デイリーニュース

  • アフリカの経済学者のサミール・アミンが語る 世界社会フォーラム グローバル化&野蛮な資本主義

    チュニジアのチュニスで開催中の「世界社会フォーラム」に数万人が参加しています。エジプト生まれの経済学者でアフリカ屈指のラディカルな思想家サミール・アミンに話を聞きます。アミンは現在、アフリカの主要な政治経済学者の一人と評価され、現代史を第三世界の視点から捉え、「南」側諸国は資本主義の遅れてきた新参者などではなく、はじめから、工業化された豊かな「北」側諸国に従属する立場でグローバル経済に統合されたと論じてきました。アミンは現在、セネガルのダカールの「第三世界フォーラム」(「世界社会フォーラム」の前身とみなされている組織)の所長で、1997年以来、「オルタナティブに向けた世界フォーラム(World Forum for Alternatives)」の議長です。アミンには数千件におよぶ新聞・雑誌への記事や論考に加え、30冊を超える著作があり、代表作は、『帝国主義と不均等発展』、Global History: A View from the South (『グローバル史:南からの見解』)、The Liberal Virus: Permanent War and the Americanization of the World (『リベラル・ウィルス:永遠の戦争と世界の米国化』)などです。

    dailynews date: 
    2015/3/27(Fri)
    記事番号: 
    3
  • イエメン危機:国内紛争が地域紛争として泥沼化するおそれ

    サウジアラビアとエジプトはイエメンに地上軍を派遣すると脅しをかけています。イエメン危機の起源をみてみましょう。多くの人々が今回の戦闘をサウジアラビアとイランとの代理戦争と分析していますが、ジャーナリストのアイオナ・クレイグは、戦闘の原因はイエメン国内の紛争から派生していると言います。「人々は、イランとサウジ王国との闘いという枠組みで捉えようとしており、確かに、現状は、そうなっています。けれども、本質的には国内政治が原因なのです」。クレイグは、最近4年間をイエメンで過ごし、サナから報道を行いました。番組ではまた、ガーディアン紙の元中東編集員ブライアン・ホイッテカーにも、何十年にわたるサウジのイエメン介入について聞きます。

    dailynews date: 
    2015/3/27(Fri)
    記事番号: 
    2
  • イエメンに新たな戦争はいらない:サウジによる攻撃2日目に突入 サヌアから報告

    サウジアラビア主導のイエメン空爆作戦が2日目に突入しました。サウジ主導の空爆は、シーア派の反政府組織フーシが2014年に首都サヌアを掌握し、今年2月にはアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領を退陣に追い込んだことを受け、同派のさらなる勢力拡大を阻止する意図のものです。ハーディー大統領は26日、避難先だったアデンを離れ、サウジアラビアに向かいました。報道によると、この空爆でこれまでに少なくとも市民39人が殺害されました。アムネスティ・インターナショナルによると、死亡者には少なくとも6人の10歳未満の子供が含まれています。米国、湾岸諸国、エジプト、トルコ、パキスタン、スーダンが、サウジの空爆作戦を支援しています。カーネギー中東センターの客員教授でサヌア在住のファレア・アル=ムスリミに話を聞きます。アル=ムスリミは最近、「私は25歳のイエメンの男性です。故国でこれまでに少なくとも15回、戦争を目にしてきました。これ以上の戦争は、ごめんです。私に必要なのは、いくばくかの支援と教育そして経済です。銃はいりません」とツイートしました。

    dailynews date: 
    2015/3/27(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 気候変動否定論の億万長者がなぜ有名科学博物館の役員なのか? 公開書簡、関係の断絶を呼びかけ

    米国の有名博物館に対し、地球温暖化で利益を得る億万長者の寄付者との関係を断つよう呼びかける声が上がっています。気候変動を専門とする科学者や博物館の専門家、環境保護グループが共同で出した公開書簡は、科学および自然史博物館は、化石燃料企業やコーク兄弟のような個人寄付者からの資金受け取りをやめるべきだとしています。コーク産業(Koch Industries)は、燃料業界の株式を広く所有し、気候変動否定論に資金提供をしてきました。デビッド・コークは、アメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)および米国立自然史博物館(Smithsonian National Museum of Natural History)の両方の理事を務めています。コークが支援しているの国立自然史博物館で最も議論の的となっている展示のひとつは、人類は気候変動への適応によって進化したという説を後押しする展示です。公開書簡の発起人は、新しい移動式の「自然史博物館」(Natural History Museum) という今までにない類の博物館です。この博物館は「自然に影響する社会政治的な力に光をあてること」を目的としています。

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    2015/3/26(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 反対する戦争を逃れ タリバンに拘束され非人道的扱いを受けたボウ・バーグダール 脱走の罪で告発される

    米軍はボウ・バーグダール軍曹を脱走の罪と敵前不正行為の罪で告発しました。バーグダールは2009年、アフガニスタンの陸軍基地を離れた後、タリバンに5年間拘束されました。当初、軍の報告書は、バーグダールは自らの意志で基地を離れた可能性が高いとしながらも、米軍の職務を完全に放棄するつもりがあったかを明らかにするには至りませんでした。タリバンによる拘束中、バーグダールは殴られ、拷問にかけられ、約12回逃走を試みた後、檻に閉じ込められたと語っています。2014年、バーグダールは、タリバン戦闘員5名と引き換えに解放されました。今回有罪となった場合、終身刑となる可能性があります。2008年11月から09年8月までアフガニスタンで従軍したブロック・マッキントッシュに話を聞きます。マッキントッシュは良心的兵役拒否ステータスを申し出、14年5月に除隊となりました。

