デイリーニュース

  • たばこの次は石油と天然ガス?歴史的な局面を迎えた化石燃料産業からの投資撤退

    天然ガス、石油、石炭企業からの投資撤退キャンペーンの高まりが歴史的な局面を迎えました。環境保護団体350.orgの事務局長メアリー・ブービは、3兆4千億ドル強の資産に相当する500を超える組織が化石燃料産業から少なくとも一部の投資を撤退する意向だと発表しました。フランスでは、リール、ボルドー、ディジョン、サンドニ、イル・ド・フランスなど19市が投資撤退を承認しています。フランス議会は先週、企業や地方自治体に化石燃料産業へ投資しないよう奨励する決議を採択しました。過去数ヵ月にわたり、化石燃料からの投資撤退の世界的な動きは数々の勝利を収めています。スウェーデンのウプサラとドイツのミュンスターは化石燃料から投資を撤退し、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスは石炭とオイルサンドの持ち株を手放しました。

    dailynews date: 
    2015/12/2(Wed)
    記事番号: 
    1
  • フィリピンの気候活動家が語るCOP21:世界の首脳陣が本当に気にかけていれば、合意に20年もかからなったはず

    フィリピンの元気候変動交渉代表イェブ・サノの兄弟A・G・サノは、2013年に台風ハイエンに襲われ壊滅的な被害を受けたフィリピンのタクロバン市に住んでいました。ストリート・アーティストのA・G・サノには、厳重警戒の国連気候変動会議の会場に入り込むための資格証明がありませんが、その代わりデモクラシーナウが会場の外で彼にインタビューしました。「わたしたちは壁画で、世界中から徒歩でパリに向かう巡礼たちの姿を描きました」。彼が話しているのは気候変動会議に向けた900マイル(約1500キロ)の旅のことです。「壁画の一枚一枚に神秘的な象徴が登場します。たとえば、親切な妖精が自然を眺めているところ、あるいは母なる自然そのものが世界を眺めているところとか。それらに見守られて、地上の巡礼たちがエッフェル塔を目指して徒歩で進んでいくのです。壁画が伝えるメッセージは、わたしたちは進んで世界中を旅する覚悟だということです。わたしたちは気候変動の破滅的な被害を受けているフィリピン人です。わたしたちは世界中を歩き回り、生まれてこの方みたこともない雪の中をくぐってでもも、このメッセージを伝えていきます」。

    dailynews date: 
    2015/12/1(Tue)
    記事番号: 
    5
  • フィリピンの元気候変動交渉代表イェブ・サノ パリ会議への900マイルの巡礼を断食で締めくくる

    フィリピンの気候変動交渉の元代表イェブ・サノは、気候変動のための「人々の巡礼」(People’s Pilgrimage)の一貫として、ローマからパリまで900マイル(約1448キロ)以上を歩きました。彼は、史上最大級の温帯性低気圧、台風ハイヤンがフィリピンを直撃し数千人の死者を出した2013年に、同国の代表として気候変動会議に出席しました。この自然災害は、ポーランドのワルシャワで行われた2013年の国連気候変動会議と同時期に発生し、サノは気候変動への取り組みを涙ながらに訴えて大きく報道されました。翌2014年も再びフィリピンは別の破壊的な嵐に襲われ、サノはペルーのリマで開催された国連気候変動会議を突然欠席しました。彼は直前になって代表団から外されたため、米国のような富裕国から圧力がかかる中で、彼の率直に発言する態度が疎まれたのではないかと憶測を呼びました。2015年の会議には、サノは国の交渉担当官としてではなく、世界中の数千人の人々と共に気候対策を訴えて断食する活動家として戻ってきました。

    dailynews date: 
    2015/12/1(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 「パリの合意は地球を燃やすことになるだろう」ボリビアの元気候変動会議交渉代表パブロ・ソロン

    地球温暖化の国連合意を成立させるために各国首脳がパリに集まる中、かつて同じ会議で交渉の席についていた人物が会議場の外に来ています。ボリビアの気候変動交渉の元代表で、国連大使もつとめていたパブロ・ソロンに話を聞きます。「かつての目標は、我々は気温の上昇を2℃以内に収めなくてはならないということでした」と、ソロンは当時の気候変動会議が合意できなかった対策の試みについて述べ、「今では、4℃あるいは5℃の気温上昇の可能性が議論されているが、これは言い換えれば、地球を焼き焦がすことです」。

    dailynews date: 
    2015/12/1(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「化石燃料時代は終わらせなければならない」 マーシャル諸島から世界へのメッセージ

