デイリーニュース

  • シアトルのストライキ5日目:教員たちがテストのやり方、人種的不平等、低賃金に抗議

    シアトルでは9月15日、30年ぶりの同市の教員ストが5日目に突入し、学校が引き続き休校になっています。「シアトル教育協会」(Seattle Education Association)によって代表される教員たちは、生徒が受ける共通テストの削減、授業の準備する時間を増やすこと、そして賃金アップを求めるストライキを続けることを全員一致で決めました。この膠着状態によって、約5万3000人が通う公立校の新学年度開始が遅れています。今回のストライキは、ワシントン州最高裁判所が9月初め、同州の新しいチャーター・スクール制度は違憲であると判決した後に行われています。

    dailynews date: 
    2015/9/15(Tue)
    記事番号: 
    2
  • フレディ・グレイの逮捕を撮影した男:警察を監視するカメラの力は「ほとんど実弾のよう」

    ボルチモア市長のステファニー・ローリングス=ブレイクは9月11日、同市の2016年の市長選に再出馬しない意向を発表しました。4月に逮捕され、警察の車で護送される間に死亡したアフリカ系米国人フレディ・グレイの殺人容疑で起訴された6人の警察官の裁判をめぐり緊張状態の同市を統治することに集中したいというのがその理由です。この決意は、この事件についていくつかの進展が見られた週の週末に発表されました。バリー・ウイリアムズ判事は9月10日、グレイの死で起訴された6人の警察官は別々の裁判を受ける予定になることを決定しました。ウィリアムズはさらに、弁護側による、免責、裁判のボルチモアからの持ち出し、検察官マリリン・モスビーの事件担当解任といった申し立てを却下しました。また、ボルチモア市は9月8日、グレイの遺族に640万ドルを支払う和解案で合意しました。この事件で、6人の警察官に不利な重要証拠の1つとなったのは、警察官がグレイを警察の車に引きずっていくときにグレイが明らかに苦痛で叫んでいる様子を写した映像でした。この映像を撮影したのは、フレディ・グレイが住んでいた低所得者向け公営住宅ギルモア・ホームズの住人ケビン・ムーアです。この事件を撮影した後で、「警察監視団」(WeCopwatch)のメンバーになったムーアから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/15(Tue)
    記事番号: 
    1
  • リチャード・グロシップ事件簿 オクラホマ州は無実の男性に死刑を執行するか

    オクラホマ州では、16日水曜に予定されているリチャード・グロシップの死刑執行が迫ってきています。弁護団は冤罪だとして、裁判の見直しを要求しています。グロシップの上司バリー・バン・トリースが殺されたのは1997年1月6日夜、グロシップがオクラホマ・シティにあるモーテル「ベスト・バジェット・イン」のマネージャーとして勤務していた時でした。実行犯が誰かはいっさい問題にされませんでした。モーテルの保守管理人ジャスティン・スニードが、上司の部屋に入り野球のバットで何度も殴打したことを認めたからです。しかしまもなくグロシップも、スニードを雇って殺人をさせたとして逮捕されました。この事件は、グロシップが金銭および仕事と引き換えに、スニードに殺人を依頼したとするスニードの供述のみに基づいています。グロシップの弁護士は、スニードが死刑から終身刑に減刑してもらうために、グロシップを巻き込んだと主張しています。スニードの娘もグロシップは無実だと思うと述べています。スニードの娘オライアン・ジャスティン・スニードはオクラホマ州恩赦仮釈放委員会に宛てた手紙の中で、父親には最初の証言を撤回する意思があったと記しました。この犯罪とグロシップを結びつける物的証拠はありません。グロシップは一貫して無実を主張しています。

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    2015/9/14(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 保守派のアボット豪首相、所属政党から解任される

    保守派で知られるオーストラリアのトニー・アボット首相は、与党自由党の党首選に敗れ、辞任に追い込まれました。気候変動関連法案の縮小や同性婚への反対、難民船の拒否などでアボット首相の支持率は最低を記録していました。新首相に決まったのはマルコム・ターンブル前通信相です。 『ニュー・レフト・レビュー』編集者で歴史家、活動家でもあるタリク・アリに聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/14(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「英国の政治的反乱」タリク・アリ 労働党のコービン新党首について語る

    ジェレミー・コービンは1983年から下院議員を務め、ブレア、ゴードン政権で右寄りに傾いた労働党の方針に長いこと反対票を投じた経歴の持ち主です。コービンが党首になったことにより、公共交通機関の再国有化、大学教育の無償化、賃貸料の規制、高額所得者の最高賃金に上限を設けるなど、労働党の社会主義的な方針に戻ることが予想されます。 コービンと40年の交流がある英国のベテラン編集者で著者のタリク・アリに聞きます。コービンは労働党の歴史で最も左翼的な党首だとアリは言います。

    dailynews date: 
    2015/9/14(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 英労働党の新党首に社会主義者のコービン 反戦と難民支持を掲げる

