【21/02/03/1】ビルマの軍事クーデターについて、反体制派の人物に話を聞きます。事実上の国家指導者アウン・サン・スー・チーは拘束されています。クーデターは、議会が招集される予定時刻の数時間前に始まりました。2020年11月に行われたビルマ議会の選挙では、アウン・サン・スー・チーの率いる党が、改選議席の80%以上を獲得しましたが、国軍は、根拠を示すことなく、選挙で不正が行われたと主張していました。議員や活動家、人権擁護擁護者ら数百人も拘束されています。国軍はビルマを、ミャンマーと呼んでいます。同国の一部では通信も遮断されています。「アウン・サン・スー・チーと、これ以上、民主主義ごっこはできないと国軍は判断したのです」。こう語るのは、ロヒンギャ解放連合(Free Rohingya Coalition)と東南アジア刷新フォース(Forces of Renewal for Southeast Asia)の共同創設者、マウン・ザルニです。「国軍は、選挙結果ばかりか、法的にも完全に否定されたのです。国軍が民主主義のゲームをつぶすと決めたのは、それが理由です」。ザルニは、クーデターによって、ロヒンギャのイスラムコミュニティへのさらなる悪影響も懸念されるといいます。
【21/02/02/1】新型コロナウィルスのパンデミックが始まって以来ずっと、米国の黒人とラテン系は他より高い死亡率を示しています。また新たなデータは、彼らのワクチン接種率が白人よりもはるかに低いことを示しています。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、ワクチン接種を受けた60%以上が白人だった一方、ラテン系は11.5%、アジア系は6%、そして黒人はわずか5%余りだったことを報告しています。このCDCのデータは約1300万人の米国人がワクチン接種を受けた、米国におけるワクチン接種展開の最初の1ヵ月の間に収集された詳細に基づいています。しかし、人種とエスニシティについては接種を受けた人の約半分しかわかりませんでした。黒人とラテン系は必要不可欠な労働者としての彼らの仕事のために平均以上にCOVID-19の危険にさらされ、また既往症を持つ率も高い傾向にあります。「ここで我々の目の前に示されているのは、約150年にわたる医療制度の怠慢です」と、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校医学部、「ラテン系の健康と文化の研究センター」( Center for the Study of Latino Health and Culture)の所長であるデビッド・ヘイズ=バティスタ医師は言います。「こうした格差はパンデミックが始まった9カ月前に突然生じたわけではないのです。