トランプ大統領は28日、退役軍人省のデビッド・シュルキン長官を解任し、ホワイトハウス付きの医師で、海軍少将のロニー・ジャクソンを後任に据えると語りました。ジャクソン医師は大きな政府機関を統率した経験はありません。米国退役軍人省は連邦政府の中でも2番目に大きな機関で、36万人の職員がいます。シュルキン長官は、昨年欧州訪問の際に、妻の飛行機代に公費を充てたことを始めとする様々な倫理規定違反で非難にさらされていました。しかし本人は、解任された理由は退役軍人省の民営化に反対したためだと語っています。同省は1700ヵ所の病院や診療所を運営しています。退役軍人省の民営化を推進しているのは「米国を憂慮する退役軍人の会」(Concerned Veterans for America)と呼ばれる団体で、資金を提供しているのは保守派の億万長者コーク兄弟です。医療ジャーナリストで受賞経験もあるスザンヌ・ゴードンに話を聞きます。著書Wounds of War: Veterans’ Healthcare in the Era of Privatization(『戦争の傷:民営化の時代の退役軍人医療』)が近日出版予定です。