前週、マンハッタンの連邦裁判所は、ドキュメンタリー映画作家に対して、大量の撮影フィルムをシェブロン社に提出するよう命じました。賞も受賞したジョセフ・バーリンジャーの映画Crude: The Real Price of Oil(『原油:石油の本当の値段』)は、エクアドルに暮らす先住民が、自分たちの土地で経営しているシェブロンテキサコによる油汚染と闘う日々を記録した作品です。同作品は、熱帯雨林で数十年にわたって無計画に行われた石油の掘削により、自分たちの土地、川、井戸、家畜、そして身体が蝕まれたと主張する3万人のエクアドル人とシェブロン社との間で繰り広げられた17年に及ぶ法廷闘争を取り上げています。シェブロン社は、環境汚染で270億ドルの賠償金を求めているエクアドル人たちとの訴訟で、この作品のNGフィルムを弁護材料に使いたい考えです。