デイリーニュース

  • 気候変動と不平等がシリアからアフリカまでの戦争と悲惨な紛争の原因となっている

    今週のデモクラシー・ナウ!はパリで行われている国連気候変動会議から放送しています。本日は地球温暖化と世界的な紛争増加の関係について分析します。「紛争問題を解決したいなら、根本的原因である不平等と気候変動に目を向けるべきです」とアサド・レーマンは言います。レーマンはかつて、「英・戦争反対同盟」(Stop the War Coalition in the United Kingdom)で全国まとめ役を務め、現在は国際環境NGO「フレンズ・オブ・ジ・アース」(FoE)の国際気候部長です。彼は2006年から11年の5年間、シリアでは同国史上最悪の干ばつがあったことを指摘します。その干ばつで200万人近くが地方から都市部に移住を余儀なくされ家畜の8割が死亡しました。レーマンはこれを、大規模な社会不安によって引き起こされた「アラブの春」と比較します。 「アラブの春」も部分的には農業が崩壊し食費が3倍に跳ね上がったことに起因するからです。

    dailynews date: 
    2015/12/3(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 「英国政治史の汚点」: 反戦活動家 英議会のシリア空爆承認を非難

    「シリアの人々に連帯感を持っている者は、英国がシリアへの空爆を拡大することがシリアの人々を助けることになるとは思っていません」と、かつて「英国戦争反対同盟」(Stop the War Coalition in the United Kingdom)で全国まとめ役を務めたアサド・レーマンはいいます。キャメロン首相のシリア空爆提案を議会が397対223票で承認した数時間後、戦闘機がシリア国内で空爆を開始したことについて、彼は次のように語りました。「今のところ、テロリストと言われている人々だけをを殺害し、無実の市民を巻き込まないという魔法のように正確な爆弾は開発されていません。悲劇的な犠牲が出ることは分かっており、これは英政治史の汚点なのです」

    dailynews date: 
    2015/12/3(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 英国 議会での承認直後シリアへの空爆を開始: キャメロン首相は労働党党首を「テロリスト・シンパ」と非難

    英議会が397対223票でキャメロン首相のシリア空爆議を承認した数時間後、英国の戦闘機はシリア国内の標的に向けて空爆を開始しました。戦闘機はキプロス島の英空軍基地から出動し、自称「イスラム国」の支配下にあるシリア東部の油田地帯を攻撃しました。シリア空爆への賛否を巡り、野党労働党の意見が割れました。ジェレミー・コービン党首は空爆に反対しましたが、コービン党首の「影の内閣」で外相に指名されたヒラリー・ベン議員は賛成の立場をとりました。英議会が12月2日に行った10時間に渡る討議からコービン党首、ベン議員、そしてデイビィッド・キャメロン首相の演説の抜粋を放送します。

    dailynews date: 
    2015/12/3(Thu)
    記事番号: 
    1
  • マーシャル諸島の詩人が国連気候サミットで呼び掛け 「人々に伝えて 私たちの存在は島があってこそ」

    アートを通して社会変革を喚起する団体「グローバル・コール・フォー・クライメイト・アクション(The Global Call for Climate Action :GCCA)」 が気候変動の影響に脚光を当て行動を喚起しようと、世界各地の詩人たちをパリに派遣しました。マーシャル諸島の詩人で活動家のキャシー・ジェトニル・キジナーはその代表です。COP21の抗議行動で、石油からの投資撤退を呼び掛ける「人々に伝えて」という詩を披露しました。

    dailynews date: 
    2015/12/2(Wed)
    記事番号: 
    8
  • 世界の貧困層 vs. 10% 最も責任がない最も脆弱な人たちを傷つける気候格差

    オックスファムの新たな報告書によると、世界の人口のうちトップ10%の富裕層が地球に気候危害を与える化石燃料の排出の50%を生み出しています。人口の50%を占める約35億人の貧困層は温室効果ガス総排出量の10%しか出していません。オックスファムの報告書の表題はExtreme Carbon Inequality: Why the Paris climate deal must put the poorest, lowest emitting and most vulnerable people first( 『炭素の極端な格差:パリ気候会議は何故、最も貧困で、排出量が最も少なく、最も脆弱な人たちに注目すべきか』)です。報告書の執筆者でオックスファム・インターナショナルで食糧、土地の権利、気候変動に関する政策の担当責任者ティム・ゴアに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/12/2(Wed)
    記事番号: 
    7
  • ビル・マッキベン:「居住不可能な世界」を防ぐ鍵はCOP21ではなく気候変動抗議運動