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    2015/3/26(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 終わりなき戦争:米はティクリート空爆開始しアフガニスタン撤退を遅延 一方「対テロ戦争」犠牲者数は130万人に

    米国がイラクの都市ティクリートの空爆を開始、またアフガニスタンからの撤退を再度遅延する一方、新たな報告書でイラク戦争で約100万人が犠牲になったことが明らかになりました。ノーベルを受賞した「核戦争防止国際医師会議」(International

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    2015/3/26(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「移民を抑制するための拘留は違法」との裁決をよそに 民間経営による 移民家族用の拘置所が増加 

    オバマ政権は、「大量移民を抑制する目的で母親と子供たちを抑留することは違法である」との裁判官の命令にもかかわらず、物議を醸す母子拘留を引き続き行っています。去年の夏から、生後数か月の乳児を含む子供たちを連れた何千人もの中米の女性が、難民としての庇護を求め米国に渡りました。その多くは、暴力的な迫害を受け、後に「恐怖に信頼性」があるため難民となる資格があると認定されています。それにも関わらず、彼らは施設に収容され拘留されて退去させられるまで、自由の身になることはほぼありません。先月連邦判事が、移民の入国を阻止しようと難民を拘留するオバマ政権の方針は違法であるという判決を出し、出入国管理局にこれらの女性と子供たちを解放し始めるよう命令を出しました。それ以来、多くの家族が保釈金を払い釈放されましたが、中にはそれが払えず拘留されたままの家族もいます。彼らは、テキサス州南部にある民間刑務所会社が運営する2つの新しい抑留施設の一つに拘束されています。本日はデモクラシー・ナウ!のプロデューサー、ルネ・フェルツが現場で取材したレポートを放送します。レポートの中で彼女は最近釈放されたばかりの母親と息子にもインタビューしています。またテキサス大学法科大学院の移民クリニック元院長のバーバラ・ハインズにも話を聞きます。

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    2015/3/25(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ソンミ村再考: 虐殺から47年 セイモア・ハーシュ 彼が暴露した米軍による大虐殺の現場を訪れる

    ベトナムへの米国の地上侵攻が始まってから50年、本日は米軍兵士が何百人もの住民を虐殺した1968年のソンミ村虐殺事件を再考します。ジャーナリストのセイモア・ハーシュはこの虐殺とその後のもみ消し工作を暴露してピューリツァー賞を受賞しましたが、実際その現場を訪れたことはありませんでした。この暴露記事は帰還した兵士への米国内でのインタビューを基に書かれたからです。虐殺から47年、彼は旧ソンミ村(英語名:ミライ, 現ティンケ村)を初めて訪れ、ザ・ニューヨーカー誌に"The Scene of the Crime: A Reporter’s Journey to My Lai and the Secrets of the Past" (犯行現場:ソンミ村と過去の秘密への記者の旅)という最新記事を掲載しました。50年近く前、どのようにこの虐殺を暴露したか、そしてソンミ村を初めて訪れた感想をハーシュに語ってもらいます。

    dailynews date: 
    2015/3/25(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 米政府憤慨、ネタニヤフとの対立を宣言 しかし占領に対する米国の重要な支援を終わらせるつもりはあるのか?

    米政府は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフが2国家共存案を否定したことを受け、対イスラエル政策を見直すと発表しています。ネタニヤフが自分が在任中はパレスチナ国家樹立はないと誓ったこと、また支持者に対しアラブ系住民の投票率が高いことに対する警戒を促したことに対し、米政府当局者はネタニヤフをあからさまに批判しました。ネタニヤフは自らの発言を撤回しようとしていますが、米当局者らは、国連安全保障理事会での反イスラエル的な決議案に対する拒否権を発動しないことも含めた手段を講じる可能性を示唆しています。ネタニヤフの発言をめぐる議論の背景には、ネタニヤフがすでに展開している、イランとの核協議を頓挫させようとする試みをめぐる緊張があります。ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、ネタニヤフの妨害活動はいまや米国とイランの協議に対するイスラエルのスパイ行為と、米議会の共和党員らへの機密情報の譲渡に及んでいるといいます。ほころびた関係と、米国による懲罰行動についての発言にも関わらず、米政府は占領に対する米国の長年の支援を終わらせる用意があるのかどうかというのが今後問われるところです。米政府関係者は、イスラエルに対する米国の軍事援助費の数十億ドルは今後も変わらないことを断言しています。3人のゲストから話を聞きます。

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    2015/3/24(Tue)
    記事番号: 
    3
  • イラク政府のISISとの容赦なき戦いの裏側:混乱する米侵攻後のイラクを支配する武装集団

    「2014年秋のムハッラム(イスラム歴の新年)の聖月の間にバグダッドにある内務省を見た人は、イラクの国教は隣国のイランと同様に、イスラム教シーア派だと考えても無理はないでしょう」と、ジャーナリストのマシュー・エイキンスはローリングストーン誌の彼の最新記事Inside Baghdad’s Brutal Battle Against ISIS(『イラク政府のISISとの容赦なき戦いの裏側』)の中で書いています。エイキンスにイラクにおける武装集団の台頭と、2003年の米国による侵攻後、数年にわたって国土を荒廃させた派閥闘争の再燃について話を聞きます。アフガニスタンでも幅広く取材しているエイキンスに、アフガニスタンのアシュラフ・ガニー大統領による米政府の訪問についても話を聞きます。「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」のイラク調査員であるエリン・エバースからも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/3/24(Tue)
    記事番号: 
    2

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