退役した将軍がグアテマラ大統領選の開票結果でトップに立ち、11月の決選投票にのぞむことになりました。もし当選すれば、オットー・ペレス・モリナは、1986年にグアテマラの軍事独裁制が終わって以来、元軍人として初めて大統領に当選する人物になります。人権団体は、ペレスが、1980年代にグアテマラでおこなわれた組織的な拷問とジェノサイドに直接関与したとして告発しています。ペレスは、主に麻薬密輸組織撃退を目指して「鉄拳」をふるうという公約を掲げて選挙に臨んでいます。ノーベル平和賞受賞者でマヤ先住民の活動家、リゴベルタ・メンチュウは、大統領選でペレスの対抗馬の一人です。デモクラシー・ナウ!では、選挙とその意義について、人権弁護士のジェニファー・ハーベリーに話を聞きます。ジェニファーの夫で共産主義ゲリラの指導者だったエフライン・バマカ・ベラスケスは、グアテマラ軍により、1992年に拷問され、殺されました。夫の身に何が起きたかを探求を記録したSearching for Everardo: A Story of Love, War, and the CIA in Guatemala(『エベラルドを探して:グアテマラの愛と戦争とCIAの物語』)の著者です。ジェニファーは、オットー・ペレス・モリナと夫の死とのつながりを示す、新たな証拠を入手しました。