トランプ大統領は、トルコがシリア北部への攻撃を停止したことを受け、同国への制裁を解除すると発表しました。トルコは10月始め、トランプが米軍を撤退させた後に同地域へ侵攻しています。10月23日、トルコとロシアは、シリアのクルド軍をシリア・トルコ国境の大部分を占める帯状の地域から退却させることで合意に達しました。国連の報告によれば、トルコのシリア北部への攻撃で子供8万人を含む17万6000人以上が居場所を失い、シリア北部で拘束されていた自称「イスラム国」(ISIS)の元戦闘員多数が逃走しました。シンクタンク「責任ある国政のためのクインシー・インスティテュート」(Quincy Institute for Responsible Statecraft)の共同創設者で複数の著書があるアンドリュー・ベースヴィッチに話を聞きます。ベースヴィッチはボストン大学国際関係および歴史学の名誉教授でもあります。「米国の戦争、現在進行中の戦争に関する議論は、広範な歴史的背景の中で語ることが重要だと思います。現在の危機は、米国がこの地域で無謀に軍事力を行使したことが大いに影響しているのです」とベースヴィッチは言います。
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