オキュパイ

「ウォール街を占拠せよ」では、ニューヨーク市のダウンタウンの通りが数万人の人々で埋まりました。エイミー・グッドマンが、プラカードに込められた市民の思いを紹介していきます。ムミア・アブ=ジャマールの著作権代理人フランシス・ゴルディンさんの「私は怒り狂う87歳」など粋なものもあれば、「企業が人間だというのなら、テキサスで処刑して見せろ」などもありました。これはウォール街占拠運動が始まって数日後に処刑されたジョージア州の死刑囚トロイ・デイビスを示唆しているようでもあります。
ゲストは、ベストセラー作家でもある独立系記録映画のマイケル・ムーア監督。『ロジャー&ミー』、アカデミー賞受賞の『ボウリング・フォー・コロンバイン』、『華氏911』、『シッコ』、『キャピタリズム~マネーは踊る~』など数々の話題作で知られるムーア監督は、異端児・問題児としての半生を振り返る初の自伝を出版したばかり。監督はウォール街占拠を陣中見舞いに訪れ、この行動を、我慢の限界に達した民衆による歴史的な反撃の第一歩であると位置づけます。もう何かが動きだしたのだと語るムーア監督は、デモ参加者への警察による暴力が、上層部の明確な弾圧の意図を反映した組織的なものだと指摘し、「今や全ての人が映画監督だということを、警察は思い知るべきだ」と批判します。
ヒップホップグループ、レベル・ディアスが「ウォール街を占拠せよ」に来ました。兄弟のロッド・スターズ(RodStarz)とG1が、群衆と歩きながら「ぼくらは99%」をパフォーマンスします。 「ウォール街の大銀行は米国史上最大の泥棒だ/金も仕事も取って行った/ぼくらは99%の代表だ/金持ちのために税金を払うなんてまっぴらだ」と声を上げます。
とうとうウォール街にも「アラブの春」が飛び火。「ウォール街を占拠せよ」キャンペーンが始まって10日目の現場ルポです。9月17日以降、金融機関が集中するウォール街に数千人の若者が集まり、人間より利益を優先する拝金主義に抗議しています。24日土曜日には、デモ参加者80人以上が逮捕されました。現場にいた人々の証言では、非暴力のデモ参加者に対してNY市警がトウガラシスプレーを使ったり、髪をつかんで地面を引きずりまわしたりの暴行を働きました。「私たちを守るはずの警察が彼らを守っています。こんな不正に抗議しているのです」とデモ参加者の一人は言います。(6分)
2011年1月25日からエジプトで続いた民主化デモの正念場の1つに、2月2日、タハリール広場で繰り広げられた大統領支持派と市民の攻防戦があります。一夜明けたタハリール広場で、シャリフ・アブドゥル・クドゥースが市民にインタビューしました。市民が一様に口にしたのは、ムバラク派の暴徒が馬やラクダで突っ込み、銃、火炎ビン、ナイフやパイプなどの武器を使って襲ってきたことでした。橋の上など高所からの狙い撃ちもありました。
長年女性の権利を訴えてきたナワル・エル・サーダウィがムバラク政権崩壊を熱く語ります。サーダウィは1931年、エジプトの小さな農村で生まれました。カイロ大学医学部を卒業、故郷の村で医者として働いた後、エジプト保健省に勤務。女性の権利を訴え体制批判を続けたため、保健省を解雇され、サダト政権下では政治犯として1981年に3カ月間投獄されました。発行していた雑誌や著作が発禁処分になるなどさまざまな抑圧を受けながらも生涯、フェミニスト、人権活動家として第一線にいます。
デモクラシー・ナウ!の特派員アンジャリ・カマトが、ムバラク大統領辞任のニュースを聞いた後のエジプト・タハリール広場の人々にインタビューしました。市民たちの喜びが生き生きと伝わってきます。ムバラク大統領は辞任したものの、民政移行にはまだ多くの課題が残っています。デモ参加者たちは、30年間続いている非常事態法の解除や憲法改正あるいは新憲法の制定も求めています。軍最高評議会が暫定統治するなか、エジプト国民の要求はどこまで実現するでしょうか。
デモクラシー・ナウ!のシニアプロデューサー、カイロ出身のシャリフ・アブドゥル・クドゥースのエジプト報告第一弾です。ある市民は、治安部隊を撃退した様子をこう語りました。「催涙ガスにやられた市民が出ると、他の市民がすぐ来て警察を食い止めた。その彼らがやられると、そのまた次が後をひきうけた。市民はお互いから勇気をもらっていた」。この勝利で得た自信が、とどまることを知らない市民の抵抗のうねりを作ったようです。
26歳のエジプト人活動家、アスマ・マフフーズは2011年1月18日、1月25日にタハリール広場に集まって、ホスニ・ムバラクの“腐敗した政府”に抗議するよう人々に求めるビデオをインターネット上に投稿しました。彼女の感動的な呼びかけは、最終的にエジプトの蜂起を奮い立たせることになりました。
マイアミの団体「土地を取り戻せ」Take Back the Land は、立ち退かされた人々が空き家になっている差押さえ物件に不法に入居するのを手伝っています。リーダーのマックス・ラモー氏は、2006年10月に数百人のホームレスと共に空き地になっている地方自治体所有の土地を占拠してテント村を設立し、ウモジャ村と名づけました。ウモジャは団結という意味のスワヒリ語ですから、さしずめ「団結の村」です。(8分)