デイリーニュース

  • 「四方八方から発砲してきた」イエメンでデモ参加者多数が死亡

    イエメンでは、政府によるデモ隊への暴力的な弾圧が激しさを増しており、この2日間は、数か月のあいだで最悪の流血の事態となっています。少なくとも21人のデモ参加者が19日、首都サヌアで死亡しました。18日には26人が射殺され、数百人が負傷しました。デモ隊は、退陣の約束を再三にわたって反故にしているアリ・アブドラ・サーレハ大統領の、33年に及ぶ政権を終わらせるように呼びかけています。前週、サーレハ大統領は、野党に権力の座を譲るための交渉を行う権限を副大統領に与えました。このイニシアチブは湾岸6か国で形成される湾岸協力会議により提案され、1978年からイエメンを統治してきたサーレハ大統領からの平和的な権力移行を切り開くものです。首都サヌアにいる政治アナリストで「民主主義覚醒運動(Democratic Awakening Movement)」の共同創立者であるアブドルガニ・イリヤニに、イエメンの最新情報を聞きました。

    dailynews date: 
    2011/9/19(Mon)
    記事番号: 
    3
  • デイビッド・グレイバー:米国の貧困層の債務は帳消しにするべきだ

    オバマ大統領は財政健全化のため、増税や、メディケアやメディケードのような医療保険制度の削減を含む赤字削減案の骨子をまとめる準備を行っています。これに対して文化人類学者デイビッド・グレイバーは大胆な提案を行っています。それは国内の貧困層の債務を帳消しにする、というものです。「富裕層の間や政府の間での債務はいつでも再交渉の余地があり、それは世界の歴史を通じて実際に行われてきました。そうした負債は、変更できない決定事項ではないのです」とDebt: The First 5,000 Years(『債務:最初の5000年』)の著者であるグレイバーは語ります。「一般的に言って、貧困層が富裕層に債務を持つときに限って、債務は突然、『神聖な義務』となり、他の何よりも優先されるようになります。債務の再交渉が、考えられないことになるのです」

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    dailynews date: 
    2011/9/19(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「ウォールストリートを占拠せよ」NY金融街で数千人がデモ、野営地を設置

    ニューヨークの金融中心地ウォール街に17日から数千人の抗議者が集まって始まった「ウォール街を占拠せよ(Occupy Wall Street)」と呼ばれる運動は、3日目を迎えた今日、デモ参加者が行進を行います。カイロのタハリール広場やマドリードのプエルタデルソル広場で行われた大規模な抗議運動に触発されて、数百人の参加者がこの2日間ウォール街の周辺で夜を過ごしました。デモクラシー・ナウ!のサム・アルコフが撮影した抗議行動のビデオレポートを放送し、さらにブログ「非暴力闘争の遂行」(Waging Nonviolence)の編集者ネイサン・シュナイダーに、抗議行動の最新情報を現場から報告してもらいます。また一連の抗議運動に参加した人類学者のデイビッド・グレイバーにも話を聞きました。「(エジプトとスペインでの)デモ参加者の多くは若者で、大半はそれぞれの国の教育制度をまっとうし、多額の債務を抱えて卒業してみれば、就職するのは絶望的に難しいことが分かったのです。既存体制は彼らを完全に裏切った。もし生きる価値のある社会ができるとするなら、私たちはそれを自分たちの手で生み出す必要があります」とグレイバーは語りました。

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    dailynews date: 
    2011/9/19(Mon)
    記事番号: 
    1
  • アッティカ刑務所の反乱から40年 新発見テープが示す犠牲者多数の鎮圧を賞賛したニクソンとロックフェラー

    40年前の今週ニューヨーク州警察がアッティカ刑務所を襲い、所内の非人道的な環境に抗議して決起した囚人たちを鎮圧しました。1971年9月13日、当時のニューヨーク州知事ネルソン・ロックフェラーは武装した州警察隊に刑務所を制圧するよう命じました。警察隊はそのとき2000発以上の銃弾を無差別に発砲し、終わってみると囚人29人、刑務官10人の計39人が死亡していました。銃撃が終わってからも警察はさらに多くの囚人たちを殴打し拷問したのです。新たに明らかになった録音テープによると、当時の大統領リチャード・ニクソンは鎮圧の当日ロックフェラーと電話で話し、暴力的な鎮圧を熱心に支持していたことがわかりました。ロックフェラーも、急襲前には300人からの囚人たちが死ぬことになるかもしれないと思ったが、いずれにしても作戦執行に踏み切ったとニクソンに打ち明けていました。テープの最初から最後までニクソンは蜂起した囚人たちの人種構成を話題にし、「基本的には黒人のもの」とこの刑務所反乱を呼んでいます。ニクソンはまた、弾圧の犠牲者は全員アフリカ系だとする間違った発言を繰り返し、アッティカ蜂起の指導層は人種混成だった事実を矮小化しています。今回のこの録音テープの公開を手助けしたニューハンプシャー大学マンチェスター校の歴史学者テレサ・リンチに話を聞きます。

