デイリーニュース

  • エドゥアルド・ガレアーノ追悼:社会的正義の英雄でラテンアメリカの収奪された大地の年代記編者

    ラテンアメリカで最も高く評価された作家の一人であるエドゥアルド・ガレアーノが4月13日、ウルグアイのモンテビデオで74歳で亡くなりました。ウルグアイ人の小説家でジャーナリストであるガレアーノの名前は、ベネズエラのウゴ・チャべス大統領がオバマ大統領に彼の古典的作品『収奪された大地―ラテンアメリカ五百年』を1冊寄贈したときに大きく報道されました。チリ、アルゼンチン、そして彼の母国であるウルグアイの軍事政権によって発禁とされたにもかかわらず、『収奪された大地』は1971年に出版されて以来世界中で100万冊以上を売り上げました。クーデターによって軍事政権となったウルグアイから亡命したガレアーノは、その間に南北アメリカの5世紀の歴史を書き直した古典的三部作『火の記憶』の執筆に取りかかりました。彼の著作には他に、『スタジアムの神と悪魔―サッカー外伝 』、Upside Down(『アップサイドダウン』、 The Book of Embraces(『受け入れることについての本』)、We Say No(『我々はノーと言う』) Voices of Time(『時代の声』)、 Mirrors(『鏡』) "Children of the Days: A Calendar of Human History (『時代の子供たち:人類史のカレンダー』)などがあります。

    dailynews date: 
    2015/4/14(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 2016年大統領選 大衆路線を取るとみられるヒラリー・クリントン 革新派は支持に回るのか

    前国務長官、上院議員、大統領夫人のヒラリー・クリントンが2016年大統領選に正式に立候補を表明しました。米国初の女性大統領を目指す2回目の挑戦となります。本日は4人のゲストによる討論を放送します。『ナショナル・メモ』(The National Memo)編集長であり「調査報道基金」(The Investigative Fund)共同編集者、The Hunting of the President: The Ten-Year Campaign to Destroy Bill and Hillary Clinton(『大統領狩り クリントン夫妻を滅ぼす10年キャンペーン』)著者のジョー・コナソン、『ネイション』誌の上級寄稿記者ミシェル・ゴールドバーグ、ベテランジャーナリストでTruthDig.com編集者、著書多数のロバート・シーア、シアトル市議会議員、社会的・経済的正義をめざす全国組織「ソーシャリスト・オルタナティブ」メンバーで社会主義者のクシャマ・サワントです。

    dailynews date: 
    2015/4/13(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 9.11後の国民監視の青写真 米国は1992年から通信データを一括収集していた

    新たなスクープで、NY同時多発テロが発生する何年も前から米国政府が密かに何十億件もの米国の通話記録を収集していたことが暴露されました。USAトゥデイによると、司法省と麻薬取締局は116カ国に上る国々の通信記録を麻薬密売に関わっているとみなして収集していました。このプログラムはジョージ・H・W・ブッシュ大統領の下で1992年に開始されました。息子のジョージ・W・ブッシュ大統領が2001年に国家安全保障局(NSA)に米国内の通話記録を収集する権限を与える9年も前の話です。このプログラムが後にNSAの国民監視体制の青写真となりました。本日は、USAトゥデイの調査報道記者でこの話をすっぱ抜いたブラッド・ヒースに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/10(Fri)
    記事番号: 
    5
  • メキシコの失踪学生43名の親族 米国の麻薬戦争支援が学生殺害に使われていると指摘

    米州サミットの開幕にあわせて、米国拠点の団体や大学の職員らがオバマ大統領に宛てて、メキシコのゲレーロ州で半年以上前から行方不明になっている学生43名についての対応を尋ねる書簡に署名しました。この書簡は、オバマ政権がベネズエラには制裁を与えているにもかかわらず、学生が行方不明になっているメキシコとはなぜ正常な関係を維持しているのかと尋ねています。メキシコの捜査当局は、学生43名は死亡したと発表しています。それによれば、イグアラ市長の指示で地元の警察が学生たちを襲撃し、麻薬ギャングの一味に身柄を引き渡し、学生たちは殺害され焼却場で遺体を燃やされたとされています。しかし今のところ、43人のうち遺体が確認できたのは1人のみです。報道は、これに連邦当局が関わっていると指摘しています。本日は、ニューヨーク在住で行方不明になった学生の親戚2人に話を聞きます。行方不明になった学生ホルヘ・アントニオの父親であるアントニオ・ティサパ・レジデーニョと、学生ヒスース・ヨバニ・ロドリゲス・トラテンパのいとこのアマド・トラテンパに話を聞きます。「メリダ計画を支持するのをやめるようオバマ大統領に伝えたい。なぜなら、麻薬撲滅戦争を支援するために米国が供与する武器は、実際にはメキシコの学生抹殺に使われているのです」とティサパは言います。

