デイリーニュース

  • 3人殺害容疑で指名手配、クリストファー・ドーナーの人種差別や汚職の主張 ロス市警への批判と共鳴

    カリフォルニア州では、3人を射殺したとして指名手配されている元ロサンゼルス市警警官のクリストファー・ドーナーの捜索が引き続き行われています。ドーナーはインターネットに投稿した声明の中で、警察当局を人種差別や汚職で非難し、「不正規で非対象な戦闘」を遂行すると脅しました。2008年、研修担当警察官が精神疾患のある容疑者を逮捕の際に蹴ったとの虚偽の報告をしたとして、ドーナーは解雇されています。ロサンゼルス市警は8日、ドーナーの解雇と主張について再調査を行うことを発表しました。本日はジャーナリストで活動家のデイビー・Dに話を聞きます。デイビー・Dは、殺人の疑いがあるとはいえ、ドーナーの声明が「古傷をひらいた。つまり、人びとが長年疑っていたこと、あるいは経験したことのある(警察)暴力について再確認した」と述べています。「私は、日時、場所、名前などのドーナーの証言を警察が本当に確認したかどうか、非常に気になります。そして、彼が解雇される直前の流れについて本格的な調査が行われるべきだと思っています」

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    2013/2/11(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「彼がCIAそのものだったのに」 水責め拷問を止められなかったとのブレナンの主張に元CIA職員が異議 

    CIA長官に指名されたジョン・ブレナンは承認公聴会で、水責めや強化尋問テクニック(enhanced interrogation techniques)の活用など拷問手法に関して繰り返し質 問されました。彼は水責めが拷問の1つであると認めることは拒みましたが、この手法には反対するようになったと証言しました。ジョージ・W・ブッシュ政権 の下でブレナンはCIAの副長官でありテロリスト脅威統合センター(Terrorist Threat Integration Center)の所長でした。「思い出してください、彼はこれら厄介な政策を積極的に推進していたのです。特に容疑者引き渡し、特例拘置引き渡しに関する政策です。ですから、彼が今日、拷問に関する上院委員会の情報報告書を読んで以前はまったく知らなかったことを知って、そのことでショックを受けたなんて、しらばくれるのもいい加減にしてほしい。わざと情報を上げさせなかったのです」と言うのはCIAと国務省で分析官を務めたメルビン・グッドマンです。

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    2013/2/8(Fri)
    記事番号: 
    3
  • コードピンク 無人機で殺された民間人の名を叫んでブレナン公聴会をたびたび中断

    2月7日のジョン・ブレナンのCIA長官指名承認公聴会ではコードピンクの活動家たちがブレナンの証言をたびたび中断させたため、短い休憩をとって活動家を会場から排除しました。活 動家女性の1人は米無人機攻撃で殺害されたパキスタン人の子供たちのリストを掲げました。元米外交官のアン・ライト大佐も2011年の米ドローン攻撃で殺 された16歳のパキスタン人少年タリク・アジズの名前を書いたサインを首から吊るしてブレナンを遮りました。ライト他7人がこれで逮捕されています。コー ドピンクの創設者メディア・ベンジャミンに話を聞きます。ベンジャミンもこの公聴会妨害に加わり、最近はパキスタンに訪れて無人機攻撃の犠牲者たちと対話 してきています。「無人機攻撃は単なる殺人ではありません。そこに住むすべての人々を恐怖に陥れているのです。24時間絶え間なく遠鳴りの飛行音を聞き、 学校に行くにも怯え、買い物に行くにも、葬式に、結婚式に行くにもびくびくしなければならない。コミュニティ全体を混乱に陥れているのです」とベンジャミ ンは言います。「私たちはこの情報を、選挙で選ばれた公職者たちに伝えたいのです。無人機攻撃の政策がいかに違法で不道徳で非人道的であるかはもちろんのこと、それに加えて‘あなた方は、アメリカ国内での私たちの安全をおびやかしているのだ’と言ってやるためです」。

    dailynews date: 
    2013/2/8(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ジェレミー・スケイヒル:米国市民暗殺の問題 ブレナン公聴会はほぼ無視