    英国の野党労働党の新党首に、社会主義者として長く知られ、反戦や反緊縮策を掲げてきたジェレミー・コービン議員が選ばれました。コービンが立候補を表明した3カ月前は、コービンの当選確率は200分の1と言われました。しかし12日の投票の結果、コービンが得票率59%を獲得、圧勝しました。今年5月の総選挙で保守党に敗退し、辞任したエド・ミリバンドの後継者となります。コービンは12日の祝勝の席で支持者に演説しました。「世界を変える力になろう。人類を守り、平和のための力になろう。おぞましいレベルの不安定が世界に広がり、おぞましいレベルの環境への脅威が世界中に拡大している。こんなことはもう続けられないことを認める力になろう。富裕で強権を握る政府が、意気揚々と『世界はより安全だ、世界はよくなっている』と言って我々を安心させたりすることのないように」とコービンは祝勝演説で述べました。コービンは演説後、ロンドンで行われる「難民歓迎(#RefugeesWelcome)」行進に参加するため会場を後にしました。

    dailynews date: 
    2015/9/14(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「彼らが市民を殺害しているのをこの目で見た」 米国が戦争犯罪調査を再開 アフガン人が口を開く

    米国は今日、 9/11同時多発テロから14年目を迎えます。世界貿易センターと国防総省が攻撃されてから3週間後に、米政府はアフガニスタンへの空爆を開始し、米国史上最長の戦争の端緒を開きました。2012年と2013年にカブール西部バルダク州で少なくとも17人のアフガン人男性の殺害に関与したとして、先日、米軍は2001年からアフガニスタンに駐在していた米軍に対する最も重大な告発のいくつかの犯罪捜査を再開させました。米軍による軍事作戦時にアフガン人8人が殺害され、ナークで特殊部隊により拘束された数人が行方不明になりました。その後、彼らの遺体は、この地域にあった米軍基地の外で発掘されました。当時のアフガニスタン軍の調査では、Aチームとして知らている米特殊部隊の犯行と断定されました。米国のアフガニスタン駐留軍司令部は複数の調査を行いましたが、いずれの調査でも告発された部隊への嫌疑は晴らされました。リポーターのマシュー・エイキンスに話を聞きます。また、彼が米軍によって拘束されたアフガン人に行ったインタビューの一部をお送りします。

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    2015/9/11(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 軍の外出禁止令、火炎瓶攻撃、空爆、和平交渉の頓挫: トルコは内戦の瀬戸際?

    トルコの国民民主党(HDP)党首が11月の選挙を前に、国を内乱に陥れる方向に突き進んでいるとしてトルコの現政権を非難しています。この1週間で、野党である国民民主党の事務所100カ所が襲撃され、多くは炎上しました。イスタンブールにある独立系新聞『ヒュリエット』の事務所も襲撃されました。一方で、クルド人が大半を占めるジズレ市内では軍が24時間外出禁止令を出したままとなっていいます。住民は、食糧と水不足による人道危機に直面している状態だと訴えています。6月の選挙でレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の公正発展党(AKP)が大敗北を喫し、与党が議会の過半数を失って以来、トルコ国内の緊張は高まっています。7月にトルコは、非合法組織クルディスタン労働者党(PKK)がイラク北部に置くキャンプ地への空爆を開始しました。この戦闘により、1984年以来4万人以上が命を落としている紛争を終わらせるための和平交渉が暗礁に乗り上げています。

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    2015/9/11(Fri)
    記事番号: 
    2
  • オバマ大統領の勝利とイスラエル・ロビーの「手痛い敗北」 米上院投票でイラン核合意が採決へ

    10日、共和党は上院議会でイラン核合意を阻止するための十分な票を得ることができず、オバマ大統領にとって大きな外交政策の勝利となりました。上院は、この決議案の物議を取り除くための投票を行い、不承認決議案を可決するのに必要な60票を下回る賛成58、反対42となりました。ニューヨーク・タイムズ紙はこの投票をアメリカ・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)にとって「手痛い敗北」としています。

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    2015/9/11(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『黄金の夢』:メキシコからの移住者を描いた「叙事詩」的新作映画

    ディエゴ・ケマダ=ディエス監督の、賞に輝く長編映画La Jaula de Oro(『黄金の夢』)は、グアテマラ人の子ども2人と、南メキシコの先住民ツォツィル族の少年が、メキシコを横断し国境を越えて米国へたどり着こうと試みる旅を描きます。同作は、ケマダ=ディエス監督が6年以上に渡りメキシコで行った、米国への移住を試みる中央アメリカ人およびメキシコ人へのインタビューが基になっています。同作は現在、ロサンゼルスとニューヨークで劇場公開中です。ディエゴ・ケマダ=ディエス監督に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/9/10(Thu)
    記事番号: 
    6

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