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2020年7月9日(木)

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  • 米最高裁は、雇用主は従業員への避妊手段の無料の提供を、宗教または道徳観の理由で、拒否できるとするトランプ政権の主張を支持する判断を示しました。生殖権にとって大きな打撃です。オバマ政権が導入した医療保険制度(通称「オバマケア」)では、雇用者に従業員の避妊薬や避妊手段の自己負担をゼロにする保険適用が義務付けられていましたが、今後宗教上の理由で、それを例外対象とすることが出来ます。「非常にがっかりする判決でした」と、「全米女性司法センター」(National Women’s Law Center」代表兼CEOのファティマ・ゴス=グレーブスは言います。「例外対象となった人は、避妊薬の方法や費用を自分で見つけ負担することになるのです」

  • パンデミックによる空前の世界的な公衆衛生の緊急事態が続いていますが、新しい国連報告書は、次のパンデミックを阻止するため、人類は自然環境に対する圧力を緩める必要があると言います。COVID-19と呼ばれる新型コロナウイルス感染症は、人畜共通の起源、つまり動物から人間に伝染したもので、この報告書はこのような病気は、農業の工業化や気候変動危機を含む人類の活動が原因で、伝染の頻度が増しているとしています。「我々は症状に注目するよりも、原因に目を向けました」と、新報告書の主執筆者でケニアの国際家畜研究所(International Livestock Research Institute)獣医伝染病学者、イギリス資源研究所(Natural Resources Institute)食品安全学教授のデリア・グレースは言います。

  • 米国の「黒人の命も大事」(Black Lives Matter)運動は、世界的に人種差別と植民地支配の歴史を見直すきっかけとなっていますが、ベルギーでも体系的な人種差別への取り組みと暴力的植民地支配の過去への償いを要求する運動が盛り上がっています。フィリップ国王は、レオポルド2世時代のコンゴにおけるベルギーの残虐な植民地支配に対して「遺憾の意を表明する」という前代未聞の声明を発表しました。レオポルド2世はコンゴを私的領地として扱い、王の命令により数百万人のコンゴ人が奴隷となり殺害されました。「これは消されてしまった歴史なのです」と、ベルギー系コンゴ人ジャーナリストで活動家のジア・アブラサートは言います。ベルギー王室の一員でレオポルド2世の甥の孫娘であるマリー=エスメラルダ王女にも話を聞きます。ベルギーは重要な一歩を踏み出したものの、「これからもっと先に進まなければならない」と王女は語ります。

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