自宅で射殺:2011年にニューヨーク市の警察官が元海兵隊員の高齢の黒人を銃撃した事件の裁判が再開

2020/6/3(Wed)
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ケネス・チェンバレン・シニア事件で大きな進展がありました。2011年、ニューヨーク州ホワイトプレインズ市の自宅アパートで黒人のチェンバレンは警官らと争いになり、射殺されました。チェンバレンが誤って医療警報ペンダントのボタンを押したことが事件の発端でした。1日、第2巡回控訴裁判所は、連邦判事が警察の武力行使が行き過ぎであるとする訴えの一部を却下したことは誤りであるという裁決を下しました。「家族も私も、元の判決が取り消されたことがうれしくてたまりません。」と、被害者の息子、ケネス・チェンバレン・ジュニアは喜びを語ります。「人々が今集まっていますが、みんな、同じ思いだと思います。武器をもたない黒人の男性、女性、子どもたちを、法律を無視し、手っ取り早く処刑してしまうことは、もはや許されないのです」。チェンバレン家の弁護士、メイヨ・バートレットは、こう話しています。「ほとんどの人は、同意してくれるでしょう。自分の家で寝ていて、しかも、何の罪も犯していない。そんなところに、警察がドアを壊して踏み込んできて、殺されるなんて、思いもしないでしょう。医療通報を受けて警官が来たのだから、助けにきてくれたんだ、そう考えるのが普通です」。

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