デイリーニュース

  • 米最高裁アリゾナ州反移民法SB1070に対し分割判決 一部条項は斥けながら「書類(在留資格証)を見せろ」条項は支持

    米最高裁判所はアリゾナ州の反移民法SB1070の主要部分を無効としましたが、賛否の分かれる同法の「書類(在留資格証)を見せろ」条項は維持しました。裁判所は6月25日、在留資格を持たない移民らが職探しをしたり、在留資格証明書を携行しなかった場合に刑事罰の対象とする同法の4つの条項のうちの3つの条項を斥けました。いずれの場合にも、多数意見は、こうした法的権限はアリゾナ州にではなく連邦政府にあるとしています。しかし、警察官が呼び止めた人物に対し彼らを解放する前に在留資格を確認する義務があるとして議論を呼んでいる2B条項については、判事らは全員一致で支持としました。全米移民法センター(the National Immigration Law Center )のマリエレナ・インカピエにワシントンDCから話を聞きます。同センターは、SB1070と他5州の類似の法律に対し、公民権侵害の訴訟を起こしました。また、アリゾナ州フェニックスから、在留資格を持たない移民のビリディアナ・エルナンデスから話を聞きます。彼女は、在留資格を持たない若者に対し、強制送還が2年間免除される申請を許可するオバマ政権の最近の政策で恩恵を受ける一人です。「私は出かける時に母に“ママ、いってきます。夜、戻ってくるわ”と言うことができるようになりました。

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    2012/6/26(Tue)
    記事番号: 
    1
  • デヴィッド・スズキ:「リオ+20」 と「グリーン経済」、地球生存のための経済モデル再建の必要性ついて語る

    史上最大の国連会議「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が残念な結果で閉幕しましたが、本日は、カナダの生物学者、環境問題活動家、キャスターのデヴィッド・スズキに話を聞きます。世界40カ国以上で放送されているカナダ放送協会(CBC)の長寿番組「The Nature of Things(ネイチャー・オブ・シングス)」司会者として、スズキは、何百万人もの人びとに、地球の豊かな生物多様性と、人間が引き起こした地球温暖化が地球にもたらす脅威について伝えてきました。1990年には、持続可能な生態系に焦点を当てたデヴィッド・スズキ基金を共同設立し、2009年にはライト・ライブリフッド賞を受賞しました。本日は、サミットが開催されたリオ・デ・ジャネイロから、気候危機、ケベック州での学生デモ、強制収容所で過ごした幼少期、1992年の環境サミットで当時12歳だった娘のセヴァンが行った歴史的な演説について話を聞きます。「私たちは完全に自然界に組み込まれていて、自分たちの幸せ、そして生き残るために母なる自然に頼っているということをないがしろにしたら……そうしたら私たちは、国境、経済、企業、市場など人間が作り上げたものによって私たちの優先すべきことを駆り立てられ続けるでしょう。これらは、全て人間が作り出したもので、私たちの生き方を支配してはいけないものです。

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    2012/6/25(Mon)
    記事番号: 
    2
  • パラグアイのクーデター:フェルナンド・ルゴ大統領失職に南米諸国が非難、米政府は足並みをそろえるか?

    パラグアイ大統領フェルナンド・ルゴが、本人が議会クーデターと呼ぶ事態により失職しました。土地をめぐる衝突で警官6人、農民11人が死亡した事件を受け、大統領は社会秩序の維持に関して責任を追及され、パラグアイ議会は22日、39対4でルゴ大統領の弾劾決議を可決しました。元牧師のルゴ大統領はかつて「貧者の司教」と呼ばれ、農民の権利を擁護したことで知られています。アルゼンチン、ブラジル、ベネズエラ、チリ、そしてウルグアイ各国は、ルゴ大統領の追放を非難していますが、オバマ政権が新政権を承認するかどうかは、まだ表明されていません。本日は、Empire’s Workshop: Latin America, the United States, and the Rise of the New Imperialism(帝国の作業場:ラテンアメリカ、アメリカ合衆国、そして新帝国主義の勃興 )の著者でニューヨーク大学のグレッグ・グランディン教授(南米史)をお迎えし、話を聞きます。彼の新著、Fordlandia(フォードランディア)はピューリッツアー賞文学芸能部門歴史書の最終選考に残りました。

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    2012/6/25(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 闇のカネ:億万長者グループによって使われる秘密資金が2012年大統領選を決定するのか?(パート1)

    2012年大統領選挙は史上最も高額な選挙戦となるようです。つぎ込まれると予想されるカネは110億ドル以上、2008年選挙の倍以上という額です。今年の選挙は、企業や事業者団体、組合が政治的活動に無制限に資金を投入することを禁じた法律が、63年ぶりに最高裁の歴史的なシチズンズ・ユナイテッド判決によって撤廃されてから最初の大統領選挙となります。マザー・ジョーンズ誌の記者アンディ・クロールと編集者モニカ・ボーアラインに話を聞きます。同誌の最新カバーストーリーは “Follow the Dark Money”(闇のカネを追う)です。彼らは記事で次のように警告しています。「スーパーPAC、7桁の小切手、億万長者の出資者、怪しげな非営利団体;これが、ウォーターゲート事件以来初めて、完全に秘密組織からの資金で運営されることになる大統領選挙の実態です」

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    2012/6/22(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 死刑囚から無罪放免まで: テキサスの元囚人アンソニー・グレイブズ 独房監禁下で生き抜いた日々を語る