    オバマ大統領がCIA長官に指名したジョン・ブレナンが、7日の指名承認公聴会で、オバマ政権のテロ対策を強く弁護しました。武装無人機の利用増加や米国市民の意図的殺害などもです。「ジョン・ブレナンに問い質すべき核心的な問題は何ひとつ効果的な形で質問されませんでした」と、近日発売のDirty Wars(『汚い戦争』)の著者ジェレミー・スケイヒルは言います。「せっかくアンガス・キング上院議員やロン・ワイデン上院議員みたいな人たちが骨のある質問をしたのに。たとえば、CIAは米国の領土内で米国市民を殺害する正当な資格を有しているのかといった質問はとても鋭く、ブレナンはまともに答えられなかった。それなのに、後に続く質問でこの点にさらに突っ込むような場面がほとんどなかった・・・(ブレナンは)もう4年以上も’暗殺の帝王’と言えるような特別の権限を政府内で与えられてきました。それなのに連邦議会の公聴会の議論は、まるで中古自動車の購入の如何について論じているような感じで、まるで歌舞伎芝居です。とんでもない現状認識です」とスケイヒルは言います。

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    2013/2/8(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ラジオ・アンビュランテ:語られてこなかったアメリカ大陸の物語を紹介する スペイン語ラジオ番組

    新しいスペイン語のラジオ番組、ラジオ・アンビュランテ(Radio Ambulante)は、移民問題や誘拐問題などの背景にある、人々の知られざる物語を紹介するため、ラテンアメリカと米国各地から声を集めています。この番組は、アメリカ大陸各地で活動するジャーナリストのネットワークを使って月一回放送され、スペイン語ラジオ放送界に欠けている大きな穴を埋めています。ラジオ・アンビュランテの製作総指揮を務め、小説『ロスト・シティ・レディオ』(Lost City Radio)で高い評価を得た作家でもあるダニエル・アラルコンと、同番組のプロデューサーのひとり、アニー・コレアルに話を聞きます。コレアルには、コロンビアで誘拐された父親に、ラジオ放送を通じてメッセージを届けた話をしてもらいました。

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    2013/2/7(Thu)
    記事番号: 
    2
  • グローバル化する拷問:ブレナン指名公聴会を前に CIAの特別拘置引渡しへの国際的協力関係あらわに

    米連邦議会において、対テロ対策担当の元締め、ジョン・ブレナン大統領補佐官へのCIA長官指名承認公聴会が始まりましたが、そんななか、CIAが9.11同時テロ後におこなわれた、拘束、特別拘置引渡し、拷問などの秘密作戦へのグローバルな協力を詳細に点検した報告書が発表されました。その報告書、”Globalizing Torture”(「グローバル化する拷問」)のなかで、「オープン・ソサエティ正義イニシアティブ」(The Open Society Justice Initiative)は、CIAが136名を拘留するのに、54カ国が手を貸したと述べています。この数字は、これまで試算されてきたなかで最大です。報告書の執筆者アムリト・シンに、この調査結果について、そして現在も展開をつづける同作戦でのブレナンの役割について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/2/7(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ビル・マッキベン: 反キーストーンXLデモを前に 全米の大学で拡大する化石燃料企業からの投資撤収

    バーモント州のスターリング大学が5日、環境団体350.orgがリストアップした化石燃料200企業への投資を引き上げると発表しました。スターリング大学は、このような決定を行った全米で3番目の大学です。メイン州のユニティ大学とマサチューセッツ州のハンプシャー大学が1番目と2番目でした。投資撤収キャンペーンはその他200以上の大学で進行中です。「若い人たちが『自分たちはこの地球上でまだあと60年も70年も生きていかなきゃならないんだ。今すぐ何かしなきゃだめだ』と言い始めたことは、まったく驚くには当たらないでしょう」と350.org のビル・マッキベンは言います。「その『何か』とは、四半世紀にわたって、理性的な変革を阻んできた化石燃料企業に対して立ち上がることです」。マッキベンは2月第3月曜日の「大統領の日」の祝日に行われるキーストーンXLパイプライン建設反対デモの準備にも関わっています。彼によると、これは米国ではおそらく「過去最大の気候関連のデモ」になるということです。

