カリフォルニアで非常事態宣言 大量の原油が流出したサンタ・バーバラで除去作業開始

2015/5/22(Fri)
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カリフォルニア州サンタ・バーバラ沖では、破裂したパイプラインから原油が太平洋に漏れ、リフュージオ・ステイト・ビーチに漂着しています。住民が対応の遅れを指摘していた除染作業が、ようやく始まりました。パイプラインを運営する会社は当初、漏れた原油は21000ガロンと発表していましたが、後に10万5000ガロンに推定値を引き上げました。21日のサンタ・バーバラ・インデペンデント紙によれば、プレインズ・オール・アメリカン社の運営する破裂したパイプラインは、サンタ・バーバラ郡のパイプラインでは唯一、原油流出事故に備えた自動遮断バルブの設置を義務付けられていませんでした。このパイプラインの運用が郡の規制監督の対象から外れていたためです。この流出事故は、1969年に同じ地域で起きた破壊的な油井爆発事故を彷彿とさせます。この爆発事故では、ユニオン・オイル社の海底油田掘削基地から推定300万ガロンの原油が流出し、海岸線沿いの30マイルにわたって漂着いました。本日は、サンタ・バーバラ・インデペンデント紙のテイラー・ハイデン記者と環境防衛センターのリンダ・クロップに話しを聞きます。

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