ウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事は26日、同州で労働者の権利を訴える抗議者たちをイスラム国に比較する発言でメディアをにぎわせました。共和党の大統領候補として有力なウォーカー知事は、保守政治行動会議(CPAC) の壇上で、イスラム国について質問を受けた際、「10万人の抗議者を相手に戦った私ですから、世界中どこでも同じことがやれます」と述べました。一方、ウォーカーは労働者に課された組合費の支払い義務を廃止する「労組にはいらない権利(anti-union right-to-work)」法案に署名する予定だと発表しました。ウィスコンシン州上院は25日、17対15というほぼ党勢を反映した投票結果で、この法案を可決しました。共和党が主導権を握る州議会は来週、この法案を可決するとみられています。ウィスコンシン州マジソン在住のネイション誌ジャーナリスト、ジョン・ニコルズに話を聞きます。ニコルズは、Uprising: How Wisconsin Renewed the Politics of Protest, from Madison to Wall Street(『叛乱 マディソンからウォール街まで ウィスコンシンは抗議の政治学をいかに書き換えたか』の著者です。