デイリーニュース

  • アルンダティ・ロイに聞く 罰せられないインドのレイプ 暴力がいかに国家の道具として利用されているか

    世界的に知られたインド人作家で活動家のアルンダティ・ロイを迎え、インドでのレイプ事件の増加について聞きます。インド警察はこのほど、十代の少女の集団レイプと殺人の主要容疑者を逮捕したと発表しました。ダヌ・ブイヤンと共犯者らは4日、16歳の少女を生きたまま燃やしたと告発されています。事件が起こったのはインド東部のジャールカンド州で、少女は、両親が地元の村議会に娘のレイプを通報した後に殺害されたと報じられています。村議会は、レイプ容疑者のダヌ・ブイヤンに100回のスクワットと5万ルピー(約750ドル)の罰金を命じました。男らはこの罰に怒り、両親を殴打し、少女に火をつけたとされています。この事件は、最近立て続けに起こっている、未成年者に対する残虐な性的暴力事件の一つにすぎません。インドでは2016年、4万件のレイプが報告され、その40%は子供が被害者としてかかわるものでした。

    dailynews date: 
    2018/5/7(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 米「2018最優秀教師賞」は移民や難民の子どもたちを教える教師へ トランプが言及を避けたこととは

    ホワイトハウスで2日、「2018年最優秀教師賞」を受賞したマンディ・マニングの受賞演説がメディアを締め出した形でおこなわれ、トランプ大統領はマニングの生徒たちについて言及もしませんでした。マニングは移民と難民の子どもたちを教えています。マニングはホワイトハウスで億万長者のベッツィ・デボス教育長官立ち会いのもと、トランプ大統領に難民や移民の生徒が書いた手紙の束を手渡しました。またトランプから賞を受け取る際、政治的な意味を持つ6つのバッジを着けていました。2017年のウィメンズ・マーチのイラストを題材にしたもの、虹色の旗、「Trans Equality Now!」(トランスジェンダーに今すぐ平等を!)のスローガンなどです。マニングがワシントン州スポケーンから番組に加わります。マニングは同地のジョエル・E・フェリス高校で英語と数学の教師を務めています。マニングは、全米州教育長協議会によって2018年の最優秀教師賞に選ばれました。

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    2018/5/7(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 在米ホンジュラス人約9万人を強制送還か トランプ政権が保護制度を終了 危険と貧困が待つにもかかわらず

    トランプ政権は4日、現在米国に住んでいる約9万人のホンジュラス人の一時的被保護資格(TPS)を停止すると発表し、彼らは帰国すべきだと主張しました。TPSは自国に安全に戻ることができない外国人に付与される移民のステータスで、米国で合法的に暮らし働くことを許すものです。ホンジュラス人が最初にこの資格を得たのは1999年、ホンジュラスがハリケーン「ミッチ」で大きな被害を受けた後でした。ホンジュラスはいまだに世界で最も暴力が横行する国の一つだと批評家は指摘します。トランプ政権は、エルサルバドルやハイチ、ネパール、ニカラグア、スーダンの人々に対する保護も終了しました。更新されたのは南スーダンとシリアの人々の資格だけです。合計30万人に影響が出るものと推定されています。ホンジュラスからの移民でマサチューセッツ州ボストンの「Centro Presente」代表のパトリシア・モンテスに話を聞きます。この団体は1980年代以降、ホンジュラスや中米出身のメンバーと取り組みを続けてきました。モンテスの家族の中にも一時的被保護資格を失う人がいます。

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    2018/5/7(Mon)
    記事番号: 
    2
  • CIA長官に指名されたジーナ・ハスペルの承認公聴会迫る 「ブラックサイト」での拷問プログラムで果たした役割について初証言へ

