デイリーニュース

  • 「オピオイド危機」で儲けているのは誰か?麻薬系鎮痛剤オキシコンチンで数十億ドルを稼ぐ 秘密主義のサックラー一族

    今週、トランプ大統領が麻薬問題担当長官に指名した共和党のトム・マリーノ議員が指名辞退に追い込まれました。これはワシントン・ポスト紙とテレビ番組『60ミニッツ』の調査で、マリーノ議員が製薬産業の後押しを受けて、米麻薬取締局(DEA)が中毒性あるオピオイド(アヘン/モルヒネ様活性を有する化合物)系鎮痛剤を取り締まる能力を弱める法案通過を先導していたことが明らかになったためです。同時にオピオイド中毒蔓延を煽った大手製薬会社に対する捜査を求める声も高まっています。エスクワイヤ誌の新たな調査記事では、オキシコンチンを発明した会社を所有するサックラー家が、いかにしてオキシコンチンの中毒性を控えめに提示し、薬剤の強さについての医師の当惑を利用しかを明かしています。サックラー家は米国では有名な一族ですが、同家のオキシコンチン事業についてはほとんど知られていません。この記事を執筆したエスクワイヤ誌のクリストファー・グレイゼック記者に話を聞きます。 ( 画像クレジット:SuperStock、サイエンス・ヒストリー・イメージス/Alamy)

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    2017/10/19(Thu)
    記事番号: 
    2
  • トランプの入国禁止令またもや敗北 差別のおそれは「確実にある」と判事

    トランプ大統領は最新の大統領令でイスラム教徒が多数を占める8カ国の市民の入国を禁止しようとしましたが、この大統領令も2人目の連邦判事によって憲法違反と判断され差し止められました。「憲法上の権利センター」(Center for Constitutional Rights)の法務部長バハー・アズミーに話をききます。

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    2017/10/19(Thu)
    記事番号: 
    1
  • なぜ女性囚人は僅か一日一ドルでカルフォルニアの山火事とたたかっているのか

    カルフォルニアでは山火事が猛威を奮い、ほぼニューヨーク市の面積に匹敵する20 エイカー(約809平方キロメートル)以上が焦土と化しています。1万1千人以上の消防士が火災とたたかっていますが、その中には囚人も多数おり、大勢の女性囚も含まれています。ロマリリン・ラルストンとジェイミー・ローウェがゲストです。ロマリリン・ラルストンは、「女性囚のためのカルフォルニア連合ロサンジェルス支部」(California Coalition for Women Prisoners-Los Angeles Chapter)で活動しており、カルフォルニア州立大学の「リバウンド・プロジェクト」(Project Rebound )のコーディネーターです。ロマリリンは23年間の獄中生活を経験しましたが、その間に消防チームのトレーナーやカルフォルニア森林火災保護局(California Department of Forestry and Fire Protection)の事務官をつとめました。レポーターのジェイミー・ローウェは、ニューヨーク・タイムズ・マガジン誌に、「カルフォルニアの山火事とたたかう獄中の女性たち」(The Incarcerated Women Who Fight California’s Wildfires)という記事を書きました。

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    2017/10/18(Wed)
    記事番号: 
    4
  • ローザ・クレメンテ:「プエルトリコ人は汚染水を飲んでいる」&サンフアン市長から米本土のプエルトリコ系市民へのメッセージ

    プエルトリコでは飲料水を渇望する住民が「ドラド地下水汚染地(Dorado Groundwater Contamination Site)」から水をくみ上げ始めています。ここは、有害廃棄物で汚染された土地を浄化する米連邦政府のプログラム「スーパーファンド」の指定を受けた汚染地です。米環境保護庁は、この水には肝臓障害を引き起こす有害化学物質が含まれ、癌のリスクを高めると警告しています。プエルトリコから戻ってきたばかりのローザ・クレメントと話します。現地で他の独立ジャーナリストとともに「地図上のPR」( PR on the Map)という名のプロジェクトのため、ドラド汚染地を含めさまざまな現状を記録する活動を行ないました。また、サンフアン市長カルメン・フアン・クルーズにインタビューし、米国本土にいるプエルトリコ系へのメッセージを聞いてきました。

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    2017/10/18(Wed)
    記事番号: 
    3
  • プエルトリコの元政治囚オスカー・ロペス・リベラ ハリケーン・マリア後の米国植民地主義について語る

    ハリケーン・マリアがプエルトリコに壊滅的被害をもたらしてから1カ月。長年にわたりプエルトリコ独立をめざして活動してきた活動家オスカー・ロペス・リベラと話します。リベラは5月に釈放され、現在サンフアンにおりハリケーン・マリアの被災地区住民を訪問しています。彼は今年前半まで35年間、米国のプエルトリコ支配に暴力で反対したとして有罪判決を受け、連邦刑務所に投獄され、その間の大部分を独房で過ごしました。今年1月、オバマ大統領が減刑措置をとりました。

