パキスタンで、武装勢力戦闘員とみられる対象を標的にしたCIAの無人機攻撃が救助隊や会葬者などの民間人を殺害しました。ロンドンを拠点とする調査報道ジャーナリスト協会による最新の報告書は、3年前のオバマ大統領就任以来、子ども60人以上を含む、535人もの民間人が殺害されたと発表しています。また、追加攻撃で、負傷者の救出を行おうとした市民50人が犠牲になったことがこの調査で判明しています。さらに、葬儀と会葬者を意図的に狙った攻撃で20人以上の民間人が死亡しました。調査報道ジャーナリスト協会のクリス・ウッドに話を聞きます。「当時、繰り返しニュースが流れたこと、ニューヨーク・タイムズ紙のような出版物、ロイターのような通信社、CNNなどで同時にニュースが取り上げられたこと、救助隊への攻撃があったこと、最初の攻撃の数分後、人びとが死傷者の救助に向かったときに無人機が戻ってきて、救助している人たちを攻撃したという報道があったことに留意しなければなりません。われわれは、この攻撃の被害に遭った50人の民間人の身元を確認できています。救助隊や会葬者らあわせて75人以上の民間人が殺害されたとみています」とウッズは説明します。