ブルース・シュナイアー NSAの秘密監視活動は 「インターネットの基盤を侵食するものだ」

2013/9/6(Fri)
記事番号: 
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世界中の暗号システムを破ることを目指して、国家安全保障局(NSA)は暗号化技術の世界規格を操り、スーパーコンピューターを駆使して暗号通信を解読し、インターネット・サービス・プロバイダーたちを説き伏せ、時には強制的に、保護されたデータへのアクセス権を入手してきました。もはやオンラインで内密にコミュニケートする方法はないのでしょうか? セキュリティ技術者で暗号化スペシャリストのブルース・シュナイアーに話を聞きます。彼はハーバード大学のバークマン・センター・フォー・インターネット&ソサエティ(Berkman Center for Internet and Society)の特別研究員です。今回のNSA関係の一連の記事で英紙ガーディアンに協力し、エドワード・スノーデンが提供した何数百もの極秘NSA資料を研究してきました。「いままで口に出すのは避けてきましたが、嘆かわしいことに、米国はインターネットの世話役として倫理観に欠けていることが証明されてしまった。英国も同じだ。NSAの行為は、中国やロシアやイランなどの当局によるインターネットの悪用を正当化してしまった」と5日付けの記事でシュナイアーは書いています。

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