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    2017/10/18(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ハリケーン被害の復旧費に950億ドルが必要なプエルトリコ 740億ドルの負債を保有するハゲタカ企業の顔ぶれが調査報道で明らかに

    ハリケーン・マリアがプエルトリコに壊滅的被害をもたらしてから1カ月。ハリケーン被害に推計950億ドルの復旧費がみこまれるプエルトリコで、すでに抱えている740億ドルの負債はどうなるのか?調査報道の主要な新記事がこの差し迫った問いを検証しています。「調査報道センター(Center for Investigative Journalism)」と「イン・ジーズ・タイムズ(In These Times)」の記者に聞きます。いずれも5カ月にわたり、訴訟文書や金融企業の文書はじめ多数の文書を徹底調査し、破産状態の中で再建に奮闘しているプエルトリコから先を争って数十億ドルを引き上げようとしている金融企業10社の最新リストを明らかにしました。このうち数社のファンドは過去、世界の別の地域での金融危機に加担していました。

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    2017/10/18(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 性的暴行に関する対話に火を付けるための#MeToo運動を始めた活動家タラナ・バークにインタビュー

    ハリウッド映画界の大物ハービー・ワインスティーンによる性的暴行と性的嫌がらせ疑惑の波紋が広がる中、テレビ番組『セレブリティ・アプレンティス』の元出演者がドナルド・トランプの選挙事務所に対し、彼女および米大統領に不本意な性的接触をされたと訴えているすべての女性に関する全文書の召喚状をとりつけました。このことが、「#私も」(#MeToo)というハッシュタグを使った、性的暴行についての女性たちとの対話を再燃させた過程を検証し、この運動を10年前に始めた活動家のタラナ・バークに話を聞きます。「私も、という言葉はとてもパワフルです。なぜならそれは、誰かが私に対して言ってくれたことだからです。そしてそれは私の癒しの過程を軌道修正しました」とバークは言います。「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)の共同創設者アリシア・ガーザと、性と政治の接点について取材するジャーナリストのソラヤ・チェマリーからも話を聞きます。

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    2017/10/17(Tue)
    記事番号: 
    2
  • モガディシオの大量虐殺:300人以上が死亡の大爆破で病院は犠牲者のための血液と抗生物質が不足

    ソマリアの首都モガディシオで救助活動が続いています。10月14日、2台の大型トラックに仕掛けられた爆弾が爆発、少なくとも300人が死亡し、10年前に同国でアル・シャバブ武装組織が台頭して以来最も死者を多く出した攻撃となりました。この大惨事は「モガディシオの大量虐殺」とも、「ソマリア人にとっての9/11」とも呼ばれています。今回の爆破事件はトランプ政権がソマリアのアル・シャバブに対する軍事行動を強化した後に起こりました。ソマリア人学者のアブディ・サマタールと、ケニアのナイロビとソマリアのモガディシオを行き来するジャーナリストのアマンダ・スパーバーに話を聞きます。

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    2017/10/17(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 第二のCOINTELPRO? 白人至上主義者の暴力の増加にもかかわらず「黒人アイデンティティ過激派」をターゲットにするFBI

    「『黒人アイデンティティ過激派』(black identity extremists)は法執行機関への脅威となっている」。FBIの国内テロ分析ユニットから流出した文書のメモにそう記されていたと入手元のフォーリン・ポリシー誌が報じました。メモの日付は2017年8月3日で、バージニア州シャーロッツビルでおこなわれた白人至上主義者による集会の数日前にあたります。集会では、白人至上主義者、クー・クラックス・クランのメンバー、ネオナチ主義者らによって、人種差別に抗議していたヘザー・ヘイアーが殺され、数十人が負傷しました。しかしこの文書は、白人至上主義者による暴力を懸念するものではありませんでした。メモには「法執行機関に対する計画的で報復的かつ致命的な暴力を増加させたのは、警察がアフリカ系米国人に加えた暴力に対する黒人アイデンティティ過激派の認識だとみられ、それは今後も暴力の正当化に使われる可能性が高いとFBIは評価する」と書かれていました。市民的自由の擁護団体はFBIの報告書を批判し、「黒人アイデンティティ過激派」という呼称は「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)やほかのグループの抗議者の権利を脅かすものだと警告しています。

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    2017/10/16(Mon)
    記事番号: 
    5
  • 「すべてが燃えていた」 牧場を包む高さ10メートルの炎を逃げたカリフォルニア住民が証言

    カリフォルニア州では少なくとも10万人が避難を余儀なくされ、約7万5千人が今も避難を続けています。長引く干ばつと方向の定まらない強風にあおられた火はまたたくまに広がり、命からがら逃げた住民もいました。陶器アーティストのジャン・ホイマンもその一人です。ホイマンは先週、メンドシーノ郡の山火事からかろうじて逃げ延びました。カリフォルニア州ユカイア市のアトリエにいるホイマンに話を聞きます。

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    2017/10/16(Mon)
    記事番号: 
    4

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