ジョン・ル・カレ(1931-2020) イラク戦争 企業権力 アフリカの搾取などについて語る
2020/12/25(Fri)
記事番号:
2

【20/12/25/2】世界的に有名なイギリスの小説家ジョン・ル・カレが12月12日、89歳で亡くなりました。ル・カレは、半世紀以上にわたり小説を書き続け、スパイ小説の第一人者としての地位を確立しました。彼は1950年代後半から60年代前半まで英国政府の諜報部員として働きました。これは東西冷戦の真っ盛りの時期であり、それが初期の小説の主題となっていました。後期の作品では、グローバリゼーションの不公平性、野放しの多国籍企業の権力、国家の諜報機関が企業利益を守るために果たす役割などに焦点を当てています。代表作には、『寒い国から帰ってきたスパイ』や『ナイロビの蜂』などがあります。ル・カレはまた、9.11同時多発テロ事件に対する米国の反応やブッシュ政権のイラク侵攻に対して激しい批判を行った人物です。2010年には、デモクラシー・ナウ!で異例の詳細インタビューに応じてくれました。
