先週末1340万件という膨大な数の文書が漏洩、そこから世界で最も裕福な男たちが数十億ドルにのぼる資産をオフショアのタックスヘイブン(租税回避地)に隠している様子が明らかになりました。パラダイス文書として知られるこの文書には、トランプ政権の閣僚や顧問、主要な資金提供者十数人の関与が示されています。さらに英国のエリザベス女王の個人資産数百万ポンドがケイマン諸島のオフショア投資に隠されていたこと、カナダ首相ジャスティン・トルドーの上級顧問が数百万ドルに上るオフショアへの租税回避を助けていたことなども明らかになりました。パラダイス文書共同執筆者のフレデリック・オーベルマイヤーに詳しく聞きます。オーベルマイヤーはドイツの有力紙南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung)の調査記者で、以前にはパナマ文書の調査にも取り組み、Panama Papers: The Story of a Worldwide Revelation(『パナマ文書:世界的な暴露のストーリー』)の共著者でもあります。