    トランプ政権が次期CIA長官に指名したジーナ・ハスペル副長官の上院指名承認公聴会を9日にひかえ、指名への疑問の声が高まっています。ワシントンポスト紙は、ジョージ・W・ブッシュ大統領下のCIA拷問プログラムでハスペルが果たした役割に反対する声を懸念したハスペルが指名辞退を申し入れたため、公聴会の開催が一時危ぶまれたと伝えています。9日の公聴会は、ハスペルが米国の拷問プログラムで果たした役割、および拷問を記録したテープを破棄したとされる疑惑について、本人が公に証言する初めての機会となります。「国家安全保障アーカイブ」上級研究員のジョン・プラドスは、ハスペルのCIA長官指名は経歴に対する透明性を欠き、CIAは「シリアルを売るようにハスペルを売った」と述べました。現在、ハスペルの30年以上にわたるCIAでの任務に関する公的な記録は存在しないとプラドスは指摘します。

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    2018/5/7(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 難民:難民作家アリエル・ドーフマンとビエト・タン・ウエンが語る移住と米国の戦争と抵抗

    米国への亡命を求める数十人の中米からの流入者が米墨国境の向こう側で野営させられています。そんな中で、今日の放送は2人の米国の有名作家に話を聞きます。ふたりとも難民でした。ビエット・タン・ウエンは1971年ベトナムで生まれました。1975年にサイゴンが陥落すると、彼は家族に連れられて米国に避難しました。彼は、ピュリッツァー賞を受賞した『シンパサイザー』を含む3冊の本の著者です。彼は南カリフォルニア大学で教鞭をとっており、The Displaced: Refugee Writers on Refugee Lives(『難民:難民作家が難民人生を語る』)と題された新しい著作集を編集しました。チリ系米国人の作家で、最も偉大なラテンアメリカ系小説家と評されるアリエル・ドーフマンにも話を聞きます。彼は45年前にチリを逃れました。米国が後ろ盾のクーデターで、サルバドール・アジェンデ大統領が倒されたためです。ドーフマンは、1970年から1973年までアジェンデの文化顧問を務めていました。亡命生活を送りながら、ドーフマンはアウグスト・ピノチエット将軍を批判する最も大きな声のひとつとなりました。また、彼は劇作家や小説家としても有名になりました。

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    2018/5/4(Fri)
    記事番号: 
    2
  • アルンダティ・ロイ 最新作のテーマはファシズム インドで高まるヒンズー教ナショナリズム カシミール地方における虐待

    本日の放送の後半は賞に輝く著名な作家アルンダティ・ロイのインタビューです。ロイは1997年に小説『小さきものたちの神』でブッカー賞を受賞しました。デビュー作から20年を経た2017年に出版された新作小説 The Ministry of Utmost Happiness(『至福を司る』)は、先日ペーパーバックになったばかりです。この作品はブッカー賞の最終候補に入った他、全米批評家協会賞にもノミネートされました。同作は「強引に消し去られた世界への哀歌」と称賛されています。アルンダティ・ロイは2002年にラナン財団「文化的自由賞(Cultural Freedom Prize)」を受賞、ジャーナリストとして執筆した記事やエッセイはThe End of Imagination(『想像力の終焉』)、Field Notes on Democracy: Listening to Grasshoppers(『民主主義フィールドノート イナゴの襲来に耳をすまして』)、Capitalism: A Ghost Story(『資本主義 お化けの話』)など複数の書籍に収録されています。

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    2018/5/3(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 中米からの移民キャラバンが米・メキシコ国境から入国 トランプ政権は合法的亡命手続きを批判

    多くの亡命希望者が米国へ入国しようとしている米・メキシコ国境ではこう着状態がつづいています。彼らはメキシコ南部のチアパス州から、1か月に渡り2000マイル以上の旅程を旅してきました。このキャラバンに参加した移民の多くはホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドルでの暴力から逃れてきた人々です。約100人が移民手続きを受理されましたが、多くはいまだにカリフォルニア州サンディエゴ近くの国境付近でキャンプを張っています。当局は国境入国所の処理能力が限られていると主張しています。トランプ大統領とジェフ・セッションズ司法長官は声明とツイッターの投稿でこれらの移民を批判しました。「トランプ大統領とジェフ・セッションズ司法長官が、該当する連邦法を理解していないことは明らかです」と、現在これら移民に法的支援をする「アル・オトロ・ラド(Al Otro Lado)」の「国境における権利プロジェクト(Border Rights Project)」を率いるニコール・ラモス弁護士は言います。「今国境沿いでキャンプを張っているキャラバンのメンバーは、米国に数十年来存在している法的手続きを行おうとしているだけなののです。」メキシコのティファナよりラモスと移民らに同行し帰国したばかりの「国境なき人々(Pueblo Sin Fronteras)」のボランティア、トリスタン・コールに話を聞きます。

