ハリケーン「ハービー」が、12以上の石油精製所の拠点であるヒューストン地域の環境にもたらす影響への懸念は増す一方です。環境団体「ヒューストン大気同盟」(Air Alliance Houston)は、複数の石油化学工場が閉鎖されることで100万ポンド(約45万キログラム)以上の汚染物質が大気中に放出されるだろうと警告しています。ヒューストンの工場地帯の住民は、周辺の多くの工場から化学薬品のような耐え難い臭いがしてくると報告しています。取り残された住民は「これらの化学物質によって文字通りガス攻撃を受けている」と、環境正義団体「t.e.j.a.s」の活動家ブライアン・パラスは言います。ヒューストンのこうした工場に最も近い住民は、圧倒的に低所得者とマイノリティーです。「環境正義の父」として知られるロバート・ブラード博士に話を聞きます。彼は現在テキサス・サザン大学の特別教授です。ブラード博士はヒューストンの自宅からの出演ですが、ブラゾス川の増水のために彼自身も番組が終わったあと昼前には避難しなくてはなりません。