    dailynews date: 
    2015/4/10(Fri)
    記事番号: 
    4
  • キューバが米州サミットに参加 オバマのベネズエラ制裁に中南米諸国からの反対必至

    オバマ大統領はパナマに到着し、米州サミットにカナダ、中米、南米、カリブ諸国、そして今回初参加のキューバの首脳たちと共に出席します。オバマ大統領は9日、国務省がテロ支援国家指定リストからキューバを外すか否かの見直し作業を終了したと発表しました。この動きで双方が大使館を再開し、12月に発表された国交正常化に向けての歴史的な動きをさらに進めることが可能になりました。その一方で米国は、このサミットで別の問題に直面しています。キューバの友好同盟国であるベネズエラに対し最近オバマ大統領が発動した制裁措置をめぐる緊張です。3月にオバマ大統領が署名した大統領命令は、人権侵害と汚職の疑いを理由にベネズエラ高官に対する制裁措置を発動しています。今週になって米国は、ベネズエラをもはや国家安全保障の脅威だとは考えていないと発表しました。米州サミットでは他にも貿易、安全保障、移民についても話し合われることが予想されています。本日は、Venezuela: What Everyone Needs to Know(『ベネズエラ:みんなが知るべきこと』)の著者でポモナ大学のラテンアメリカ史を教えるミゲル・ティンカー・サラス教授と、経済政策研究センターの共同主任でジャスト・フォーリン・ポリシー代表のマーク・ウェイスブロットに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/10(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ウォルター・スコット射殺をフアン・ゴンザレスが語る: 警官による黒人男性はいつ終わる?

    デモクラシー・ナウ!共同ホストのフアン・ゴンザレスは、ウォーター・スコット殺害のビデオが、クリーブランドのタミール・ライス事件やニューヨークのエリック・ガーナー事件のような他の警官発砲事件の現場をとらえた動画の繰り返しであると指摘します。「撃たれた人がそのまま放置され、応急手当さえ受けられない様子を人々が見ているというのに、なぜ『黒人の命は大切」』(Black Lives Matter)運動が拡大し、急速に全国各地に広がったのか不思議がっているようじゃねえ」とゴンザレスは指摘します。このことについてゴンザレスは『ニューヨーク・デイリー・ニュース』に"When Will the Killings of Black Males by Cops Cease?"(「警官による黒人男性殺害はいつ終わる?」)と題した新たなコラムを執筆しています。

    dailynews date: 
    2015/4/10(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ムミア・アブ=ジャマール 『プリズン・ラジオ』でウォルター・スコット射殺にコメント

    獄中の元ブラック・パンサー党員ムミア・アブ=ジャマールが刑務所の診療施設から、サウスカロライナ州起きた警官によるウォルター・スコット殺害事件を非難しました。マハノイにあるペンシルバニア州矯正施設(SCI)に収容されているアブ=ジャマールは、重病のため付属診療所に入院中ですが、囚人仲間が運び込んでくれたテレビでこの事件の報道を見て、病床から起き上がり、コメンタリーを撮影しました。本日は、アブ=ジャマールの『プリズン・ラジオ』コメンタリーの一部を独占放送します。職務質問中にスコットを射殺した警官のマイケル・スレーガーは、今は解雇されています。、「彼はチンピラか?餌食を求める野獣か?それともヒューイ・P・ニュートンがいう『豚野郎』なのか?」とアブ=ジャマールは問いかけます。アブ=ジャマールの支持者らによると、彼は糖尿病性機能障害で病院に搬送されてから、病状は重いままです。本日は、彼が糖尿病の専門医に診てもらえることを要求する全国統一行動の日で、10都市で抗議行動が行われまです。アブ=ジャマールは、1981年のフィラデルフィアの警察官ダニエル・フォルクナー殺害の罪で服役中ですが、ずっと無罪を主張し続けています。アムネスティ・インターナショナルは、彼が公正な裁判の機会を奪われてきたと判断しています。

    dailynews date: 
    2015/4/10(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米国はイエメンの自国民を見捨てつつあるのか? サウジ攻撃を逃れた米市民、困難な避難の旅を語る