    パリの国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)の初日の演説で最も情熱的なものの1つは、マーシャル諸島のクリストファー・ロヤック大統領の演説でした。マーシャル諸島の数千人の住人はすでに、この太平洋の島嶼国から避難し、海面上昇による気候変動難民と化しています。ロヤックは世界の首脳陣に化石燃料時代の終焉を求めました。「我々にとって、COP21は歴史上の転機にならなければなりません」と、ロヤックは言います。「そして我々に希望をもたらすものでなければなりません」。

    dailynews date: 
    2015/12/1(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ローマ教皇フランシス 国連気候変動会議で各国首脳に「我々は自滅寸前」と訴える

    ローマ教皇フランシスは、気候変動にもっと意欲的に取り組まなければ、世界は自滅の方向に向かうだろうと警告しました。彼のメッセージは、二酸化炭素排出量の自発的削減目標を各国が最終的に確定する国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)のためにパリに集まった約150カ国の首脳に向けられました。フランスとインドは11月30日、世界で最も貧しい人々に太陽エネルギーを供給する国際同盟を立ち上げました。とはいえインドは引き続き石炭発電を大々的に促進します。インドは、2020年まで毎月1カ所の石炭発電所を新設し、石炭生産を今の2倍にする計画です。中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は、世界の富裕国に対し、発展途上国が気候変動に適応することを助けるよう求めました。一方、北京のスモッグは世界保健機関(WHO)が定めた安全基準の35倍以上まで上昇し、中国は数千の工場に対し一時的な閉鎖を命じました。

    dailynews date: 
    2015/12/1(Tue)
    記事番号: 
    1
  • パリ気候変動サミットでのナオミ・クライン 「指導者が気候危機に対して何もしないことは地球に対する『暴力』」

    パリで行われる第21回国連気候変動会議に先立ち、170を超す国と地域が温室効果ガスの削減計画を提出しました。しかし出された削減目標では急激な温暖化を緩和するにはまったく不十分だと専門家は言います。さらに交渉で打ち出される合意は法的拘束力をもたないとみられます。パリ会議で何が重要か、活動家の反応について、ベストセラー作家のナオミ・クラインに聞きます。近著はThis Changes Everything: Capitalism vs. the Climate(『これがすべてを変える 資本主義と気候の対決』)です。

    dailynews date: 
    2015/11/30(Mon)
    記事番号: 
    7
  • 「交渉の席につかなければ、食い物にされる」 先住民活動家がパリ気候会議の役割を要求

    世界的に、先住民地域や貧困地域は炭素汚染への関与が最も低いにもかかわらず、気候変動の影響を最も深刻に、かつ最も頻繁に受けています。気候変動は彼らの土地、食糧供給、水へのアクセスを脅かします。人類の存続を脅かす気候変動について、パリの気候変動サミットの場から先住民の活動家に聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/30(Mon)
    記事番号: 
    6
  • フランスの農民活動家ジョゼ・ボベが語るパリのデモ禁止令 「私たちは自国で牢獄にある」

    29日のデモ参加者の中に、フランスの農民で活動家、政治家のジョゼ・ボベがいました。ジョゼ・ボベは企業のグローバリゼーション、遺伝子組み換え作物に反対する世界でも代表的な批評家の1人です。牧羊業を営むボベは、小規模農場を圧迫する貿易政策に抗議し、フランスで建設中だったマクドナルドの店舗を破壊したことで有名になりました。欧州議会の議員でもあります。パリ攻撃の余波が残るなかでのデモ禁止措置、気候変動サミットの重要性について聞きます。

    dailynews date: 
    2015/11/30(Mon)
    記事番号: 
    5
  • 先住民の気候活動家 「パリの『警察国家』は、最前線にある地域が共生する現実だ」

    COP21を報道する独立系ジャーナリストにとって活動の中心となっているパリのホステルThe Place to Bから、コメディ・グループ「1491s」のダラス・ゴールドトゥースと「先住民環境ネットワーク」の事務局長でダラスの父でもあるトム・ゴールドトゥースに聞きます。トム・ゴールドトゥースは最近、ガンジー平和賞を受賞しました。「高度な警察国家体制、不当な官僚主義、限られた資源、それらが私たちが現在パリで直面しているシナリオです。これが最前線となるコミュニティーを形作る要素なのです。このような世界に我々は存在するのです」とダラスは言います。

    dailynews date: 
    2015/11/30(Mon)
    記事番号: 
    4

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