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    2018/5/3(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 拘束後に強制送還:米国の人権弁護士2人 イスラエルへの入国禁止

    2人の米国人人権弁護士が4月29日、テルアビブのベン・グリオン国際空港で14時間拘束された後、米国に送還されました。コロンビア大学のキャサリン・フランクと、「憲法上の権利センター」(Center for Constitutional Rights)の代表ビンセント・ウォレンは、イスラエルに対して批判的な複数の団体とのつながりを何度も繰り返して質問されました。2人は、米国の公民権活動家の派遣団の一員で、現地の人権の状況を知り、地元活動家たちと会うためイスラエルとパレスチナに向かう途中でした。送還後、4月30日、早朝にニューヨーク市に帰着しました。この数日前の4月27日、イスラエル兵士と狙撃兵はガザ地区の境界付近で、パレスチナ人が毎週行っている非暴力抗議集会のただ中に発砲し、3人のパレスチナ人抗議者を射殺し、数百人を負傷させました。4月28日には、4人目の抗議者が、負傷後、死亡しました。パレスチナ人の難民たちが自らの土地へ帰還することを求める、この非暴力の抗議行動は3月30日に始まりました。それ以来、イスラエル軍は2人のジャーナリストを含む、少なくとも42人のパレスチナ人を殺害し、数千人以上を負傷させています。「憲法上の権利センター」の代表ビンセント・ウォレンと、コロンビア大学の法律とジェンダー、セクシャリティー研究の教授であるキャサリン・フランクに、さらに詳しく話を聞きます。

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    2018/5/2(Wed)
    記事番号: 
    5
  • 労働者と移民の権利が攻撃される中 ニューヨーク市のメーデーで抗議者たちがデモ

    5月1日は、メーデーすなわち国際労働者の日。数十万人の労働者たちが世界中で街頭に繰り出しました。プエルトリコの首都サンファンからパリ、ジャカルタまで世界中で大規模なデモが行われました。ここニューヨークからメーデーの抗議者たちに話を聞きます。

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    2018/5/2(Wed)
    記事番号: 
    4
  • アリゾナ州が「赤い州」の反乱に参加:教員たちのストライキは5日目に

    アリゾナ州では、学校の休校が5日目を迎えています。教育へのよりよい資金調達を求めて数千人の教師たちがストライキを続行中です。ストライキを行っている教師たちは赤いTシャツを着て、4月最終週と5月最初の週、州議会議事堂前で集会を開き、教員に対する20%の賃上げやクラスごとの生徒数を減らすことなどを要求しました。4月26日に始まった今回のストライキで、教員たちは2008年の景気後退以来、アリゾナ州で起きた教育資金の10億ドル削減に抗議しています。ウエストバージニア州、ケンタッキー州、オクラホマ州、アリゾナ州での教員スは、「赤い州(共和党支持者が多い州)の反乱」とも呼ばれています。ドナルド・トランプが2016年の大統領選で、この4州すべてで勝利したからです。アリゾナ州議会は5月2日、予算案を採決する予定ですが、スト組織者たちの話では、これには追加の教育資金が盛り込まれる見込みで、この予算案が可決されれば、教員たちは5月3日に授業に復帰すると言っています。フェニックスの小中学校の音楽教師で、「#レッド・フォー・エド」(#RedForEd)と「アリゾナ教育者連合」(Arizona Educators United)の指導者の1人であるノア・カルベリスに話を聞きます。彼はアリゾナ州での教員たちの抗議活動開始を支援しました。

    dailynews date: 
    2018/5/2(Wed)
    記事番号: 
    3

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