大富豪で保守的な篤志家デービッド・コークが8月23日、前立腺がんで死去しました。79歳でした。約420億ドルの資産を保有していたデービッド・コークは、彼の兄チャールズと共に、保守的なシンクタンクと政治家たちを通して気候変動を否定することに巨額の資金をつぎ込んでいました。コーク兄弟は2004年、政策支援団体「繁栄のための米国人」(Americans for Prosperity)を設立しました。この団体が “ティーパーティー”を本格的な政治運動に転換させたといわれています。彼らはさらに、労働者の権利を弱め労働組合への参加を減退させる、「働く権利」の主張を支援していました。コーク兄弟は、米国で2番目に大きい非上場企業、コーク・インダストリーを経営し財産を築きました。コーク兄弟の商取引を検証する主要な新刊を8月第3週に出版したばかりのビジネスジャーナリスト、クリストファー・レオナルドに話を聞きます。この本のタイトルはKochland: The Secret History of Koch Industries and Corporate Power in America(『コークランド:コーク・インダストリーズの知られざる歴史と米国のコーポレート・パワー』)です。