デイリーニュース

  • 国連特別報告者:ジュリアン・アサンジは心理的拷問を受けている 米国に身柄を引き渡してはいけない

    スウェーデン検察当局は今週、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジに対する性的暴行の申し立てに関する調査を打ち切りました。2010年にさかのぼる事案です。終始この申し立てを否定してきたアサンジは、この容疑でスウェーデンに引き渡されることを避けるため、ロンドンのエクアドル大使館に7年以上も避難していました。英当局は今年4月にアサンジをエクアドル大使館から引きずり出し、ロンドンのベルマーシュ刑務所に投獄していました。その罪状は、アサンジが2012年に英国内で保釈中の身でありながら、今はもう取り下げられた性的暴行の容疑でスウェーデンに引き渡されるのを避けるためエクアドル大使館に逃げ込み、保釈条件を破ったというものです。米国は依然、アサンジの身柄引き渡しを求めています。米国に引き渡されれば、彼はハッキング容疑と、イラクとアフガニスタンにおける米国の戦争犯罪を暴露する米軍内部文書および国務省の外交機密文書を公開した容疑で、第一次世界大戦時代の諜報活動取締法(スパイ法)違反の17件の罪状により、最長175年の禁固刑を受ける可能性があります。完全な引き渡し審問は来年2月に行われます。拷問に関する国連特別報告者ニルス・メルツァーの発言を放送します。彼は、アサンジの主張に対して抱いていた当初の懐疑的な見解は、証拠と容疑内容を掘り下げてみるに従い変わってきたと言います。

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    2019/11/22(Fri)
    記事番号: 
    2
  • コロンビアで右派イバン・ドゥケ大統領を非難し数十万人が全国ストライキに参加

    コロンビアでは21日(木)、近年最大規模の全国ストライキが決行され、数十万人もの人々が街頭に出ました。労働組合、学生、教員、先住民やアフリカ系コロンビア人の活動家たちが、右派のイバン・ドゥケ大統領とその内閣に対する怒りの高まりを背景に、都市部も農村も含めたコロンビア全土で平和的な行進に参加しました。この抗議運動のきっかけとなったのは、ドゥケ大統領が労働改革や年金制度改革を提案したことに加え、体制に歯向かう麻薬密売人たちのキャンプとされるものを空爆して8人の子供を殺害したことでした。警察はボゴタ、カリ、メデリンの各都市で、弾圧作戦と催涙ガスで抗議運動に対応しました。ベネズエラ、エクアドル、ブラジル、そしてペルーとの国境は、この全国ストライキのために封鎖されました。政府に対する憤りは、2018年8月に米国支援のドゥケ大統領が就任して以来ずっと醸成されてきたものです。ドゥケ大統領は、コロンビアの半世紀にわたる紛争に終止符を打つ2016年に署名された歴史的な和平協定に妨害行為を働いていると、社会活動家たちは絶えず非難してきました。コロンビアのカリ市から、長年の活動家マヌエル・ローゼンタールに話を聞きます。彼は、青少年や先住民コミュニティ、都市部と農村の社会運動を草の根レベルで政治的に組織化する活動に40年間かかわってきました。

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    2019/11/22(Fri)
    記事番号: 
    1
  • バーニー・サンダース 民主党大統領候補討論会で米のサウジとイスラエルの関係を批判

    11月20日、アトランタでMSNBCとワシントン・ポスト紙の共同主催で行われた第5回大統領候補討論会には、民主党派の大統領候補10人が参加しました。終わり近くにバーニー・サンダース上院議員は、ジョー・バイデン元副大統領が2003年、イラク侵攻を支持したのを批判、自身の外交政策方針を披露しましたが、それには米国の従来の同盟国であるサウジアラビアとイスラエルへの批判も含まれていました。「私は親イスラエル派です。でも米国が親イスラエルであるだけでは十分ではなく、パレスチナ人の尊厳も尊重されるべきなのです」とサンダースは主張しました。政策研究所(Institute for Policy Studies)フェローのフィリス・ベニスに話を聞きます。ベニスは、米民主党の外交政策は大幅に変わりつつあると言います。「大統領候補者たちは、中東問題についての会話のトーンが劇的に変化したことを認識しつつあるのです」とベニスは言います。(画像クレジット:MSNB)

