【2020/10/16/1】トランプ大統領が最高裁判事候補に指名したエイミー・コニー・バレット判事をめぐる上院司法委員会の承認公聴会は15日(木曜)に終了し、司法委員会で多数を占める共和党の意向で指名承認採決を10月22日に行い、その後すぐに上院総会での投票を行うという日程が決まりました。これは大統領選挙まで2週間を切るタイミングであり、投票のゆくえ次第では最高裁が選挙結果に決定的な役割を果たす可能性もあるという中でのことです。この右派の判事候補が承認されることはほぼ間違いないとみられます。4日間にわたる公聴会の中で、バレット判事は妊娠中絶の権利、同性婚、アフォーダブルケア法(オバマケア)、投票権、気候変動についての見解を問われて回答を拒否し、トランプ大統領が選挙を遅らせる可能性についてさえ、回答しませんでした。もしバレット判事が承認されれば最高裁の9人の判事の構成は保守派が6人、リベラル派にが3人と保守派が圧倒的に多くなります。「これまで我が国では、大統領選挙が行われているさなかに最高裁判事候補を指名したり、承認公聴会を開いたりするような大統領はいませんでした」と、クリステン・クラークは言います。彼女は、法の下での市民権を求める弁護士委員会(Lawyers’ Committee for Civil Rights Under Law)の代表兼事務局長です。
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