デイリーニュース

  • ロムニーが確定申告を公表 元上院捜査官は「我々は企業に課税し始めなければならない」

    共和党の予備選挙の中、ミット・ロムニーは、数百万ドルの彼の個人資産を、悪名高いカリブ海のタックス・ヘイブン(租税回避地)であるケイマン諸島に設立した投資ファンドに置いてあることで激しい非難を浴びています。米国税公正ネットワーク(Tax Justice Network USA)の議長ジャック・ブラムから話を聞きます。議会による金融犯罪捜査の捜査官トップであったブラムは、、脱税はすでに低迷している経済を深刻に傷つける可能性があると言います。ブラムは。サンダンス映画祭で初公開されたドキュメンタリー映画We’re Not Broke(『我々は破産していない』)に出演しています。同映画は、米国でまん延している企業の脱税と海外のタックス・ヘイブンの増大する役割について検証しています。「(ロムニーは)不正行為をしたのか? そうではありません」とブラムは言います。「彼は、連邦議会に対する政治的影響と巨額の政治献金によって今のように出来上がったシステムを、最大限に利用しただけのことです。我々は内国歳入法を書き直すだけではなく、裕福な人々と企業から公正な負担金を受け取らなければなりません。それが収支を合わせる唯一の方法です」。

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    2012/1/24(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ロバート・レッドフォード、キーストーンパイプライン建設拒否の決断を賞賛:「大手石油会社に翻弄されるわけにはいかない」

    本日は国内最大級のインディペンデント映画祭「サンダンス映画祭」の開催地、ユタ州パークシティからお届けしています。週末、サンダンス映画祭の創設者であるロバート・レッドフォードに話を聞きました。彼は俳優、映画監督、プロデューサーとして有名ですが、活動家としての顔も忘れてはなりません。先週、カナダからメキシコ湾までを結ぶキーストーンXLタールサンド原油パイプライン建設案を棄却したオバマ大統領の決断についてレッドフォードに話を聞きました。「多額の献金を行う国会議員とのつながりのせいで、原油、石炭そしてガスはいまだに支配力という点では優位に立っています。ですが、時代は劇的に変わり、大手石油会社の思いのまま、意のままに左右されることはもうないのです」とレッドフォードは語ります。

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    2012/1/23(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ラジ・パテル:ニュート・ギングリッチのオバマ政権と食料配給券への攻撃は「貧困の人種問題へのすりかえ」

    サンダンス映画祭で封切りがされた、新作ドキュメンタリー映画「ファインディング・ノース(Finding North)」は、世界一裕福なアメリカに住む子どもの4人のうち1人が、飢えに苦しんでいる状況を明らかにしています。アメリカに住む家族の3割にあたる、4900万人以上の人びとがしばしば欠食しています。大統領選の共和党候補指名争いをしているニュート・ギングリッチ元下院議長がオバマ大統領を「フードスタンプ大統領だ」と揶揄する一方で、ラジ・パテルは、貧困と食料配布券の需要率が高い理由についての話し合いが本当に必要なことだと主張しています。「有色人種の人びとが食糧不足の影響を不釣り合いに受けているのは事実です。ですが、ギングリッチが行っていることは、オバマ大統領を『フードスタンプ大統領』と呼ぶことで、貧困を人種でしるしづけているのです。彼は特定の人種が貧困という考えを誘い出しているのです。もちろん、フードスタンプを実際に受けている人びとを見れば、その大半は白人であり貧しい人びとです」とパテルは話します。パテルは人気書籍『肥満と飢餓――世界フード・ビジネスの不幸のシステム』の著者です。

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    2012/1/23(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 医療内部告発者スティーブ・ニッセン博士、「エスケープ・ファイヤー:米医療保険を救う戦い」

    共和党大統領候補者らが、2010年のオバマ政権による医療保険改革制度の撤廃を提案しているので、国内トップの心臓専門医スティーブ・ニッセン博士に話をききます。彼のヴィオックスやアバンディアに関する調査により、米食品医薬品局は厳重な取締りを行い、両方の薬の使用を制限しました。ニッセン博士は「Escape Fire: The Fight to Rescue American Health Care (エスケープ・ファイヤー:米医療保険を救う戦い)」という、今年のサンダンス映画祭で取り上げられるドキュメンタリー映画の中で紹介されています。この映画は医療費と医療アクセスをめぐる戦いの裏側の強大な力に迫ります。「医療は、改革が行われない巨大な産業と化してしまいました。改革を進めるのが困難なように、この制度の現状維持をしようと、保険業界、病院業界、そして医師会までもが手を組んでいます。シチズンズ・ユナイテッド判決により、今回の選挙では医療保険で利益を上げることに深く関与する人たちが、巨額の資金で有権者に影響を及ぼすのではないかということを懸念しています」とクリーブランド・クリニックの心血管医学部長を務めるニッセン博士は語ります。

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    2012/1/23(Mon)
    記事番号: 
    1
  • タリク・アリ:オバマのアフガニスタン-パキスタン戦争の拡大は頓挫した

    米国とパキスタンの間の緊張が高まり、パキスタンで軍事クーデターが起きる恐れもあります。パキスタン出身で英国に住む政治評論家で歴史家、活動家、映画監督かつ小説家でもあるタリク・アリが登場し、パキスタン国内の混乱、米国外交に対するパキスタンの姿勢、共和党の大統領候補指名争い、さらにイランへの軍事攻撃の見通しについて話します。「パキスタンの人々が苦しんでいるのは基本的に、オバマがアフガニスタンとパキスタンで戦争をエスカレートさせておきながら自分は責任を逃れられるという不遜な考えを抱いたためです。でも、彼の計画は頓挫しました」。

