デイリーニュース

  • 無人機使用の米政府を非難、パキスタン国内の救助隊や会葬者を標的に

    パキスタンで、武装勢力戦闘員とみられる対象を標的にしたCIAの無人機攻撃が救助隊や会葬者などの民間人を殺害しました。ロンドンを拠点とする調査報道ジャーナリスト協会による最新の報告書は、3年前のオバマ大統領就任以来、子ども60人以上を含む、535人もの民間人が殺害されたと発表しています。また、追加攻撃で、負傷者の救出を行おうとした市民50人が犠牲になったことがこの調査で判明しています。さらに、葬儀と会葬者を意図的に狙った攻撃で20人以上の民間人が死亡しました。調査報道ジャーナリスト協会のクリス・ウッドに話を聞きます。「当時、繰り返しニュースが流れたこと、ニューヨーク・タイムズ紙のような出版物、ロイターのような通信社、CNNなどで同時にニュースが取り上げられたこと、救助隊への攻撃があったこと、最初の攻撃の数分後、人びとが死傷者の救助に向かったときに無人機が戻ってきて、救助している人たちを攻撃したという報道があったことに留意しなければなりません。われわれは、この攻撃の被害に遭った50人の民間人の身元を確認できています。救助隊や会葬者らあわせて75人以上の民間人が殺害されたとみています」とウッズは説明します。

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    2012/2/6(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 特定移民集団を狙う警察の捜査を助長する移民関税捜査局の逮捕や強制送還

    移民税関捜査局(ICE)がいまも、コネチカット州イーストヘイブンの警察が検挙した移民たちを拘束し強制送還していることが、カラーラインズ・コムの新たな調査報道でわかりました。司法省がこれを人種偏見に基づくプロファイリングに当たるとして捜査を始めた後も続いているのです。すでにイーストヘイブン警察の警察官4人が標的としたラテン系移民に対する不当逮捕と虚偽報告、虐待容疑で逮捕されており、同警察署長に辞任を迫る声が高まっています。アプライド・リサーチ・センターの上級研究員でカラーラインズ・コムの調査報道記者であるセス・フリード・ウェスラーに話を聞きます。「コネチカット州イーストヘイブンは昔から有色人種へのプロファイリングを行ってきた町です」とフリード・ウェスラーは言います。「ニューヘイブン大都市圏に住む白人以外の人々は、車を運転してコネチカット州イーストヘイブンに入るのは避けるべきだと知っています。黒人やラテン系だったら車を止められて調べられるとわかっていますから」

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    2012/2/3(Fri)
    記事番号: 
    3
  • スーパーボウルを占拠せよ:インディアナ州の新しい反組合法が火をつけた米スポーツ界最大の祭典での抗議活動

    インディアナポリスの「占拠運動」抗議者たちはこの日曜に行われる第46回スーパーボウルでメディアの注目が集まるのを利用して、州議会議事堂前で労働組合の権利を擁護するデモを行おうと準備しています。今週になってインディアナ州知事ミッチ・ダニエルズはいわゆる「労働権」法案に署名して成立させました。この法律は賃金の低減と団交権の先細りにつながるとして批判されています。NFL(全米プロフットボール連盟)選手会もインディアナ州の労働者たちを支援し、同法を「労働者の基本的権利を破壊する狙いで作られた政治的策略」と呼んでいます。インディアナ州からパーデュー大学の南アジア史准教授でオキュパイ・スーパーボウル運動にも参加しているティシ・バタチャリャに登場してもらいます。「州議会が労働組合に引導を渡すような法律を通してしまったことは本当に恥ずべきことですし、(組合労働で美しく築き上がった街である)このインディアナポリスを利用して(スーパーボウルに乗じて)宣伝に使うなんてことも本当に恥知らずです。インディアナの普通の人たちはこの法律に完全に反対してるんですからね」

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    2012/2/3(Fri)
    記事番号: 
    2
  • NY市警の対ムスリム諜報活動疑惑拡大 シーア派モスク監視計画も明らかに

