デイリーニュース

  • 「狂気の沙汰」 コードピンクのメディア・ベンジャミンが語る シリア爆撃とイラク攻撃の拡大

    米国防省は、イラク北部のクルド人地域から空爆任務を帯びた飛行を開始すると発表しました。これは「イスラム国」の過激派に対する米国主導の軍事作戦の一環として行われるものです。しかし米国のシリアへの空爆はいつ始まるのか、いまだに定かではありません。マクラッチー誌によると、シリア戦略について多くの問題が解決していないため、オバマ大統領は米中央軍に対しシリアでの戦闘活動の開始の指示をまだ出していません。本日は、オバマ大統領のイラクでの軍事活動の拡大とシリア爆撃について、コード・ピンクの創設者である米国の代表的な平和活動家メディア・ベンジャミンに話を聞きます。コード・ピンクは女性を中心とする平和と社会正義活動グループで、オバマ大統領が10日に演説した際には、ホワイトハウスの外で抗議活動をしました。彼女はDrone Warfare: Killing by Remote Control (『無人機の戦争 リモートコントロールによる殺害』)の著者です。

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    2014/9/12(Fri)
    記事番号: 
    1
  • マーティン・ルーサー・キングならどうする? 米のシリア空爆開始に タビス・スマイリーがキング師の反戦思想を語る

    マーティン・ルーサー・キングならどうする? 米国のシリア空爆計画をめぐる議論が展開する中、米国の対外政策と、ベトナム戦争を激しく批判し、自国政府を「現代における、世界最大の暴力提供者」と呼ぶようになった、キング師の晩年を見ていきます。公共テレビとラジオのアンカー、タビス・スマイリーは、新著Death of a King: The Real Story of Dr. Martin Luther King Jr.’s Final Year(『キングの死:晩年のマーティン・ルーサー・キングの真実の物語』)を執筆しました。

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    2014/9/11(Thu)
    記事番号: 
    2
  • オバマ大統領 「イスラム国」壊滅を誓うも シリアとイラクでの攻撃拡大で 「終りなき戦争」になる可能性

    武装勢力「イスラム国」(Islamic State)を攻撃するため、オバマ大統領は、初めてシリア国内での空爆を承認し、またイラク国内での同様の空爆の拡大も承認しました。ゴールデンアワーにテレビ中継された演説で、オバマは「イスラム国」の戦闘員は「どこにいようと」追いつめると誓いました。加えて、オバマはイラクに457人の米兵を増派することを発表、これで派兵数は合計1600名になります。オバマはまた、シリア反政府勢力への軍備を提供し軍事訓練を与えることについて、議会の支持を呼びかけました。オバマ大の演説と、最新の中東への米軍進出について2人のゲストに分析してもらいます。元在クロアチア米大使ピーター・ガルブレイスは、80年代よりイラク関連問題に関わり、クルディスタン地方政府の元アドバイザーでもあります。ヴィジャイ・プラシャドは、トリニティ・カレッジの国際関係教授で、複数の著書があります。プラシャドの最新記事はWhat President Obama Should Not Do About ISIS(「『イスラム国』(ISIS)について、オバマ大統領がすべきでないこと」)です。

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    2014/9/11(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 米国でマリファナ解禁が進む中 世界の元首脳たちが失敗続きの麻薬戦争の終結を提言

    米国内で力を得ている、麻薬解禁の動きに注目します。この動きは、世界各国の元首脳たちによっても支持されています。8日、フィラデルフィアのマイケル・ナッター市長はマリファナ所持を非犯罪化する法案に署名すると発表しました。これによりフィラデルフィアは、全米最大のマリファナ解禁都市になります。8月最終週には、サンタフェ市議会がマリファナを非犯罪化する法案を可決しました。2014年初め、ワシントンDC市長のビンセント・グレイは、首都ワシントンで1オンスまでのマリファナ所持を非犯罪化する法案に署名しました。マリファナの合法化に関する住民投票は、11月には、オレゴン、フロリダとアラスカ各州で、マリファナの合法化に関する住民投票が行われます。2年前の2012年には、やはり有権者投票で、コロラドとワシントン両州で娯楽用マリファナが合法化されました。一方、9日には、元首相たちと国連幹部がニューヨークに集まり、麻薬使用者の犯罪化と投獄に終止符を打つよう呼びかけました。この「麻薬政策に関するグローバル委員会」には、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ポーランド、ポルトガル、スイスの元首脳がパネリストとして参加しています。この委員会は2011年に麻薬戦争は失敗に終わると宣言して、初の大きな話題を呼びました。

