デイリーニュース

  • ウクライナの情勢不安は誰のせいか ウクライナ危機での米露の役割を検討

    ロシアはウクライナのクリミア半島にロシア軍を駐在させることを誓い、冷戦以降最も大きい西側諸国との対立となっています。ウクライナの新首相アルセニー・ヤツェニュクは、プーチン露大統領がウクライナへ事実上の宣戦布告を行ったと述べました。ウクライナ東部のさらに広い範囲がロシアに占拠されるのではという懸念が深まっています。ロシア軍はきょう、クリミア半島のバラクラバにあるウクライナ沿岸警備隊基地を制圧しました。また2日には、新たに任命されたばかりだったウクライナ海軍総司令官がロシア側に投降しました。ウクライナ危機について、エール大学の歴史学教授ティモシー・スナイダーに話を聞きます。ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックスへの最近記事はUkraine: The Haze of Propaganda(『ウクライナ:プロパガンダのもや』)です。また、元CIAのアナリストのレイ・マクガバンにも話を聞きます。彼はCIAに勤務していた27年間のうち最初の10年間、ロシアの外交政策を専門としていました。最近ではUkraine: One 'Regime Change' Too Many?(『ウクライナ:手に余る「レジームチェンジ」か』)記事を執筆しています。

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    2014/3/3(Mon)
    記事番号: 
    1
  • パキスタンの反無人機活動家カリーム・ハーン覆面の男たちに誘拐され 「殴られ拷問を受けた」

    無人機の使用に反対するパキスタンの活動家カリーム・ハーンは2月5日に誘拐されました。米国の無人機攻撃を告発するため欧州に旅立とうとしていた矢先でした。拘束されていた9日間の間に繰り返し拷問され、殴られたとハーンは述べます。ハーンの弟と息子は2009年に米国の無人機攻撃で殺されました。ハーンは訪問中のロンドンから番組に参加します。英国の議員に会い、米国の無人機プログラムに関する懸念を表明するのが旅の目的です。「モスクも攻撃されました。学校も生徒たちも教師も攻撃されました。無人機攻撃により何もかも破壊されました」とハーンは言います。ハーンの弁護士シャーザド・アクバルは、「これが人間の顔を持つ犠牲者の姿です。犠牲者がどんな人たちなのかアメリカ人が知らされることが大切です」とアクバルは言います。「この人たちは国家安全保障の名の下で攻撃目標にされていますが、現地にいてわかるのは、それは誰のための安全保障にも役立っていないということです」。

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    2014/2/28(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 釈放されたバーレーンの活動家ザイナブ・アルハワジャ 1年間の刑務所生活といまも獄中の父親を語る

    バーレーンの話題です。人権活動家ザイナブ・アルハワジャに話を聞きます。彼女はバーレーン政府による投獄から釈放されたばかりです。「1年の刑期などなんでもありません」と、獄中生活についてアルハワジャは語ります。「我が国の民主主義という目標のために我々が犠牲にする覚悟のものに比べれば小さなことです」。アルハワジャは3月3日に法廷に召喚されており、判決しだいでは再び刑務所に送られる可能性があります。警察の資産に損害を与え、国王の肖像を破損し、警察官を侮辱した容疑で起訴されているからです。彼女の父親で長年にわたる活動家のアブドゥルハディ・アルハワジャは終身刑を宣告され、いまなお獄中です。バーレーン王家は米国の支援を受けており、この国にはアラビア湾内のすべての海軍力を統括する米海軍第5艦隊の基地があります。アルハワジャの釈放は2011年2月14日に始まった民主化要求抗議運動の3周年を記念するデモを受けて実現しました。

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    2014/2/28(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ウェブカムで覗き?英国諜報機関、NSAの支援を受けて数百万のYahooチャット画像を傍受

