デイリーニュース

  • 奴隷制度から大量収監へ エイバ・デュバーネイ監督の『13th』が迫る米司法制度の人種差別

    エイバ・デュバーネイの新作ドキュメンタリー映画は、米国の司法制度がいかに人種差別によって突き動かされてきたかを、奴隷制時代から現代の大量収監までをたどりながら描いた作品です。作品名の"13th"は、奴隷制度の廃止を規定しつつ、犯罪に対する罰としては例外規定を設けた合衆国憲法修正第13条から取られました。米国の人口が世界に占める割合は5%ですが、米国の受刑者の割合は25%にのぼります。2014年には200万人以上が収監されましたが、その40%がアフリカ系米国人男性でした。「判決手続きプロジェクト」(the Sentencing Project)によると、現在のペースで収監が続けば、今日生まれるアフリカ系米国人の3人に1人は生涯のうちに刑務所への収監を経験することになるといいます。新作を公開したエイバ・デュバーネイ監督に話を聞きます。デュバーネイの2014年のヒット作『グローリー/明日への行進』はアカデミー賞作品賞にノミネートされ、この賞にノミネートされた初のアフリカ系米国人女性監督となりました。

    dailynews date: 
    2016/10/3(Mon)
    記事番号: 
    2
  • コロンビア和平合意 国民投票で衝撃の「ノー」 「脅しと恐れ」が背景との声も

    コロンビアでは、政府と国内最大の反体制組織との和平合意の賛否を問う国民投票が行われ、和平合意を却下するという衝撃的な結果となりました。これにより52年にわたって続いてきた内戦が長引く恐れが高まっています。和平合意はゲリラ組織であるコロンビア革命軍(FARC)と政府との間で形成され、数日前にフアン・マヌエル・サントス大統領が調印したばかりでしたが、50.2%対49.8%の僅差で否決されました。圧倒的な支持で和平合意を承認すると予想されていた国民投票は大番狂わせとなりました。長期にわたって活動に取り組んできたコロンビア人アクティビストでColombia and the United States: War, Unrest, and Destabilization(『コロンビアと米国:戦争、混乱、不安定化』)の著書、マリオ・ムリーリョに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/10/3(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ビル・マッキベン:ダコタ・アクセス・パイプライン反対運動は化石燃料産業を圧倒するの力がある

    350.org創始者のビル・マッキベンが、スタンディングロック・スー族と北米や中南米から応援に駆けつけた何百もの先住民部族が、総工費38億ドルのダコタ・アクセス・パイプライン建設にどのように抵抗してきたかを 語ります。警官が攻撃用ライフルで武装し、装甲車や、催涙ガスや、ヘリコプターを使って応戦してもひるみませんでした。「最前線のコミュニティは、もうこれ以上の石油採掘を許しておけません。特に先住民たちは、気候変動との闘いの最前線に立たされてきたのです」とマッキベンは言います。また、ヒラリー・クリントンがこのパイプライン計画に対して立場を明確にできないことや、一部の労働組合が抵抗運動を支持していることについても話します。

    dailynews date: 
    2016/9/30(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ドナルド・トランプはカストロを野蛮な独裁者と呼んでおきながら90年代に対キューバ経済封鎖に違反

    新たな調査により、ドナルド・トランプの所有する会社が米政府の対キューバ経済封鎖を破り、1990年代後半からキューバでこっそり事業を展開し、その事実を隠そうとしていたことが明らかになりました。当時トランプ・ホテル&カジノ・リゾートと呼ばれていた トランプ所有の企業が、ハバナへの秘密出張で少なくとも6万8000ドルをキューバで使ったことが、社内文書の調査で発覚しました。当時は米国の法律で企業ガキューバで金を使うことはいっさい禁じられていました。”Donald Trump’s Castro Connection”(ドナルド・トランプのカストロとのつながり)という記事で、これを報じたニュースウィークの特別編集者カート・エイフェンワルトと話します。

    dailynews date: 
    2016/9/30(Fri)
    記事番号: 
    4
  • メディア・ベンジャミン:米国人が9.11テロ事件でサウジを提訴できるなら無人機被害者も米国を提訴できるはず

    「ついに米国議会は、サウジとの外交関係より米国市民を上に置く前例をつくりました」とコードピンクのメディア・ベンジャミンは言います。米国の議会が、NY同時多発テロをめぐって米国民がサウジアラビア政府を訴えることを可能にする法案を、オバマ大統領の拒否権発動を覆して通過させたからです。これにより、米国の裁判所は国内でテロ行為が発生した場合に外国政府の免責特権を破棄することが可能になります。「もしも(無人機攻撃を受けた)罪のない一家が米国を法廷に引き出すことができ、ISISやアルカイダへの参加を唯一の報復手段と考えなくてよくなるのなら、これはとてもよい展開です」。メディア・ベンジャミンはKingdom of the Unjust: Behind the U.S.-Saudi Connection(『不正の王国:米国・サウジコネクションの裏側』)の著者です。

    dailynews date: 
    2016/9/30(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 地球のCO2濃度は恐しい水準に達し ビル・マッキベンは気候変動との戦いを呼びかける