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    2014/9/10(Wed)
    記事番号: 
    3
  • インターネットスローダウン:ネットの中立性の規制が変わるとこうなる ユーザーに警告するオンライン抗議キャンペーン

    もし今日あなたのお気に入りのウェブサイトの読み込みが遅いように見えたら、画面に注目してください。「ネットのための戦い(the Battle for the Net)」のグローバルなアクション・デー「インターネットスローダウン」を体験しているのかもしれません。インターネットは実際にはスローダウンしませんが、多くのサイトのホームページに「読み込み中」の画像が表示されます。抗議キャンペーンの企画者達はこれを近い将来、インターネットがこうなりかねない事態を象徴する「死の糸車」と呼んでいます。コムキャスト、タイム・ワーナー、AT&T、ベライゾンのような巨大インターネットサービスプロバイダ(ISP)は、インターネットを管理する規制を替えようとしています。ネットフリックス、モジラ、キックスターター、エッツィー、ワードプレス等、巨大ネット企業のいくつかも、本日の「インターネットスローダウン」に参加し、サービスプロバイダーに、読み込み時間を早めたり、競争他社など、特定のサイトの読み込みを遅くするなどの権限を持たせてはならないという、ネット中立性の原則に注意を喚起しています。ネットの中立性に関する裁決は、早ければ年内に出されることになっています。

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    2014/9/10(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 独占:地方検事 二人の気候活動家の起訴を却下 気候変動の脅威に言及

    8日、2人の気候変動活動家が、マサチューセッツの法廷で裁判にかけられる予定でした。ブライトン・ポイント発電所まで4万トンの石炭を運ぶ船の荷積みを妨害したためです。51年の歴史をもつこの発電所は、同地域最大の温室ガス放出源のひとつです。ところが、驚いたことに当地の地方裁判所検事は刑事訴追を却下し、他の3つの民事上の責任に対する起訴も軽減し、気候変動は地球が直面している重大な危機だと述べました。本日は活動家のケン・ワードとジェイ・オハラ、ブリストル郡地方検事のサム・サッターを招き話を聞きます。裁判所で対決する予定だった日からまだ数日ですが、3人全員が21日にニューヨークで開催されるPeople’s Climate March(人々の気候変動行進)デモに参加する予定です。

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    2014/9/10(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 気候変動防衛? 地球温暖化を引用し、地区検事長が2人の反石炭活動家の罪状を取り下げ

    マサチューセッツ州ブリストルの地区検事長サム・サターは、4万トンの石炭の輸送を妨害したことで9月8日に裁判にかけられる予定だった2人の環境活動家の刑事責任を問う罪状を、予想外にも取り下げました。ケン・ワードとジェイ・オハラは2013年5月、マサチューセッツ州サマセットのブレイトンポイント火力発電所への石炭の輸送を自分たちのロブスター漁用の船で妨害しました。ワードとオハラは、石炭産業が地球を脅かす気候変動を悪化させていると主張することで、裁判で「防衛の必要があった」と訴える予定でした。地区検事長サターは、前例のない発表の中で、彼らの論理を受け入れ刑事罰を取り下げました。裁判所の外でサターは、「気候変動は、我々の地球がこれまでに直面した中でも極めて深刻な危機の一つです」と述べ、彼の判決を説明しました。「控えめに言っても、この問題に対する政治的主導は甚だしく欠けています」。

    2人の環境活動家、ケン・ワードとジェイ・オハラ、そして地区検事長サム・サターへのインタビューは9月10日にデモラクシー・ナウ!で放送します。

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    2014/9/9(Tue)
    記事番号: 
    3
  • イリノイ大学へ イスラエルによるガザ攻撃を批判した教授スティーブン・サライタの採用回復要求