    エドワード・スノーデンがリークした最新の極秘文書から、国家安全保障局(NSA)とその英国版である政府通信本部(GCHQ)が、何の犯罪容疑もないのに数百万人のインターネット利用者の生活を覗き見していた可能性があることが明らかにされました。「視神経(Optic Nerve)」という暗号名のこのプログラムは、NSAの支援を受けてYahooウェブカムチャットの静止画像を大量に取り込んで、GCHQのデータベースに保存していました。GCHQは2008年の6カ月間だけで、世界各地で180万を超えるYahooユーザーアカウントからウェブカム画像を集めていたと言われています。極秘文書によると、Yahooウェブカム画像の3~11%にはGCHQが「望ましからざるヌード」と呼ぶものが含まれていました。またこのプログラムは「自動顔認識」の実験ならびにテロリスト容疑者の監視にも使われていたと言われています。この記事を書いた記者の一人、ジェイムズ・ボールに話を聞きます。彼はガーディアンU.S.の特別プロジェクトの編集者です。

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    2014/2/28(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 豊富な石油と汚れた空気: テキサス州のフラッキングと空気汚染の関係が新報告で明らかに

    フラッキングと呼ばれる、水圧破砕法による石油と天然ガスの採掘がおこなわれているいくつもの地区の住民は、その採掘が彼らの水源を汚染していると長いこと訴えてきました。いま、新たな調査によってもうひとつの懸念、空気汚染が明らかになりつつあります。新しい報告書「イーグル・フォード頁岩の水圧破砕:テキサス平原の豊富な石油と汚れた空気」( Fracking the Eagle Ford Shale: Big Oil & Bad Air on the Texas Prairie)は、インサイド・クライメイト・ニューズ(InsideClimate News)、公益擁護センター(Center for Public Integrity)、ウェザー・チャンネル(Weather Channel)、による8か月にわたる調査をまとめたものです。この調査にかかわった2人の記者、デービッド・ハズマイヤーとリサ・ソンから話を聞きましょう。

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    2014/2/27(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ジョージ・タケイ、アリゾナの同性愛者差別法案 日系人収容所生活 「スター・トレック」のスールー役を語る

    アリゾナ州の共和党知事ジャン・ブリューワーが、店や企業が宗教的信仰を理由にLGBTの客へのサービスを断ることを許す法案に拒否権を行使したのは、公民権運動活動にとり大きな勝利となりました。同法案は2月のはじめにアリゾナ州の上院、下院の両方を通過しましたが、その後人権活動家だけからではなく、大企業や、最終的には賛成票を投じた共和党議員の一部からも抗議の声があがりました。デルタ航空、ペット・スマート、アメリカン航空グループ、マリオット、アップルをはじめとする多数の企業が、ブリューワーに法案の阻止を要請しました。アリゾナの同法案は他州で成立しなかったいくつかの法案と同じような内容です。アリゾナで拒否権が行使されたのと同じ日に、テキサス州の連邦判事が、同州が同性婚を禁止しているのは憲法批判だと宣言し、LGBT権利保護活動にとり、もうひとつの勝利となりました。米国のゲイの権利擁護としてもっとも有名で、伝説的な俳優で著書もある活動家、「スター・トレック」のヒカル・スールー役で知られるジョージ・タケイに話を聞きます。タケイは先日Razing Arizona(『アリゾナを破壊せよ』)と題されたエッセイで痛烈な批判を繰り広げ、ブリューワー知事が賛否両論のある同性愛者差別法案を通過させた場合、アリゾナをボイコットすると誓いました。

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    2014/2/27(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 日本と米国 原子力発電プログラムの拡大へ 福島とニューメキシコ州の汚染問題をよそに

    福島第一原子力発電所の事故から3周年を数週間後に控えた25日、日本政府は原子力発電を再稼働する方針を発表しました。この発表の一週間前に、福島原子力発電所の何百もある貯蔵タンクの一つから、100トンものの高放射能を含む水が漏出した事実が明らかにされたばかりです。そして米国でも、先週オバマ政権が過去30年来初めて、原子力発電所の工事を支援する65億ドルの借入保証を承認しました。これも説明がつかない放射性物質の漏れがあった、ニューメキシコ州の放射性廃棄物貯蔵施設の再開が検討されていることを受けて決定されました。新書 Fukushima: The Story of a Nuclear Disaster (『福島:原子力惨事の話』)の著者、エドウィン・ライマンとスーザン・ストラナハンを迎えて話を伺います。

