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2019年8月9日(金)

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  • 移民関税捜査局(ICE)は今週、ミシシッピ州の7カ所の家禽処理場に強制捜査を行い680人を逮捕しました。米国の一州で行われた一斉取り締まりとしては史上最大のものでした。この一斉検挙が行なわれたのは学期の始まりの日で、学校から帰宅したら家の扉に錠がかかり家族がいなくなっていたという子供たちもいました。7日(水)の強制捜査は、米国最大級の家禽肉製造業者コーク・フードが運営する鶏肉工場を標的にしていました。同社は昨年、ミシシッピ州の工場の一つでラティーノ労働者に対するセクハラ、民族や人種による差別、報復行為を理由に起こされた集団代表訴訟(クラスアクション)の和解のため雇用機会均等委員会に375万ドルを支払っていました。労働活動家によれば、これは移民労働者が組合をつくって差別に対抗し、安全性の確保されない不衛生な労働環境の改善を求めている工場を標的にした最大の取り締まりです。ミシシッピ州ジャクソン市のチョクウェ・アンター・ルムンバ市長と、ミシシッピ移民権利同盟の法務プロジェクト主任L.パトリシア・アイスに話を聞きます。

  • 国連のトップ気候科学者たちが、気候変動危機の破壊的な影響で地球の生物多様性や何億もの人々の食料確保が危険にさらされている中で、人類による土地や水資源の消費はこれまでにない速度で拡大していると警告しています。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は最新の『気候変動と土地』報告書の中で、思い切った方策を打たれなければ、異常気象と気温上昇が、さらに多くの耕地を砂漠に変えてしまい、世界の食料供給が減少すると警告しています。世界の人口は75億人に増加するというのにです。IPCCが推奨するのは、温暖化ガス排出量の劇的な削減と同時に、農耕手段の効率化と食習慣を肉や乳製品から切り替えることです。畜産業は膨大なメタンやCO2を発生させる一方、広大な土地を使います。ゲストはラトガーズ大学環境生物学部の人間環境学科准教授のパメラ・マクエリーです。彼女は件のIPCC報告書の共著者です。

  • 衝撃の文書が公開され、米国のアグリビジネス大手モンサントが、自社を批判したり告発する報道をする活動家やジャーナリストを監視し、信用を貶めるための「フージョン・センター」を運営していたことが判明しました。有名なシンガーソングライターのニール・ヤングでさえも、標的にされていました。ヤングは2015年に「モンサント時代」というアルバムを発表しています。モンサント社は彼のツイッターを監視し、アルバムの歌詞の分析までやっています。モンサントのフュージョン・センターはまた、ジャーナリストのキャリー・ギラムも監視していました。彼女はモンサントと同社の除草剤ラウンドアップについての詳細な調査と報道を行っています。大量に流通しているラウンドアップは発ガン性が指摘されています。モンサント社はまた、非営利の調査団体「米国の知る権利」(U.S. Right to Know)も標的にしていました。この団体は情報公開法に基づき同社に関する情報開示を請求しています。ミズーリ州カンサスシティとつないでジャーナリストのキャリー・ギラムと話します。彼女はWhitewash: The Story of a Weed Killer, Cancer, and the Corruption of Science(『粉飾 ~除草剤、がん、科学の腐敗の物語』)の著者です。また、カリフォルニア州バークレーからは「米国の知る権利」の共同設立者ゲイリー・ラスキンが出演します。

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