中間選挙結果に勢いづいて、共和党議員たちは、オバマ大統領が2010年初めに署名した民主党の画期的な医療保険制度改革法案を撤回または廃止すると明言しています。医療保険業界内部から告発者に転身した人物は、共和党は法案を完全に撤回する代わりに、消費者を守ることを目的とした同法案を形骸化することで最終的に妥協するだろうと言います。なぜなら、保険業界は保険制度改革の恩恵を被っている受益者のひとつであると同時に、共和党の選挙運動の主要な資金提供者であるからです。ウェンデル・ポッターは当然こうした事情に精通しています。彼は米国の二大保険会社ヒューマナとシグナで20年間広報担当として働いていたのですから。ポッターは2009年6月に仕事を辞め、利益優先主義が保険業界の無節操なやり方に拍車をかけていると議会で証言し、全米中で大きく報道されました。ウェンデイ・ポッターに、彼の新著Deadly Spin: An Insurance Company Insider Speaks Out on How Corporate PR is Killing Health Care and Deceiving Americans(『致命的な回転:内部からの告発 保険会社広報が保険制度を潰して米市民を欺く方法』について話を聞きます。