    「我々は気候変動の攻撃に晒されています。唯一の望みは第二次世界大戦時に行ったような国民総動員です」と、350.orgの共同創設者ビル・マッキベンはニューヨークのデモクラシー・ナウ!のスタジオで行ったロングインタビューの中で語ります。「気候変動と戦争する必要があるのではなく、我々は包囲されているのです」。これは、2016年が記録上で最も暑い年となる見通しであることと、それにもかかわらず共和党の大統領候補ドナルド・トランプが、当選の暁には米国環境保護庁の権限を弱め、オバマ大統領のクリーンパワー計画を廃止し、化石燃料の探掘を促進し、石油・ガス企業の重役を入閣させると公約しているのを受けての発言です。

    dailynews date: 
    2016/9/30(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 屠殺場よりもひどい状況: アレッポ東部の破壊的な空爆攻撃中にも 25万人が身動き取れず

    オバマ政権は、アレッポの街に対するシリア政府軍およびロシアによる破壊的な空爆攻撃が行われたことで、ロシアとの交渉を中止すると警告しています。9月28日、東アレッポ最大規模の2つの病院が、空爆にあい閉鎖を余儀なくされました。ロシア支援によるアレッポへの空爆は、10日前に停戦が破られて以来、激化しています。潘基文国連事務総長は、アレッポは屠殺場よりもひどい状況にあると発言しました。ダマスカス郊外の東グータより、シリアの活動家オサマ・ナーサーと、エマーソン大学のシリア研究者で、シリアの草の根運動を専門とするヤーセル・ムニーフに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/9/29(Thu)
    記事番号: 
    4
  • 精神を病む人が警察沙汰になった場合 殺害される確率は16倍 との研究結果

    カリフォルニア州エルカホンのアルフレッド・オランゴは、精神を病むまたは傷害を持つ有色人種、特に男性が警察に射殺される一連の事件での最新の被害者となりました。先週、ノースカロライナ州シャーロットで、43歳の7人の子どもを持つ父親で、2015年のバイク事故で外傷性脳損傷を負ったキース・スコットが警官に射殺されました。7月には北マイアミの警官が、アフリカ系米国人の行動療法士、チャールズ・キンジーを射殺しましたが、それは26歳の自閉症患者アーノルド・リオス・ソトを狙うつもりで発砲し誤って撃ったのだ主張しています。「治療の権利擁護センター」(Treatment Advocacy Center)のジョン・スヌーク理事長に話を聞きます。スヌークは、精神を病む人が警察との接触で殺害される確率は、一般市民の16倍という結果を得た研究を共同執筆しました。

    dailynews date: 
    2016/9/29(Thu)
    記事番号: 
    3
  • サンディエゴでで丸腰の黒人男性を射殺した警官は 2015年に女性警官へのセクハラで降格処分を受けていた

    アルフレッド・オランゴを射殺したエルカホン警察の警官は、以前にも物議を醸す事件を起こしていました。この警官リチャード・ゴンサルべスは、2015年部下の女性警官に対し猥褻的な発言と露骨な性的写真を送りつけたことで、セクシュアル・ハラスメントで訴えられています。彼は巡査部長から巡査に降格されました。ゴンサルベスはその後もセクハラを止めなかったため、2016年8月に2度目の提訴をされたばかりでした。複数回裁判になっているにも関わらず、ゴンサルベスが解雇されることはありませんでした。アルフレッド・オランゴの遺族と、ゴンサルベス巡査に対してセクハラ裁判を起こしたクリスティーン・グリアー双方の弁護士を務めるダン・ギレオンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/9/29(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 警察が精神障害を患う丸腰のウガンダ難民を射殺したことで サンディエゴでの抗議活動が続く

    カリフォルニア州サンディエゴのエルカホン郊外で抗議運動が続いています。9月27日、精神障害を持つ兄の状態が悪化し緊急事態に陥ったため、妹が緊急電話番号911に精神病の救急隊の援助を要請したところ、警察が現れ(訳注:米国では緊急時に警察と消防・救急を呼ぶ番号が同じ)、丸腰のアフリカ系米国人男性を射殺した事件が起きた現場です。目撃者によれば、警官がテーザー銃を発射し、さらに別の警官が5度発砲したとき、被害者アルフレッド・オランゴは両手を上げていました。38歳のオランゴは2人の子どもの父親で、ウガンダ難民として20年前からサンディエゴに住んでいました。警察は28日、オランゴは銃を携帯していなかったと認めました。彼が警官に向けた物体は3インチ(8センチ弱)の電子タバコだったのです。オランゴ家の弁護士を務めるダン・ギレオンと、「アライアンス・サンディエゴ」(Alliance San Diego)のクリストファー・ライス=ウィルソンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/9/29(Thu)
    記事番号: 
    1

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