イスラエルは17日の総選挙が、あまりの接戦のため、与野党ともに勝利宣言ができず、政治的混乱に直面しています。開票率92%の段階で、ベンヤミン・ネタニヤフ首相のリクード党と元軍参謀総長のベニー・ガンツ率いる「青と白」の党の得票数は、ほぼ拮抗しているもようです。両党を率い、首相を目指す二人はいずれも、パレスチナ人に対し厳しい措置を講じることを公約に掲げています。ネタニヤフは、再選を勝ち取った場合、ヨルダン川西岸の占領地のほぼ3分の1を併合すると約束していますが、それは国際法違反です。ガンツは今年の初め、ガザを爆撃して「石器時代」に戻すと脅しました。17日夜、ガンツはネタニヤフの再選での楽勝を許さなかったことで、自らの任務を果たしたと語りました。一方、ネタニヤフは支持者への演説で、勝利宣言を行わず、敗北も認めませんでした。エルサレムから、パレスチナ人弁護士ダイアナ・ブトゥに、今回の解散総選挙の重要性について話を聞きます。「最終的に誰が勝者になるか明確ではありませんが」とブトゥは言います。「究極の敗者が誰かは、はっきりしています。それは、パレスチナの人々です」
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