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    2011/9/16(Fri)
    記事番号: 
    4
  • トロイ・デイビスの姉妹が語る:「トロイのための戦いは私たちを世界に広がる大きな新しい家族にしてくれた」

    9月21日の死刑囚トロイ・デイビスの処刑を止めようという運動は彼の姉妹であるマルティナ・コレイアによって率いられてきました。彼女もいま自身の癌との戦いで命を賭けています。今日はもう1人の姉妹キンバリー・デイビスにジョージア州サバンナから電話で登場してもらい、トロイを救うための世界的活動の日について話してもらいます。「マルティナはいま病院で伏せっていますが、彼女もまだその病床から戦っています」とキンバリーは言います。「私たちが戦っているのはトロイ1人の正義のためではありません。彼の前に存在した多くのトロイ・デイビス、そしてこれからも現れるだろう未来のトロイ・デイビスの正義のためです。トロイ・デイビスのための戦いは私たちを1つの大きな家族に……世界中に広がる家族にしました。

    dailynews date: 
    2011/9/16(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 米ジョージア州のトロイ・デイビス死刑執行停止を求めて50万人以上が署名

    ジョージア州が無実の人間を処刑しようとしていると信じている人たち数千人が、その有名な死刑囚トロイ・アンソニー・デイビスを支援しようと結集しつつあります。デイビスは1989年、同州サバンナの警官マーク・マクフェイルを勤務時間外に殺害したとして有罪となりましたが、一貫して無実を訴えています。彼の一件は米国や海外の死刑反対活動家たちの関心の的になっいます。数多くの支援者には現教皇のベネディクト16世やデズモンド・ツツ大主教、ジミー・カーター米元大統領などもいます。ジョージア州最高裁はデイビスの死刑執行を来週水曜日、9月21日に予定しています。デイビスを犯人だとした警察関係者以外の9人の証人のうち7人までがその証言を覆しているほか、デイビスを犯行現場に結びつける物証は1つも存在していないのです。上訴はすでに却下されており、トロイ・デイビスの運命はほぼ、減刑権を行使して命を救えるジョージア州赦免仮釈放委員会の手にあります。15日にはデイビスへの寛大な措置を求める50万人分以上の署名を集めた嘆願書が支援者たちによって州仮釈放委員会に提出されました。デイビスの処刑を止めようとキャンペーンを行っている筆頭組織、全米黒人地位向上協会(NAACP)の会長でCEOのベンジャミン・ジェラスと話をします。いまこの時までデイビスの命をつなぎ止めてきたのは皆さんの活動にほかならない」とジェラスは言います。

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    2011/9/16(Fri)
    記事番号: 
    2
  • オバマ政権 倒産の太陽エネルギー会社ソリンドラへの性急な5億3500万ドル援助で問題に

    ある太陽エネルギー企業の倒産でオバマ政権が疑惑の目にさらされそうです。この企業は約5億ドルの政府助成を受けながら倒産し、約1千人もの従業員をレイオフしたからです。最近明らかになったホワイトハウスのEメールによると、オバマ大統領の就任後わずか60日目、政府はこのソーラーパネル製造会社ソリンドラに対する5億3500万ドルの債務保証を大急ぎで承認しました。しかし、行政管理予算局はその融資が適正に調査されていないと警告していたのです。ホワイトハウスはソリンドラへの融資をオバマの景気刺激策の一環として宣伝し、環境保護につながるグリーンな雇用の創造であり、手厚い国家補助を受けた中国のソーラーパネル製造企業と競争する米国企業を支援するものとしていました。グリーン雇用政策に反対する共和党は次の選挙でソリンドラの倒産に焦点を当ててくるかもしれません。このニュースを最初に報じたワシントン・ポスト紙の調査報道記者ジョー・スティブンズに話を聞きます。「グリーン雇用そのものに批判的で、とくにこの景気低迷のときにはそんなものうまく行くはずがないと思っている人たちがいます。大統領選挙期間中に、ソリンドラという名前はあちこちで耳にすることになるかもしれません」とスティーブンズは言います。

    dailynews date: 
    2011/9/16(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 『グラニート』 グアテマラでのジェノサイドへの正義を求める闘いを描いた新作ドキュメンタリー映画

