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2012年3月30日(金)

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  • 17歳のトレイボン・マーティンがフロリダ州サンフォードで射殺されてから1カ月余りが経ちました。「正当防衛だった」という殺害者ジョージ・ジマーマンの主張には疑問が拡大していますが、いまだに彼は逮捕されていません。ジマーマンはマーティンを撃った後にケガをしているようには見えなかったと言う新しい目撃者が出てきました。また別の証人は、彼の証言をジマーマンの供述に合致するように変えるよう警察が圧力をかけたと公表しました。ジマーマンの家族は彼を擁護しようと表立って行動を始めましたが、その一方で白人優位主義者がトレイボン・マーティンのイメージを汚そうと彼のEメールやフェイスブックのアカウントをハッキングしたようです。トレイボン・マーティンの遺族の代理人を務める弁護士ナタリー・ジャクソンと話をします。メディアのインタビューを受け始めたジマーマンの親族に関し、「明らかに彼らは家族の一員を守ろうとしています。彼らには、その権利があると思います。でも、そうする過程でトレイボンの思い出を破壊するような権利はありません」とジャクソンは言います。

  • トレイボン・マーティンの殺害は公民権運動の殉教者エメット・ティルの死と比べられます。ティルは1955年ミシシッピ州で14歳の若さで殺害されました。小学生のときにティルの母親メイミー・ティル・モブリーに教わったこともある作家のシンシア・ダグナル-マイロンに出演してもらいます。ダグナル-マイロンはシカゴ・サン=タイムズ紙やアリゾナ・デイリー・スター紙の元記者で、また20年間以上にわたり教職や学校管理職を務めています。彼女の最新記事“For Trayvon and Emmett: My 'Walking While Black' Stories”(トレイボンとエメットに私の“黒人は歩くだけでも犯罪”体験)はサロン・コム(Salon.com)で読めます。ダグナル-マイロンは言います。「人種隔離法時代と現代を比べて、どれくらい進歩したのかわかりません……もしあなたがアフリカ系アメリカ人だったら、毎日の生活の中で、親の世代が感じていたと同じことをいまも感じると思います……自分の娘にはこんな扱いを受けてほしくないと両親が願っていたような扱いを、私はいまも受けているのです。私にとって、それは日常です。もうそんな時代は終わったと思っている人たちは、私たちの体験を味わってみたことがないのです」。

  • ピュリッツァー受賞の作家、詩人、活動家のアリス・ウォーカーがトレイボン・マーティンの死について話します。「これは私たちの病いの症状です。この国はとても病んでいます。人種差別は米国の病いの表れであり、自分たちが壊れていることを真摯に追求しないですませるための手法なのです。一つの国として、私たちは壊れています。この国がどこから道を外れてしまったのかを、私たちがちゃんと検証していないことも、その一つです。・・・(トレイボン・マーティンは)私たちのものです。「私たち」とは、黒人のことだけではありません。すべての国民のことを言っているのです。子供たちは、私たちの未来です。守らなくてはいけません」。

  • 伝説的な詩人、エッセイストでフェミニズム活動家のアドリエンヌ・リッチが27日、82歳で亡くなりました。リッチはこの半世紀で最も著名な詩人の1人で、生涯を通して女性、ゲイ・レズビアンの人権、平和活動や人種正義の擁護者でした。リッチが遺した多数の詩作品と散文は女性やレズビアンに対する抑圧に世間の関心を引き寄せ、そのことにより幅広い賞賛を受けました。女性運動の最重要人物の一人であり、権力に対し妥協のない批判を加えました。1997年、リッチは当時のクリントン政権に抗議して米国芸術栄誉賞の授賞を拒否したことでも有名です。その際に彼女はこう記しています。芸術は「単に、芸術を人質に取っている権力者たちの晩餐の食卓を飾るものだとしたら意味はない」。リッチの生涯をピュリッツァー受賞作家アリス・ウォーカーとリッチの著作権代理人フランシス・ゴールディンが語ります。

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