    大学の秋学期が始まっていますが、イリノイ州のある大学では、近年の記憶の中では全米で最大規模の学問の自由についての論争が巻き起こっています。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校がイスラエル政府に批判的な教授の採用を取り消し、そのことに対する激しい抗議が起こっています。スティーブン・サライタはネイティブアメリカン研究プログラムで、終身教授として同校で仕事を始める予定でした。しかし、今夏のイスラエルによるガザ攻撃に対する厳しい非難を彼がツイートし続けた後で、サライタは採用の取り消しを告げられました。同校は、サライタの意見を批判する寄付者や保護者、卒業生から圧力を受けており、中には経済的支援を止めると脅す人もいました。数千人の教授らがサライタの採用の回復を求める嘆願書に署名し、一部の講師は抗議のために授業を中止しました。米国大学教授協会は同校の今回の処置は「学問の自由と適正手続きに反している」と言います。アーバナ・シャンペーン校の多くの学部は、大学総長のフィリス・ワイズに対する不信任決議を可決しました。アーバナ・シャンペーン校の学生らは9月9日、サライタを支援するために授業のボイコットを行い、沈黙の1日を送る予定です。

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    2014/9/9(Tue)
    記事番号: 
    2
  • レイ・ライスだけではない:デイブ・ザイリンが語る家庭内暴力を大目に見てきたNFLの歴史

    ここで検証するスポーツニュースによって、家庭内暴力の問題と、米国で最も人気がある競技がその問題をきちんと扱ってこなかったという事実に光が当てられています。当時フィアンセだった恋人を殴打し意識不明にさせた新たな映像が公開されたボルチモア・レイブンズの人気ランニングバッグ選手レイ・ライスは、チームから追放され、全米プロフットボールリーグ(NFL)から無期限に出場停止になりました。しかし、この事件の詳細については、ライスが意識不明の女性をエレベーターから引きずり出し、彼女の顔を地面に打ち付ける様子を別の角度から撮影した映像が数ヶ月前に公開された時点で周知となっていました。ボルチモア・レイブンズはライスを擁護し、7月の時点でのNFLの最初の対応は、彼を2試合だけ出場停止にするというものでした。しかし全米からの大規模な抗議によって、NFLのコミッショナー、ロジャー・クッデルが謝罪し、NFLの家庭内暴力についての対応方針が変更されることになりました。NFLがそうするのに、どうしてこんなに長い時間がかかったのでしょうか? NFLとレイブンズは何を知っていたのでしょう? そしてそれをいつ知ったのでしょうか? ネイション誌のスポーツコラムニストで、シリウスXMラジオの番組「エッジ・オブ・スポーツ・ラジオ」(Edge of Sports Radio)の司会者デイブ・ザイリンから話を聞きます。

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    2014/9/9(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 大手たばこ会社の児童労働者:米国の農園で健康リスクと過酷な労働条件に耐える若い労働者たち

    たばこ会社が子どもにたばこを販売することは禁じられているにも関わらず、彼らは児童労働によって利益を得ていると言われています。ニューヨーク・タイムズ紙と国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチによる調査で何百、もしかしたら何千もの子どもが、米国内のタバコ農園で労働していることが明らかになりました。その多くが「緑たばこ病」やニコチン中毒に苦しみ、吐き気、めまい、不整脈などの症状を引き起こします。子どもの体はまだ発達状態にあるため、有毒な殺虫剤に特に被害を受けやすい状態です。労働者は、湿ったタバコの葉を扱うだけで、喫煙と同じ量のニコチンを吸収する可能性があります。ノースカロライナ州の若い労働者に会いに行ったニューヨーク・タイムズ紙の労働問題のベテラン記者、スティーブン・グリーンハウスに話を聞きます。「多くの子どもたちが『朝の6時から夕方の6時まで働いている』と言っていたことにショックを受けました」とグリーンハウスは語ります。多くの若い労働者はときに炎天下で、週60時間労働に耐えているといいます。米国の法律では、学校の出席に影響をきたさない限り、タバコ農園は12歳以上の労働者を労働時間無制限で雇うことを許可しています。

    dailynews date: 
    2014/9/8(Mon)
    記事番号: 
    3

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