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    2019/11/21(Thu)
    記事番号: 
    4
  • 2020年大統領候補が不平等に注目するのは 米民主党内で「会話の流れが変わりつつある」現れ

    11月20日、アトランタで行われたMSNBCとワシントン・ポスト紙が共同主催する第5回民主党大統領候補討論会には、民主党派大統領候補10人が参加しました。中でも印象的だったのはエリザベス・ウォーレン上院議員とコーリー・ブッカー上院議員が、ウォーレンが提言する米国最富裕層への税制について意見を戦わせたことでした。ウォーレンが提案する富裕税は5000万ドル以上の資産に適用されます。両候補ともに米国では不平等が大きな問題である点では同意していますが、ブッカーは他国で富裕税は効果があがらず、歳入を増やす手段は他にもあると主張しました。経済的不平等の問題は、今回の討論では大きなテーマとなりました。カリフォルニア大学バークレー校経済学教授ゲイブリエル・ザックマンに話を聞きます。ザックマンの新共著はThe Triumph of Injustice: How the Rich Dodge Taxes and How to Make Them Pay(『不正の勝利――税を逃れる富裕層と彼らに税を払わせるための方法』)です。(画像クレジット:MSNBC)

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    2019/11/21(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 第5回民主党大統領候補討論会で 人種問題に関するジョー・バイデンとピート・ブティジェッジの経歴が厳しく追及される 

    大統領候補ジョー・バイデンは、11月20日の民主党討論会で黒人有権者や黒人の女性上院議員からも広い支持を受けていると発言し、同じく出馬中で黒人のカマラ・ハリスがカリフォルニア州選出の上院議員であることを忘れた形になりました。アトランタで行われたMSNBCとワシントン・ポスト紙主催の今回の討論会で、バイデンはこのコメント以外にも、数回失言をしています。2020年の大統領候補による選挙運動中の人種に関する発言について、人種正義NPO「カラー・オブ・チェンジ」(Color of Change)のラシャド・ロビンソン事務局長と、調査報道サイト「ジ・インターセプト」ワシントン支局長ライアン・グリム記者に話を聞きます。(画像クレジット:MSNBC)

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    2019/11/21(Thu)
    記事番号: 
    2
  • フリアン・カストロ:ゴードン・ソンドランドの証言はトランプの弁護に「とどめを刺した」

    11月20日の大統領弾劾公聴会で駐EU大使ゴードン・ソンドランドが、ウクライナ政府にジョー・バイデンと息子のハンターを捜査するよう圧力をかけることをトランプに指示されたと証言しました。更にソンドランドは、その捜査を米国からの軍事援助と結び付けたことは、いわゆる「quid pro quo」 (クイット・プロ・クオまたは見返り)に当たると証言し、マイク・ポンペイオ国務長官およびマイク・ペンス副大統領もウクライナへ圧力をかけていたことは知っていたと述べました。民主党大統領候補のフリアン・カストロに、大統領弾劾の最新の展開について話を聞きます。カストロはこれを「ブロックバスター級の証言」であり、これがトランプの弁護に「とどめを刺す」可能性があると言います。カストロは20日の民主党大統領候補討論会に民主党全国委員会が定める支持者数の世論調査基準に満たなかったため参加できませんでした。

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    2019/11/21(Thu)
    記事番号: 
    1
  • トランスジェンダー追悼の日:ヘイトに殺された仲間を慰霊し「生ける者を祝う」

    11月20日はトランスジェンダー追悼の日。世界中でトランスジェンダーおよびジェンダー規範に従わなかったために殺害された何千人もの人々を称える日です。追悼の日はまた、トランスジェンダー・コミュニティの抵抗を称え、トランスジェンダーの命と暮らしを守るための政策と文化の変容を求める行動を呼びかける日でもあります。今年、米国で殺害されたトランスジェンダーおよびジェンダー規範逸脱者の数は少なくとも22人にのぼります。2008年以降、世界全体で3,000人以上のトランスジェンダーおよびジェンダー規範逸脱者の命が奪われました。トランスジェンダーの権利の擁護に長年たずさわり、米国に住む黒人トランスジェンダー女性たちの体験を描いた“Womanity Project”(女性たちのプロジェクト)制作のドキュメンタリー映画シリーズLaLa’s World(『ララの世界』)」の共同プロデューサーあるララ B ザンネルに話を聞きます。