    複数の市民権擁護団体が合同で、オバマ政権に、戦禍に巻き込まれ、戦闘による死者が増加しつつあるイエメンから米市民を避難させるよう求めています。2月半ば、米政府はイエメン国内の大使館をすべて閉鎖し、職員を避難させました。3月、戦闘が激化したイエメンではすべての空港が閉鎖され、同国からの退去はほぼ不可能となりました。しかしオバマ政権は事実上、米国市民に自力でなんとかしろと言っているも同然だという批判もあります。米国務省のホームページには「現在、米政府主導による米国民避難予定はありません。すべての米国民は安全に退去できるまで、安全な場所に避難することを奨励します」とあります。米国は自国民を退避させることを拒否する一方、サウジアラビア主導のイエメンの「フーシ(シーア派反政府組織)」への空爆を支持しています。米国は、サウジアラビア主導の連合諸国への武器搬送の強化を誓い、空爆機への空中給油に合意しています。一方、ロシア、インドだけでなく、ソマリアまでもを含む複数の国が、自国民救助のために船を出動しています。イエメン系米国人で、2014年12月より同国から脱出できずにいたものの、先日やっと避難できたモクター・アルカンシャリに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/9(Thu)
    記事番号: 
    4
  • ビデオが明らかにした警官の黒人射殺 警官のボディ・カメラ着用を求める声が高まる

    ノースチャールストン警察の警官マイケル・スレーガーが、ウォルター・スコット射殺の殺人容疑で訴追されたことで、警官がボディ・カメラを着用すべきかの議論が再燃しています。警察は当初、スレーガーが発砲したのは身の安全を脅かされたためだったとしていたものの、フェイディン・サンタナが、携帯電話で撮影した事件のビデオを提出したことで見解の変更を余儀なくされました。このビデオで、スレーガーが逃げるスコットに対し8回発泡していたことが明らかになりました。警察の調書は当初、スコットがスレーガーのテーザー銃を奪い、スレーガーはスコットに心肺蘇生法(CPR)を施し蘇生を試みたとしていました。ビデオは、これらの主張がいずれも真実ではなかったことを示しているようです。ノースチャールストンのキース・サミー市長は8日、警察官のボディ・カメラ着用義務付けを発表しました。9日、捜査官らは、スレーガーのパトカーのダッシュボード・カメラのビデオを公開する予定です。数多くの市警は、パトカーへのカメラ装着を実施しています。警察管理職研究フォーラム(Police Executive Research Forum)の2013年の警察署への調査で、回答があった内の4分の1がボディ・カメラ着用を義務づけていることがわかっています。

    dailynews date: 
    2015/4/9(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ビデオが明らかにした警官の黒人射殺 警官による首絞め死亡事件の撮影者が勾留中なのはなぜか?

    サウスカロライナの警察官が武器を持たないウォルター・スコットを射殺した事件では、事件がビデオに撮影されていたことにより警察官が殺人容疑で訴追されましたが、スタテンアイランドでチョークホールド(首絞め)され死亡したエリック・ガーナー事件を撮影した男性がどうなったかを見ていきます。ガーナー死亡事件では、警官はひとりも起訴されなかったものの、事件を撮影したラムジー・オルタは、曰く地元警察に嫌がらせを受けた後、現在は刑務所に勾留されています。オルタは、スタテンアイランド検視官がガーナーの死を殺人と発表した翌日、同事件とは関係のない銃関連の容疑で最初は逮捕されました。オルタは後に薬物関連の容疑で逮捕、勾留されました。オルタの母、兄弟、妻も全員逮捕されています。彼の支援者らは、ガーナー事件のビデオを公表されたためにニューヨーク市警がオルタの家族を標的にしたと非難しています。ラムジー・オルタのおばリサ・マルカドと、オルタ家の弁護士のウィリアム・アロニンとケン・ペリーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/9(Thu)
    記事番号: 
    2

Pages