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    2013/2/6(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ブルックリン大学 反イスラエル・キャンペーン主催で予算削減の脅しを受ける

    明日7日、ブルックリン大学ではイスラエル産品の不買運動とイスラエルからの投資引き上げを訴えるパレスチナ系主導のフォーラムが開かれることになっていますが、それを主催すれば同大学の予算を削減すると、ニューヨークの政治家たちが脅しをかけています。同大学の政治学部がこのイベントの共同スポンサーの一つであることに対して、ニューヨークの市会議員グループが、同大学への税金からの助成金を停止する可能性を持ち出したのです。この市議たちの脅迫以外にも、連邦議員以下さまざまな地方議員が圧力をかけています。ブルックリン大学はスポンサーを降りるかイベントそのものをキャンセルするように迫られていますが、イベントを開催すると断言しています。イベントの主要講演者の1人、作家で活動家のオマール・バルグーティに話を聞きます。バルグーティはBoycott , Divestment , Sanctions : The Global Struggle for Palestinian Rights(『不買、投資撤収、制裁:パレスチナの権利のための世界規模の苦闘』)の著者で、その頭文字であるBDS運動の創設メンバーです。BDS運動についてバルグーティは次のように言います。

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    2013/2/6(Wed)
    記事番号: 
    2
  • パウエル米国務長官の国連演説から10年 当時の長官補佐官と作家ノーマン・ソロモンが討論

    ちょうど10年前のこの週、ブッシュ政権がイラク侵攻を推し進めるための決定的な瞬間が訪れました。2003年2月5日、当時の米国務長官コリン・パウエル将軍が国連安全保障理事会で演説したのです。彼のメッセージは明白でした。イラクは非常に危険な大量破壊兵器を保有しており、サダム・フセインは禁止兵器を隠匿して国連調査団を組織的に欺こうとしている、というものです。10年が経ったいま、当時のパウエル長官の補佐官ローレンス・ウィルカーソン大佐とメディア批評家ノーマン・ソロモンの討論をお送りします。大佐は長官の国連演説の草稿を作成した人物で、後にその内容は誤りだったと認めました。ソロモンはWar Made Easy(『簡単にできる戦争』)の著者です。ウィルカーソンはパウエル演説に関して「あの演説が……イラクとの戦争に突入する最終的な決め手だったという批判は、誇張されたものだと信じています」と言います。「ジョージ・W・ブッシュとディック・チェイニー副大統領たちは、パウエル長官の国連演説よりずっと前にイラク戦争を行うことを決めていました……演説は開戦に弾みを付けたということです……率直に言えば、私たちはみんな間違っていました。情報部門は、根本のところで間違っていただけでなく、あまりにも政治に引きずられ過ぎていたか? まさにその通りだと思います」。これに応えてソロモンは言います。

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    2013/2/6(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ダニエル・エルズバーグ:国防権限法の無期限勾留条項は“憲法への政府による冒涜”

    米国市民を無期限に勾留する権利を政府に与える法律に挑む訴訟の裁判が2月第2週、連邦裁判所で再開します。学者、ジャーナリスト、活動家たちが、2月6日、米軍がテロの容疑者と見なせば、誰であれ、世界中のどこででも、令状も裁判もなしに勾留することができる権限を米軍に与える国防権限法(NDAA)の一条項に反対し、裁判所で口頭弁論を行う予定です。2012年9月の画期的な判決の中で、ニューヨーク南地区のキャサリン・フォレスト判事は、無期限勾留条項は憲法修正第1条と第5条に定められた米国市民の権利を侵害しかねないとして廃止の判決を下しました。この件の原告で、おそらく全米で最も有名な内部告発者であるダニエル・エルズバーグから話を聞きます。エルズバーグは1971 年、ベトナム戦争に関する米国の秘密の歴史を明らかにした国防総省の機密文書ペンタゴン・ペーパーズを公開しました。

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    2013/2/5(Tue)
    記事番号: 
    4

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