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    2019/11/20(Wed)
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    3
  • イラン:抗議弾圧で死者100名以上か?当局はインターネットを遮断

    イランでは、先週の燃料価格の突然の値上げを発端にして起きた全国規模のデモが続いています。このデモで、21都市で100人以上の抗議者が治安部隊によって殺害されたとアムネスティ・インターナショナルが報告しています。ただし、死者数はずっと多いかもしれないと報告書は注意しており、死者は200人に達するとする報告もあります。イラン国営メディアによると、逮捕者は1,000人を超えました。イランでは14日、ガソリン価格の50~300%の上昇が発表されました。17日の日曜に抗議が勃発するとすぐ、イラン政府は、インターネットをほぼ全面的に遮断し、抗議者たちがソーシャルメディアを使って画像や情報を共有することをほぼ不可能にしました。ワシントンD.C.から、イラン系アメリカ人ジャーナリストで英国紙『インディペンデント』 (The Independent)の外交特派員ネガー・モルタザビに話を聞きます。

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    2019/11/20(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「異常」「不適切」「不当」「間違っている」 トランプ大統領がウクライナに圧力をかけバイデン親子への捜査を求めたことを米国政府高官たちが非難

    「自分が耳にしていることを信じられませんでした」―陸軍中佐アレックス・ビンドマンは19日の米下院弾劾調査公聴会で、7月のトランプ大統領とウクライナ大統領ウォロディミール・ゼレンスキーのあいだの電話会談を傍聴した時の感想を、そう語りました。その電話の中で、トランプ大統領は、政敵のジョー・バイデンと、その息子でウクライナの天然ガス会社ブリスマの取締役を務めていたハンター・バイデンを調査するように、ゼレンスキーに圧力をかけました。国家安全保障会議(NSC)のビンドマン欧州担当部長は、19日に開かれた2つの公聴会の最初の会で、ペンス副大統領のロシア担当外交顧問ジェニファー・ウィリアムズとともに証言しました。元ウクライナ担当上級部長のカート・ボルカーと、国家安全保障会議のヨーロッパおよびロシア担当のシニア・ディレクターであるティム・モリソンも証言しました。共和党議員は繰り返し弾劾手続きを批判しましたが、民主党は擁護に徹しました。ワシントンD.C.から、ローリングストーン誌のワシントン支局長アンディ・クロールに話を聞きます

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    2019/11/20(Wed)
    記事番号: 
    1
  • #予備選は白人だらけ:最も白人が多い2つの州が大統領候補に最初に投票する理由

    米国が多様さを増す一方、大統領候補指名の過程では全米で最も白人が多い2つの州アイオワとニューハンプシャーが依然として重要視されています。候補者たちは場合によっては1年以上をかけて、アイオワとニューハンプシャー両州全土で頻繁かつ広範な選挙運動を行います。これに対し、最初の2つの州の関心事が予備選全体を通じた議題に必要以上に影響を与えるとの批判もあります。エリザベス・ウォーレン上院議員は、11月初めにサウスカロライナ州で行われた史上初の環境正義についての大統領候補討論会で、「私はここでのゲームの一参加者にすぎません」と言って予備選のスケジュールを批判することを拒否しました。しかし、別の2020年大統領候補、フリアン・カストロは既存体制を声高に批判し、米国の人口構成は、ここ数十年間で劇的に変わったと指摘しました。彼は11月第2週、「私たちはアイオワとニューハンプシャーが最初の予備選の州ということにずっと縛られる必要はないと思います」とケーブルニュース局のMSNBCに話しました。テキサス民主党の議長ジルベルト・イノホサとオンラインニュース、Voxの上級記者イアン・ミルハイザーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/19(Tue)
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    3

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