チョムスキー:  米国はシリアに「違法な」脅しをかける代わりに 全世界での化学兵器禁止を推進すべき

2013/9/11(Wed)
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10日夜、オバマ大統領はホワイトハウスから全米に向けて演説を行い、シリアが保有する化学兵器の引き渡しと破壊を国際機関で監視するという、ロシアが提案した外交的努力の行方を見守る間は、シリア攻撃を先送りすると発表しました。しかし、その計画が失敗したときにはシリアに武力行使をするという脅しを続けているのです。このオバマ演説への感想をマサチューセッツ工科大学名誉教授で世界に名高い反体制主義者の言語学者ノーム・チョムスキーから聞きます。「ロシアの提案はオバマにとっては棚からぼた餅です」とチョムスキーは言います。「このまま進めば深刻な失策となるところを助けられたのですから。シリア攻撃に対する国際的な支持はまったく得られないままでしたし、米議会も支持しないと見込まれていました。つまり、オバマはまったくの窮地に立つところだったのに、抜け道が見つかったのです。しかも軍事力の脅しはかけたままでいることができる。ただし、他国に脅かしをかけることは国際法上の犯罪なのです。忘れてはならないのは国連憲章の核心的原則は軍事力の脅かしおよび行使を禁止しています。ですから、彼のしていることはそもそも犯罪です。にも関わらず彼はそれにこだわり続けるのです」

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