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2020年9月16日(水)

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  • ケンタッキー州ルイビル市は、半年前、警察官が26歳の黒人緊急治療室技師、ブリオナ・テイラーを自宅で射殺した事件で、過去に例のない1200万ドルの和解金を支払うと発表しました。テイラーの名は、黒人の命を守ろうという、全米の抗議運動のなかで、だれもが知る名前となりました。今回の金額は、警察官による黒人を殺害事件1件で支払われる賠償金のなかでも最大級です。市は、また、テイラーの死に責任のある警察部門の大規模な改革を実施することも明らかにしました。ルイビル市長のグレッグ・フィッシャーが和解を発表した記者会見には、テイラーの遺族が同席しました。この異例といえる記者会見を抜粋して放送します。

  • ジャーナリストで作家のマイケル・デンゼル・スミスがゲストです。警察のレイシズムに対して起きている激しい抗議行動、間近にせまった大統領選挙、バイデンが勝ってもトランプ政権時代に体験してきた自らの鬱(うつ)は治らない理由、さらに自身の新著、Stakes Is High: Life after the American Dream(『ハイステークス(いちかばちか):アメリカンドリーム後の生活』)など、話題は多岐にわたります。デンゼル・スミスは、ブリオナ事件の和解をうけ、ルイビル市とブリオナの遺族との間で歴史的な和解が成立したとはいえ、ブリオナの死をきっかけに広がった多くの抗議活動で要求の中核とされた、彼女を殺害した警察官の逮捕と告訴が、正義を意味することになるのか、と問います。「ブリオナ・テイラーの命を奪ったような状況を繰り返させない唯一の方法は、全米で警察部門の予算を削減し、解体することしかありません」。11月の選挙で、ドナルド・トランプを倒しても、構造的な人種差別、格差、気候変動の危機は解決しないだろうとのべ、「ジョー・バイデンのこれまでの主張には、こうした問題に対抗できる変革的な行動計画はありません」。

  • イスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンが外交関係を樹立する署名式を行い、トランプ政権が祝福の式典を行いました。パレスチナ系米国人の法学者ヌーラ・エラカットは、トランプ大統領が自賛する「和平」合意は見せかけだと、言います。ラトガース大学の助教で、Justice for Some: Law and the Question of Palestine(『一部の人々のための正義:法律とパレスチナ問題』)の著者でもあるエラカットは、「この合意は、意味のある、恒久的な平和を進めるものではありません。むしろ、地政学的な同盟を固め、中東の人々に対する抑圧を強めることになるでしょう」と、警告しています。

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