    テキサス州の元囚人アンソニー・グレイブズが稀有なインタビューに応じ、独房監禁における経験と、彼がいかにして2010年に無罪放免で解放されたのかを語ってくれます。グレイブスは、6人もの人々を残虐に殺害したロバート・カーターの共犯者として1994年に有罪判決を受けたました。彼自身はカーターが何者なのかほとんど知らず、またグレイブズをその犯罪に結びつける物的証拠は皆無だったにも関わらず、判決は主にカーターの供述を重視して有罪としました。カーターは死刑が執行される前に2度、グレイブズが犯行に加担したというのはウソだったと認めていました。2006年に控訴審は検察が虚偽の供述書を採用して証言を無視してきたとしてグレイブズの有罪判決をくつがえし、再審を命令したのです。18年のほとんどすべてを死刑囚として独房で過ごし、特別検察官が彼を無実の人物だと認めた後に、彼は無罪放免されて家族と再会できました。ブレイブズは現在、死刑廃止運動の活発な活動家です。「私が経験したことは真さに地獄でした」とグライブズは言います。「最悪の悪夢にたとえられるものであると思います。18年半、毎日、私はそんな体験に耐え抜かなければなりませんでした。人間が生きられるはずもない状態でした」。グレイブズは死刑廃止を訴えて次のように言います。「死刑はあなたたち国民の名の下で行われているのです。

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    2012/6/22(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 米国の刑務所内で拷問? 歴史的な上院公聴会 独房監禁がもたらす衝撃的な被害を取り上げる

    今週、米上院の法務分科委員会が公聴会を開き、米国内の刑務所における独房監禁がもたらす心理的かつ人権的な影響に関する証言を聞きました。この種の公聴会は歴史的にも初めてのことです。最も凶暴な服役者たちを管理するには独房監禁は必要だと擁護者たちが主張する一方で、公聴会の証人として呼ばれた多くの人々はそれが強烈な苦しみや精神疾患をひき起すと証言しました。本日はアンソニー・グレイブズに話を聞きます。彼はテキサス州で殺人罪で死刑判決を受け、18年間収監された後に無罪放免されましたが、その大部分の期間、死刑囚として独房に監禁されていました。もう一人のゲストは、米国の刑務所における独房監禁と拷問とを追跡するウェブサイト「Solitary Watch」の共同編集者でベテラン・ジャーナリストのジェイムズ・リッジウェイです。

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    2012/6/22(Fri)
    記事番号: 
    1
  • リオ+20で、セヴァーン・カリス=スズキ、20年前の歴史的な演説を追想。次世代の生存のために戦う

    1992年、12歳のセヴァーン・カリス=スズキはリオネジャネイロで開催された地球サミットの開会本会議で各国代表を前に演説し、「6分間世界を沈黙させた少女」として知られるようになりました。カリス=スズキの歴史的な演説をご覧いただき、現在はベテランの国際的な環境活動家、二人の子供の母になりリオ+20サミットに参加しているカリス=スズキにサミットの現場から話を聞きます。「あれから20年経ちましたが、世界は今でも演説の話をしています。演説を、12歳の少女が世界の首脳たちに向けて語った6分間の演説のことを。なぜ?それは世界が真実を聴くことを渇望しているからです。そしてそれを誰よりも能弁に口にすることができるのは、何もかもが危険にさらされている若者なのです」とカリス・スズキは言います。

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    2012/6/21(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ナイジェリアの活動家ニモ・バッセイ:リオ+20地球サミットでは環境危機から抜け出せない

    フレンズ・オブ・ジ・アース・インターナショナル(Friends of the Earth International)の議長で、ナイジェリアの環境権アクション(ERA: Environmental Rights Action )のエグゼクティブ・ディレクターのニモ・バッセイがリオネジャネイロで開催中のリオ+20地球サミット会場から番組に参加します。「世界の首脳たちがほとんどやる気無しにリオにやって来たのは明かです。きっと、自分や自分の国に得にならない問題が出てきたら阻止すれば良いくらいの気で。浅薄で中身のない合意文書案を作成しましたが、世界がまさに今直面しているいくつもの危機の根源となる原因について触れてもいないか、テーマにしていません」とバッセイは言います。

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    2012/6/21(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「メンツを保ち自分たちを救うためにここにいるのですか?それとも私たちを救うために?」:17歳のブリタニー・トリフォードがリオ+20で世界各国首脳に向けて演説

    20日、ニュージーランド、ウェリントンの17歳の環境活動家のブリタニー・ティルフォードが、史上最大の国連の会議となったリオ+20国連地球サミットの開会本会議で、百人を超す各国首脳を前に演説しました。「秒読みが始まっていることを私たちは皆、知っています。時間はあっという間に尽きてしまいます。皆さんの子供たち、私の子供たち、私の子供たちの子供たち、皆さんがその運命を決めます。持ち時間は、72時間。さあ、時計が動き始めます。」と、トリフォニーは述べました。

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    2012/6/21(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 国連持続可能な開発会議(リオ+20) 達成されない約束 弱気な協定草案 希望はどこに?

    100各国以上もの指導者がブラジルに集結してリオ+20地球サミットが今日、始まります。国連史上最大の会議です。生物多様性と気候変動に関する協定を承認して地球を守ろうと約束した前回のリオデジャネイロでの国連地球サミットから20年、この間に食糧安保、水資源、地球温暖化そしてエネルギーといった分野での開発目標で達成されたものはわずかしかありません。今回会議での交渉者たちはすでに協定草案で合意して世界の指導者たちによる承認を待つ状態ですが、環境や貧困問題に取り組む多くの団体は協定草案が弱気すぎると批判しています。リオからグリーンピース事務局長クミ・ナイドゥーに話を聞きます。

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    2012/6/20(Wed)
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    3

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