タリク・ラマダン:イラク戦争は米国に経済的利益をもたらし中東全域を不安定に陥れた
2016/7/6(Wed)
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先週、イラク、トルコ、バングラデシュ、サウジアラビアで起きた武装グループによる襲撃で、 300 人以上が命を落としました。暴力事件は、世界中のムスリムが神聖な月「ラマダン」の終わりを告げる祝いの準備をしている中で、続発しました。イラクでは週末、人混みでわくバグダッドのショッピングセンターでの自動車爆弾による自爆で 250 人以上が殺害され、2003 年の米国による侵攻以降最大の死者を出す襲撃となりました。これを受けイラクの内務大臣が辞任し、イラク内政の不安定化がさらに高まっています。続発する襲撃と政治的混乱について、オックスフォード大学現代イスラム学教授のタリク・ラマダンを迎えて話を聞きます。ラマダンは、米国主導のイラク侵攻を始めとするイラクにおける西側諸国の政策が地域の不安定化をもたらしたとし、「その政策は米国とヨーロッパ諸国が武器を売り、なおかつ地域を牛耳るのに役だっている」と言います。