    国連気候サミットは、政府に対して地球温暖化への対策を取るよう要求する活動家たちの「スコアボード」であり、「我々にはさらにどのくらい多くの働きが必要かを示す」ものだと350.orgの共同創設者ビル・マッキベンは言います。この会議でなんらかの合意が得られたとしても、温暖化と「居住不可能な世界」を避けるには「十分」ではありません。「フランスがサミットでの抗議行動を禁止し続ける中、週末に世界中の2200カ所で連帯行動が沸き起こったことに涙が出るほど感動しました」とマッキベンは述べました。

    dailynews date: 
    2015/12/2(Wed)
    記事番号: 
    6
  • ビル・マッキベン 失脚した気候変動の英雄 前モルジブ大統領の投獄を批判

    パリの国連気候会議には、世界をリードする気候変動運動家の一人の姿が見えません。軍事クーデターで退陣させられ、投獄中だからです。前モルジブ大統領のモハメド・ナシードは2009年の国連気候会議で、海面の上昇により危機に直面する島国の声を伝える重要な発言者でした。「ナシードは2020年までにモルジブ全土をカーボンニュートラルにすると約束しました。ところが、現在同国を支配している独裁者たちは石油会社に採掘に来るよう招聘しています。これ以上の皮肉がありますか?」とマッキベンは言います。

    dailynews date: 
    2015/12/2(Wed)
    記事番号: 
    5
  • エクソン 気候変動のデータ隠蔽を暴露したジャーナリストを攻撃 ニューヨーク州による徹底調査のさなか

    巨大石油会社エクソンは気候変動のリスクに関して国民や投資家を欺いたとしてニューヨーク州で刑事捜査の対象になっています。そのエクソンが、化石燃料は地球温暖化の原因になり、気候を変動させ、北極氷原を溶かすという、1970年代にまでさかのぼる自社の調査結果をどのように隠蔽したかを暴露したジャーナリストたちに反撃しています。暴露記事のうち2件は、コロンビア・ジャーナリズム・スクールの学生たちがロサンゼルス.・タイムズと連携して発表しました。エクソンは、学生たちが不正確で誤解を招く記事を発表したと糾弾しました。エクソンはまた抗議文の中で、同社とコロンビア大学との「幾多もの生産的な関係」について言及しました。エクソンの同大学への寄付は22万ドル近くにのぼっています。12月1日に、コロンビア・ジャーナリズム・スクールの学部長スティーブ・コルは徹底的な検討の末、エクソンの批判に回答しました。ビル・マッキベンはエクソンに関する暴露情報を仔細に追跡しています。10月には地元のエクソンのガソリンスタンドで一人で抗議行動を行い逮捕されました。彼が手にしたサインボードには、「エクソンが気候に関して嘘をついたので、このガソリンスタンドは一時的に閉鎖されました」と書かれていました。

    dailynews date: 
    2015/12/2(Wed)
    記事番号: 
    4
  • インドのヒンズー紙 大洪水により創刊137年目で初めて印刷停止

    インドで最も長い歴史をもつ新聞ヒンズー紙(The Hindu)は2日、南部のチェンナイ市の暴雨と大洪水のため、100年以上の操業で初めて発行を中止しました。発行元によると、休刊を余儀なくされたのは同紙の137年の歴史で初めての事態です。現地当局によると、ここ数週間で洪水により188人が死亡し、インド政府はチェンナイ市に取り残された数千人の人々の救援のために軍隊を配備しています。ヒンズー紙編集長のG.アナンサクリシュナンに話を聞きます。アナンサクリシュナンは、「明日、どうやって新聞を配送できるか、不明です。非常な困難が予想されます。大洪水なんです」と語ります。

    dailynews date: 
    2015/12/2(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 進まぬ米国議会を尻目に カリフォルニア州 気候変動に連鎖した化石燃料への投資撤退推進をリード

    世界7位の経済圏がGDPと「炭素とのつながりを断ちました」―カリフォルニア州議会の上院仮議長ケビン・デリオンのことばです。デリオンは、カリフォルニア上院で、世界最大の2つの年金基金に化石燃料への投資を撤退するよう求める決議の可決に向け中心的な役割を果たしました。カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)とカリフォルニア州教職員退職年金基金(カルスターズ)を合わせると5000億ドル近い資産です。カリフォルニア州では大規模な干ばつが5年続いており、気候変動に連鎖した壊滅的な森林火災にも直面してきたとデリオンは指摘します。投資撤退運動に多大な貢献をしてきた環境保護団体350.orgの共同設立者のビル・マッキベンにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/12/2(Wed)
    記事番号: 
    2

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