/6/14(Thu)
    記事番号: 
    2
  • テキサス・メキシコ国境におけるトラウマ:家族がバラバラにされ 子どもたちが拘束される事態に 住民が立ち上がる

    米・メキシコ国境を越えた移民家族をバラバラにするトランプ政権の政策に対する抗議の広がりについて見ていきます。これら移民の多くは自国での危険な状態から逃れ、亡命を求める人々です。ジェフ・セッションズ司法長官が5月に新ルールを発表して以来、少なくとも600人の移民の子ども達が親から離されました。6月13日には連邦議員10人が、子どもたちを強制的に親から引き離す任務を担当する米税関国境警備局本部の入り口を塞ぐ抗議を行いました。14日には少なくとも60都市で「Families Belong Together」(家族をバラバラにするな)主催の抗議が計画されています。この組織はこの新政策に反対するために発足しました。本日は「ゼロ・トレランス(容赦ゼロ)」取り締まりの中心地となっているサウス・テキサスのリオグランデ・バレーの様子をお伝えします。ここでは5月半ばから移民家族と子どもたちの半分以上が国境警備隊に逮捕されました。デモクラシー・ナウ!のルネ・フェルツが、家族をバラバラにし広く非難を浴びているこの方針に対し行動を起こす住民にインタビューしました。

    dailynews date: 
    2018/6/14(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 宗教指導者ら最高裁判所の外で抗議の祈りをささげた後 足かせをはめられ留置所に一晩留め置き

    6月11日、新版の「貧者の運動(Poor People’s Campaign)」の全米行動日に参加した9人の宗教指導者が、ワシントンD.C.の最高裁判所前の階段で逮捕されました。彼らは5時間にわたって手錠をかけられ、ゴキブリのいる留置所に一晩勾留後、足枷をされて法廷に連れ出されました。宗教指導者の他にも、貧困と人種差別に対する抗議に参加して、ワシントンD.C.で11日に100人が逮捕されました。この日に逮捕された9人の宗教指導者の1人、リズ・テオハリス師に話を聞きます。

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    2018/6/13(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 特別レポート:人種差別と貧困に対抗する新「貧者の運動」の街頭から

    6月11日、2018年版の新たな「貧者の運動(Poor People's Campaign)」の呼びかけに応じて、ワシントンでの最新の抗議行動に集まった人々が集会とデモを行いました。主催者たちは、このキャンペーンを今世紀起きた米国最大規模の非暴力直接行動であり、大きな広がりを見せていると述べます。運動を組織したウィリアム・バーバー師とリズ・テオハリス師はじめ約100人が、論争をおこしている、有権者を排除するオハイオ州の選挙法を支持し市民の投票権に大きく逆行した判決を出した最高裁に抗議して逮捕されました。全国での逮捕者は、少なくとも300人にのぼりました。マーティン・ルーサー・キング・ジュニア師が「貧者の運動」を開始してから50年後、2018年版の新たなキャンペーンが始まって以来、全米で2000人近くが逮捕されています。デモクラシー・ナウ!のエイミー・グッドマンとカーラ・ウィルスは、ワシントンD.C.の街頭に立ち、この抗議活動を取材しました。

    dailynews date: 
    2018/6/13(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「ジム・クロウ人種差別法時代の遺物」:オハイオ州の有権者削除を支持する最高裁の決定をアリ・バーマンが批判

    最高裁は、オハイオ州による有権者名簿からの投票者の攻撃的な削除を、支持する裁決を5対4でくだしました。この判決により、何回か選挙に行かず、選挙管理官からの通知に返事をださなかった人を、州が有権者名簿から削除できるようになります。ある調査によると、オハイオ州の3大郡だけで、近年投票者名簿から15万人近くが削除されました。この最高裁の判決は、投票権を制限しようとする保守派の試みにとってもうひとつの新たな勝利だとして数々の批判を受けています。マザー・ジョーンズ誌のシニアライターでネーション・インスティテュートのレポーター・フェローでもあるアリ・バーマンと話します。彼の最新の記事の見出しは「最高裁は、主要な投票権法の息の根を止める共和党員を支援(”The Supreme Court Is Helping Republicans Kill a Key Voting Rights Law”)」です。

    dailynews date: 
    2018/6/13(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 人道上の大惨事:米国が支援するサウジ有志連合軍がイエメンの港を攻撃 100万人が危機に

    イエメンでは、サウジアラビアとアラブ首長国連邦が率いる軍が、主要港湾都市フダイダに対する全面攻撃を開始しました。この攻撃は、米国の支援を受けるサウジ主導の有志連合と反政府勢力「フーシ」との過去3年間の戦争の中で最大の戦いになると予想されています。この戦争ですでに15,000人の市民が殺害され、世界で最悪のコレラの流行が起き、イエメンは国全体が飢餓寸前の危機に陥っています。人道的救援団体は、この港湾都市に住む25万人の一般市民、およびこの港を通って入ってくる支援物資に大きく依存するイエメンの残りの人々に、この攻撃が大惨事をもたらす可能性があると警告しています。ワシントンD.C.のロー・カンナ議員に話を聞きます。彼は最近、ジェームズ・マティス国防長官に提出した、フダイダに対する攻撃を防ぐよう呼びかける超党派の書簡に名を連ねました。

    dailynews date: 
    2018/6/13(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ロー・カンナ民主党下院議員 米朝首脳会談がオバマ政権下で起きていたら民主党議員たちは喝采しただろう

    トランプ大統領が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との歴史的な首脳会談の準備を進めていた最中、上院少数党院内総務のチャック・シューマーと他の民主党幹部たちは6月第1週、北朝鮮によるすべての核兵器、化学兵器、生物兵器の完全放棄をトランプが保証できないなら北朝鮮に対する制裁を維持あるいは強化さえするべきだと脅す書簡を作成しました。この議員らによる書簡には「核とミサイル保有の放棄という北朝鮮の義務が果たされている見える成果を確認せずに、北朝鮮への制裁緩和を明に暗に示唆する取引は効果がない」と記されています。革新派は、この書簡の強硬姿勢を批判しています。カリフォルニア州選出のロー・カンナを含む15人の民主党議員は、トランプ大統領に対し、「外交だけが、北朝鮮と米国の緊張を解決する唯一の道」と記した書簡を出しました。ワシントンDCから、民主党下院議員のロー・カンナに話を聞きます。

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    2018/6/12(Tue)
    記事番号: 
    4
  • ブルース・カミングス教授:第二次世界大戦のドイツと日本よりさらに破壊的損傷を与えた米国の北朝鮮空爆

    トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との歴史的な会談は、金と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とが朝鮮戦争の公式な終結に取り組むことに合意した、もう1つの歴史的な会談のわずか数週間後に行われました。トランプは6月12日のシンガポールでの会談後、朝鮮戦争は「非常に血なまぐさい争い」だとし、この戦争が間もなく公式に終結することを希望すると表明しました。シカゴ大学の歴史学者で、『現代朝鮮の歴史―世界のなかの朝鮮』や『北朝鮮とアメリカ 確執の半世紀』など北朝鮮についての数冊の本の著者であるブルース・カミングスに、さらに詳しく話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/6/12(Tue)
    記事番号: 
    3

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