    現在のグアテマラで表舞台に立つ人々と激動の過去を結びつける新しいドキュメンタリー映画が作られました。映画"Granito: How to Nail a Dictator"(『グラニート:独裁者を逮捕するには』)は、政治スリラーとも過去の追想とも言える作品で、グアテマラ軍と 民兵組織が20万以上を殺害したジェノサイド事件の責任者たちを捕まえるのに役立つ情報を求める何人かの40年間にわたる取り組みを追います。映画はジェノサイドへの正義を求めるマヤ先住民の運動を記録し、ノーベル平和賞受賞者で、大統領選でペレスの対立候補となっているグアテマラの先住民活動家のリゴベルタ・メンチュウにスポットライトをあてます。映画の共同監督のパメラ・イエイツを招き、映画の中心的な主題であるグアテマラの集団虐殺に関する証拠の探索について話してもらいます。それらのほとんどに、イエイツが1982年のドキュメンタリー映画"When the Mountains Tremble"(『山が揺れる時』)のためにとった映像が使われています。グアテマラ法医学人類学財団( Guatemalan Forensic Anthropology Foundation)のディレクター、フレディ・ペセレリも番組に参加します。

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    2011/9/15(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ジェノサイドに関与したオットー・ペレス・モリナ将軍 グアテマラの次期大統領就任をめざす

    退役した将軍がグアテマラ大統領選の開票結果でトップに立ち、11月の決選投票にのぞむことになりました。もし当選すれば、オットー・ペレス・モリナは、1986年にグアテマラの軍事独裁制が終わって以来、元軍人として初めて大統領に当選する人物になります。人権団体は、ペレスが、1980年代にグアテマラでおこなわれた組織的な拷問とジェノサイドに直接関与したとして告発しています。ペレスは、主に麻薬密輸組織撃退を目指して「鉄拳」をふるうという公約を掲げて選挙に臨んでいます。ノーベル平和賞受賞者でマヤ先住民の活動家、リゴベルタ・メンチュウは、大統領選でペレスの対抗馬の一人です。デモクラシー・ナウ!では、選挙とその意義について、人権弁護士のジェニファー・ハーベリーに話を聞きます。ジェニファーの夫で共産主義ゲリラの指導者だったエフライン・バマカ・ベラスケスは、グアテマラ軍により、1992年に拷問され、殺されました。夫の身に何が起きたかを探求を記録したSearching for Everardo: A Story of Love, War, and the CIA in Guatemala(『エベラルドを探して:グアテマラの愛と戦争とCIAの物語』)の著者です。ジェニファーは、オットー・ペレス・モリナと夫の死とのつながりを示す、新たな証拠を入手しました。

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    2011/9/15(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 元米上院議員 9.11襲撃事件へのサウジの関与について調査再開をオバマに強く要請

    9.11事件の計画に著名なサウジアラビア人が関与した可能性があるという新たな情報が出てきたことを受け、元フロリダ州知事で元上院議員のボブ・グラハムはオバマ大統領に9.11事件の調査の再開を要請しています。最近のニュース報道によると、フロリダ州サラソタの富裕層だけが暮らす塀で囲まれた住宅街に住む若く裕福なサウジアラビア人のカップルが、2001年9月11日のわずか1週間ほど前に、車3台とほとんど全財産を自宅に置き去りにして逃亡したといいます。電話記録からみて、このカップルがモハメド・アタおよびその他少なくとも10人のアルカイーダ容疑者とつながっていたのが明らかにも関わらず、FBIは、このカップルについての情報を得ていましたが、襲撃事件を調査する9.11委員会にはそれを提出しませんでした。番組では、グラハムが「この7、8年間で浮上した9.11事件に関するもっとも重要な事実」について語ります。2001年9月11日当時米上院情報特別委員会委員長だったグラハムは襲撃に関する下院合同調査委員会の議長をつとめました。彼は最近、 Keys to the Kingdom (『王国への鍵』)という題の小説を書いたばかり。

    dailynews date: 
    2011/9/15(Thu)
    記事番号: 
    1

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