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    2014/2/26(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「アメリカの最も革命的な市長」 チョクウェ・ルムンバを追悼

    本日26日、ミシシッピー州ジャクソン市は、チョクウェ・ルムンバ市長の突然の死を悼んでいます。ルムンバは市長となってから一年も経ってませんでしたが、25日、突然の心臓麻痺に襲われました。長年、黒人国家主義者として、オーガナイザーとして、そして弁護士として活躍したルムンバは「アメリカの最も革命的な市長」と言われていました。「マルコムX草の根運動」に携わり、参加民主主義と労働者が運営する新しい協同組合の誕生を提唱しました。ルムンバは過去40年以上にわたり数々の政治的、法的な運動に深く関わりましたが、弁護士として、元ブラックパンサー党のアサタ・シャクール、亡きヒップホップアーティストのトゥパック・シャクールなどの弁護士を務めました。政治的オーガナイザーとしては、長年、新アフリカ共和国(the Republic of New Afrika)の副大統領を勤めました。これは「独立した、黒人多数を占める政府」とアメリカ南東部での奴隷制度の償いを擁護する組織です。また、「全米黒人人権連合」(National Black Human Rights Coalition)と「マルコムX草の根運動」の創立にも大きな貢献をしました。本日は、2013年6月に放送した市長当選間もないルムンバへのインタビューの抜粋と、彼と親しかったゲストの話をお届けします。

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    2014/2/26(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 『ミシシッピのスパイ』:新映画が描く、公民権運動を打倒するための州支援の運動

    新たなドキュメンタリー映画によって、ミシシッピ州の州政府が1950年~1960年代に、いかに公民権活動家らを監視していたかが明らかになりました。ほとんど知られていない「ミシシッピ主権委員会」(Mississippi Sovereignty Commission)という州の組織は、公民権運動に潜入し、人種差別撤廃とアフリカ系米国人の選挙登録の試みを押しつぶすために、複数のスパイを雇っていました。こうしたスパイの中には、自身がアフリカ系の人間もいました。同委員会は16万ページ以上の報告書を作り、その大部分は、地元の複数の警察署に共有されました。それらの警察署にはクー・クラックス・クラン(KKK)に属す警察官がいました。映画Spies of Mississippi(『ミシシッピのスパイ』)はさらに、この報告書の一部が、50年前の1964年の「自由の夏」(Freedom Summer)活動家であるジェームス・チェイニー、アンドリュー・グッドマン、マイケル・シュワーナーの死亡にどのように関係していたかを検証しています。ジャクソン・クラリオン・レジャーの調査ジャーナリストであるジェリー・ミッチェルから詳細を聞きます。彼は1989年、同委員会の記録の2400ページ以上を公開することを勝ち取り、これを公民権時代の多くの未解決事件を再開することに使いました。

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    2014/2/25(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 独占放送:米軍のスパイ組織の裏側と、平和活動家、イラク帰還兵、無政府主義者らへのおとり捜査の試み

    ワシントン州の反戦活動家らのコミュニティに、米軍がいかに潜入し、監視していたかが明らかになりました。デモクラシー・ナウ!は2009年、「民主化を求める学生たち」(Students for a Democratic Society)と「港の軍事化を止める会」( Port Militarization Resistance)で活発に活動していた一人のメンバーが、実は米軍の諜報員だったことが明らかなったニュースを最初に伝えました。「ジョン・ジェイコブ」として仲間に知られていたこの男の本名はジョン・タウリーで、彼はフォートルイス基地の部隊保護部の隊員でした。彼はまた、世界産業組合と「反戦イラク帰還兵の会」も監視していました。タウリーによって書かれたEメールが最近新たに公開され、米軍への情報提供者である彼が複数の機関による監視組織を作り上げていたことがわかりました。このEメールは、タウリーの軍のアカウントを使って、連邦捜査局(FBI)と、さらにはロサンゼルス、ポートランド、ユージーン、エバレット、スポーケン各市の警察署に送られていました。彼は「情報共有と流通のために、左派/無政府主義の小さなグループを作ることは良い考えだと思う」と書いていました。

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    2014/2/25(Tue)
    記事番号: 
    1

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