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    2012/1/20(Fri)
    記事番号: 
    3
  • サウスカロライナ州予備選 共和党候補者たちは南部票獲得のために伝統の人種問題ネタを利用

    サウスカロライナ州予備選に向けて、共和党の大統領選候補たちの何人が人種問題に関する過去のコメントを批判されています。今週はニュート・ギングリッチがアメリカ先住民移転法の草案者であるアンドリュー・ジャクソン大統領を賞賛する一方で、オバマ大統領のことを「フードスタンプ大統領だ」と言ったことを自己弁護しました【訳注:先住民移転法は米東部居住の先住民部族を西部の特別保留区に移住させた法律。フードスタンプは黒人など低所得者用に配給される食料購入割引券で、そういう層の大統領だとの揶揄】。サウスカロライナの公民権活動家ケビン・アレクザンダー・グレイとベテラン政治記者ウェイン・スライターに、共和党がいかにして偏見に凝り固まった白人表を獲得するために人種をネタにした、伝統の「南部戦略」を採用してきたかを話してもらいます。「民主党がここに来るのは黒人層の支持を固めて投票用紙にパンチ穴を入れさせるため。共和党がここに来るのは黒人たちにパンチを食らわせるため」とグレイは言います。

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    2012/1/20(Fri)
    記事番号: 
    2
  • サウスカロライナ予備選を前に共和党指名争い混乱 ペリー撤退 ニュートの前妻 サントラムのアイオワ勝利

    来る22日の日曜のサウスカロライナ州予備選を前に、共和党の大統領選候補が19日夜、最後の討論会のためチャールストンに集結しました。討論会は、この日に起きためまぐるしい出来事の最後を飾ることになりました。というのもこの日は、テキサス州知事リック・ペリーが大統領選からの撤退を表明したのに続き、アイオワ州党員集会で1位を獲得したと見られたミット・ロムニーが票数の再集計で実はリック・サントラムに負けていたことが判明し、さらにニュート・ギングリッチの2度目の結婚生活での不倫についての新事実が明らかになったりしたからです。討論会の抜粋を放送するとともに、公民権活動家でサウスカロライナのコミュニティ・オルガナイザーであるケビン・アレグザンダー・グレイと、ダラス・モーニング・ニューズ紙の上級政治記者でBush’s Brain: How Karl Rove Made George W. Bush Presidential(『ブッシュのブレーン:カール・ローブがいかにしてジョージ・W・ブッシュを大統領にしたのか』)の著者ウェイン・スレイターに話を聞きます。

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    2012/1/20(Fri)
    記事番号: 
    1
  • アイオワ州の共和党党員集会 票数え直しでサントラムがロムニーを上回る

    票の数え直しで、リック・サントラムがミット・ロムニーより34票優勢となりアイオワ州党員集会の勝者として宣言されました。この結果は、21日のサウス・カロライナ予備選勝利で共和党の指名争いを終えたいと考えている有力候補のロムニーの勢いを緩ませるかもしれません。「これは大きな出来事です」とネイション誌ワシントン特派員のジョン・ニコラスは言います。「ロムニーと比較すると、サントラムは一票あたりほんのわずかなお金しか費やしていないからです」

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    2012/1/19(Thu)
    記事番号: 
    4
  • 嘆願書に100万人の署名 ウィスコンシン州知事リコールへの歴史的取り組みに見る「民の力」 

    共和党のウィスコンシン州知事スコット・ウォーカーに反対する人々が、州投票による知事のリコールを要求する100万人以上の署名を提出しました。その100万人強の署名は、必要数54万のほぼ2倍で、米国歴史上最大のリコール要求になりました。ウォーカー知事は、ほとんどの公務員の団体交渉権を取り上げる問題の法律を押し通したことで、非難を浴びています。この100万人の署名は「前回、2010年の選挙で投票した人、と言うことは合理的に考えて、リコール選挙に投票に行く選挙民のほぼ半数と言うことになります」と、ネイション誌のジョン・ニコラスは言います。「ワシントンの共和党指導部の緊縮経済政策を採り入れて公務員を犠牲にした財政改革をもくろみ、彼らの組合を破壊しようとし、学校予算の削減を試み、それに成功したことで、(ウォーカーは)選挙に直面せざるを得なくなるのです。われわれは経済問題のもっとも根幹について住民投票をするということになります。」

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    2012/1/19(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 共和党に期限迫られたオバマ、キーストーンXLパイプラインの建設計画を拒否 対し長期戦を準備する反対勢力

    オバマ政権はカナダのアルベルタ・タールサンドからメキシコ湾岸まで延びるキーストーンXLパイプラインの建設計画を拒否しました。19日、オバマ大統領は、ネブラスカ州のオガララ帯水層を避ける代替ルートを見直す時間が十分になかったため、トランスカナダのパイプライン建設計画の申込みを却下したと発表しました。オバマ大統領は来年まで決定を引き伸ばそうとしましたが、共和党は2月末までに決定することを強制する法案を成立させることで応えて来ました。環境団体はパイプライン建設の許可の却下を歓迎していますが、これでパイプラインをめぐる闘いが終わったわけではありません。トランスカナダは違うルートでの建設許可を再び申し込むことを既に表明し、オバマ大統領はパイプライン建設の「是非」ではなく時間的制約に基づいた決定をしたと言っています。ボールド・ネブラスカ(Bold Neblaska)のジェーン・クレッブと、過去半年にもわたってパイプライン建設に反対する大規模なデモをワシントンで主導した気候変動の専門家で、350ドット・オルグ(350.org) の創立者ビル・マックキベンに感想を聞きました。「反対に立ち上がった人々にとっての大いなる勝利です」とマックキベンは言います。

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    2012/1/19(Thu)
    記事番号: 
    2

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