    ムスリム・コミュニティを監視するというニューヨーク市警の秘密活動問題で新たな事実が明らかになりました。米-イラン関係の悪化に伴いNY市警が2006年から複数のシーア派モスクを対象に監視活動を続けていたとAP通信が暴露しました。ムスリム居住区に焦点を当てたNY市警の秘密諜報活動の最新情報です。ムスリム組織と公民権運動組織が合同で2日、合同でNY市警本部長レイ・ケリーの即時辞任を再度要求しました。このAP通信の特ダネを取材した1人マット・アプーゾに話を聞きます。また、ハーレム地区にあるモスク・オブ・イスラミック・ブラザーフッドの宗教指導者でニューヨーク・イスラム指導者評議会代表であるイマーム・タリブ・アブドゥル=ラシッドも出演します。

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    2012/2/3(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 右派によるキャンペーンで代表的乳がん慈善団体のコーメンがプランド・ペアレントフッドへの資金を引揚げ

    米国を代表する乳がん慈善団体が、団体プランド・ペアレントフッド(Planned Parenthood)によって運営されている乳がん検診プログラムへの資金を削減する決定したことで、非常な注目を集めています。スーザン・G・コーメン・フォー・ザ・キュア(Susan G. Komen for the Cure)は、地方、州あるいは連邦当局の捜査を受けているあらゆる団体への資金提供を禁止した新しい政策に沿って、プランド・ペアレントフッド所属の83の団体のうち、19団体への資金提供の停止を認めました。プランド・ペアレントフッドの財政は現在、フロリダ州選出の中絶反対論者で共和党の下院議員、クリフ・スターンズによって進められている調査の対象になっています。「プランド・ペアレントフッドについてなされた政府の報告書をすべて見れば、クリフ・スターンズが探していると主張している容疑はどれも当てはまりません。だからこれは魔女狩りなんです」とアール・エイチ・リアリティ・チェック(RH Reality Check)の編集長で、最近"The Cancerous Politics and Ideology of the Susan G. Komen Foundation" (「ガンの政治とスーザン・G・コーメン財団のイデオロギー」)という記事を書いたのジョディ・ジャコブソンは言います。

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    2012/2/2(Thu)
    記事番号: 
    3
  • オバマ大統領の天然ガス掘削支持は、フラッキング実施地域の「痛み」

    1月第4週、オバマ大統領は国内のエネルギー増産についての演説の中で、米国を「天然ガスのサウジ・アラビア」と呼びました。この発言は、所有地にすでに二十数個の採ガス井を持つワイオミング州の農夫のジョン・フェントンを不安にさせています。2011年12月、米環境保護庁(EPA)は、ワイオミング州パビリオン市の水質汚濁は、天然ガスの抽出と物議を呼んでいるフラッキングとして知られるテクニックが原因と判決を下しました。「状況の変化は大変速かったです」とフェントンは言います。パビリオン市の近くの彼の土地でフラッキングが行われるようになって、飲料水は他所から運んでこなくてはならなくなりました。「水に大きな影響が出たのに気づくのにさほど時間がかかりませんでした。ディーゼル燃料のようなにおいがし始めたのです。メタンは水の中でポコポコと泡を立てていました。水を飲んで死んでしまった家畜がいる農家も出始めました。私たちの生活にも実に大きな影響が出ています。1日に24時間私たちの所有地に出たり入ったりする人々もいたりして、土地の価値が50パーセント以上値下がりしたのです」。EPAによるパビリオン市についての報告書をめぐる議会での公聴会で録音をしようとして逮捕された映画監督のジョシュ・フォックスにも話を聞きます。

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    2012/2/2(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 映画『ガスランド』の映画監督、天然ガス・フラッキングの議会公聴会で逮捕される

