コロンビアでは21日(木)、近年最大規模の全国ストライキが決行され、数十万人もの人々が街頭に出ました。労働組合、学生、教員、先住民やアフリカ系コロンビア人の活動家たちが、右派のイバン・ドゥケ大統領とその内閣に対する怒りの高まりを背景に、都市部も農村も含めたコロンビア全土で平和的な行進に参加しました。この抗議運動のきっかけとなったのは、ドゥケ大統領が労働改革や年金制度改革を提案したことに加え、体制に歯向かう麻薬密売人たちのキャンプとされるものを空爆して8人の子供を殺害したことでした。警察はボゴタ、カリ、メデリンの各都市で、弾圧作戦と催涙ガスで抗議運動に対応しました。ベネズエラ、エクアドル、ブラジル、そしてペルーとの国境は、この全国ストライキのために封鎖されました。政府に対する憤りは、2018年8月に米国支援のドゥケ大統領が就任して以来ずっと醸成されてきたものです。ドゥケ大統領は、コロンビアの半世紀にわたる紛争に終止符を打つ2016年に署名された歴史的な和平協定に妨害行為を働いていると、社会活動家たちは絶えず非難してきました。コロンビアのカリ市から、長年の活動家マヌエル・ローゼンタールに話を聞きます。彼は、青少年や先住民コミュニティ、都市部と農村の社会運動を草の根レベルで政治的に組織化する活動に40年間かかわってきました。
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