    1日、アカデミー賞候補になった映画監督のジョシュ・フォックスが、水圧破堀法(フラッキング)として知られる天然ガス掘削テクニックに関する議会の公聴会を撮影しようとして手錠を掛けられ逮捕されました。米環境保護庁はフラッキングをワイオミング州パビリオン市の水質汚染の原因として報告していました。フォックスは、米国各地でのフラッキングの影響を収めた映画「ガスランド」を作り、数々の賞を受賞しましたが、今はその続編と撮っているところです。フォックスによれば、正式な許可証がないとして共和党が彼の撮影を拒否したことで彼は逮捕されました。「公聴会で何が起きているのか、伝えたかったのです。公聴会を邪魔しようとは思ってはいません。これは抗議ではありません」とフォックスは言います。「僕はただ単にジャーナリストとしての仕事をしようとしたまでです。公聴会でおきていることを中から国中の人に伝えたかったのです。EPAの(パビリオン、ワイオミング)報告書に対する反対意見が山ほど出てくるのはわかっていますから。詰まるところ、自分たちのために立ち上がり、地下水の汚染の調査をを要求しているパビリオン市の人々に見せたかったのです。そして、人々が公聴会の様子を、普通より開かれた場で見ると言うことを確実にしたかった。」

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    2012/2/2(Thu)
    記事番号: 
    1
  • かつてのハイチ独裁者“ベビー・ドック”・デュバリエが人権犯罪の訴追から逃れる?

    ハイチの判事が1月30日、ハイチのかつての独裁者ジャン=クロード・“ベビー・ドック”・デュバリエは汚職の罪で裁判を受けるものの、15年にわたる彼の統治中の殺人や失踪、拷問やその他の人権侵害の罪には時効が成立しているので問われないと発表しました。「この判断が控訴でくつがえされない限り、ハイチの人たちにとって、司法制度はいつも富裕層・権力層の味方で、最悪の残虐行為を罰することさえ出来ないという事例の再確認となってしまうでしょう」とヒューマン・ライツ・ウォッチのリード・ブローディは言います。「ジャン=クロード・デュバリエがハイチに帰還しながらも訴追されない、それは彼の統治下で殺され拷問を受けた数千人の人々の顔を平手打ちするのと同じです」

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    2012/2/1(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 戦争犯罪を追求するスペインの先駆的判事 自らの裁判に臨む

    スペインの判事バルタサル・ガルソンはチリの独裁者アウグスト・ピノチェトの逮捕を命じたことや、拘束者拷問を行ったジョージ・W・ブッシュ政権スタッフの起訴を画策したことで有名です。そのガルソンがいまマドリッドで自身の裁判に直面しています。独裁者フランシスコ・フランコの支持者たちによる残虐行為に関する彼の捜査に、右翼団体が異議を唱えたからです。ガルソンは普遍的間管轄権という考え方の下に国境を越えた戦争犯罪や拷問への捜査を行ってきました。「ここでの皮肉はもちろん、彼がまさに、国際的に成功裏に奨励してきたその原則を適用しようとしたことによって、スペインで訴追されようとしているということです」と、ガルソンの裁判を傍聴してきたヒューマン・ライツ・ウォッチのリード・ブローディは言います。

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    2012/2/1(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「穏健派」知事から共和党の先頭走者へ ミット・ロムニーの政治姿勢の変化を探る

    共和党指名争いでミット・ロムニーが優勢となっている中、長年にわたってロムニーを取材してきたボストン・フェニックス紙の政治記者デイビッド・バーンスタインとともに彼の経歴や政治活動の記録を精査してみましょう。バーンスタインは、ロムニーが、今回のこの指名争いで共和党投票者から票を得るため、ここ何年もの間に多くの重要な政治問題に関してそのスタンスを変えてきたことを詳述します。「オバマケアと呼ばれる医療保険制度の基本はロムニーが行ったことの丸ごとのパクリです」とロムニーがマサチューセッツ州知事時代に行った医療保険改革を指してバーンスタインは指摘しています。ロムニーのモルモン教信仰については、「前回2008年の選挙では彼は南部州やアイオワ州で本当にキリスト教保守派の支持を得ようと努力したんです。それで自身のモルモン教信仰について有権者に語りかけ、それは彼らの信仰とそう変わらないと説得しようとしていました。ただ、それは功を奏しなかったんですね」とバーンスタインは話します。

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    2012/2/1(Wed)
    記事番号: 
    2

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